大リーガー大谷選手の史上初50-50(つまり年間50本塁打と50盗塁同時)達成で50や55とかいう数字が評判になったようです。
そこで、私はfifty (50) やfive(5), fifteen(15) という「数字」の語源が気になりだしたんです。数字にも語源があるんですね。
そして調べたら、私の地元島田市の地名を含め、意外な関係が判明しました。
<DNAはPENKWE「ペンクゥェ」5>
fiveの単語DNAー9000年前のインド・ヨーロッパ諸言語の共通祖先の単語ーはPENKWE「ペンクゥェ」で意味は5だそうです。
PENKWE → five「ファイヴ」5
現在の英語ではDNA先頭のpがfに変化しています。この変化にあなたは違和感があるかも。でも言葉の音の変化としては結構ありそうです。
ちょっと大きい例になりますが、日本語のハ行は古代にはF~(ファ、フィ、フゥ、フェ、フォ)もっと昔はP~(パ、ピ、プ、ペ、ポ)だったらしいです。
例えば「はな」(花・鼻)は昔は「パナ」。それが「ファナ」になり今の「はな」と変わってきたみたい。
DNAのPENKWEに戻ります。後半の-kwe「クウェ」は-ve「ヴ」に変わり、母音も「エ→アイ」と変わっていますね。
PENKWE → five「ファイヴ」5
PENKWE → fifteen「フィフティーン」15
fifteenの-teen「(前の数)より10多い」意味。例えばfourteenならfourより10多い=14
ちなみに -teenはten「10」と関係があります。
PENKWE → fifteen 15
PENKWE → fifty「フィフティ」50
fifty -ty の-tyは10倍の意味。例えばsixtyはsixの10倍で60。
また -tyはten「10」と関係があります。
PENKWE → fifty 50
PENKWE → finger「フィンガー」(指)
PENKWE → fist「フィスト」(拳)
どちらも、DNAのpがfに変化していますね。
さて指は5本。但し今の英語では親指はthumb[さム]で、fingerではなく、足指もtoe「トウ」で、fingerではありません。サッカーのトウキック、踊りのバレーのトウシューズ等のトウですね。
拳も5本の指を丸めて作ります。
ちなみに英語とDNAを共有する単語が多いドイツ語では、拳はFaust「ファウスト」。
fist「拳」(英)と音が似ていますね。
だからゲーテの古典「ファウスト 博士」は日本風なら「拳骨博士」みたいなものでしょうか。
PENKWE → finger「フィンガー」(指)
PENKWE → fist「フィスト」(拳)
さて今までの例はfで始まっている語ばかりでした。five, fifteen, fifty, fist, finger。
でも英語には、PENKWEのPがPのままの、5がらみ単語もあります。例えば
PENKWE → pentagon「ペンタゴン」五角形
pentagonは本来五角形の意味です。 -agonの部分は(多)角形の意味。
そしてアメリカ国防省は五角形の建物なので、Pentagonというと国防省の意味としても広く使われるようになっていますね。
PENKWE → Pentagon「ペンタゴン(五角形・米国防省)」
PENKWE→(pompe→)Pompeii (ラテン語に似た古代言語オスク語で5)ポンペイの町
Pompeii「ポンペイの町」とは、紀元79年ベスビオス火山の噴火で埋もれたローマの町。
文字通りは「5つの地域」の意味。だから5のDNAが入ってるんですね。
さて私の地元(静岡県島田市)に五和「ゴカ」という地域があります。
5つの村が明治初期(1889)に合併してできたそう。これ「5つが和する」だから「ポンペイ」と全く同じでは。このこと地元の何人かの人に話したら皆結構驚いてましたw
ただ似たコンセプトの地名はイタリアまで行かずとも、他にもあるようです。
例えば青森県六ヶ所村。核燃料の再処理工場の建設地。6つの地域の合併でできたようです。
PENKWE→ Pompeii (ラテン語に似た言語オスク語で5)
ちなみに地元静岡の五和は、ゴカ≒ごうかく(合格)というゴロ合わせで、駅名を五和駅から合格駅に改名、知名度アップを狙っています。お守り用に切符を買う人が結構訪れるみたい。
いずれにしても今回のお話の発端である単語DNAは興味深いです。今度も意外な発見がありました。あなたも楽しみつつ英語を学んでいけると良いですね。
See you next time,
Jiro
<Jiro’s Quiz>
スポーツなどで右手を上げてぱちんと打ち合う、お祝いの動作は?
a high (1. three 2.four 3. five)
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正解 3 手の指の数からです。この表現は英語版に出てきます☆
私立学校に英語教師として勤務中、40代半ばに差し掛かったころ、荒れたクラスを立て直す策として、生徒に公言して英検1級に挑戦することを思い立つ。同様の挑戦を繰り返し、退職までに英検一級(検定連合会長賞)、TOEIC満点、国連英検SA級、フランス語一級、スペイン語一級(文科大臣賞)、ドイツ語一級、放送大学大学院修士号などの成果を得る。
アメリカで生徒への対応法を学ぶ為に研修(地銀の助成金)。最新の心理学に触れた。4都県での全発表、勤務校での教員への研修を英語で行う。現在も特別選抜クラスの授業を全て英語で行っている。「どうやって単語を覚えればいいですか?」という良くある質問に答える為、印欧祖語からの派生に基づく「生徒には見せたくない語源英単語集」を執筆中。完成間近。常日頃洋書の読破で様々な思考にふれているが、そうして得た発想の一つを生かして書いた論文がコロナ対策論文として最近入賞。賞品の牛肉に舌鼓をうっている。元英検面接委員