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実は違った“tall” と“high”

World Lifeな生活
この記事は約6分で読めます。

先日,とあるショッピングモールの屋上でまったりとしていたところ,

右にはきれいな富士山。
左には新宿のビル群が見えるではありませんか!

「やっぱり高いとよく見えるなぁ」

と,同じ位置にボーっと立ったまま,
ちょっと首を左右に動かすだけで
大自然の富士山と超人工物のビル群が見えるのって,なんだか面白い。

と同時に,

あ,ビルって “tall” “high”
山って “high” “tall”

と迷いやすいよなぁ,と思ったのです。

あなたはこの2つの違い,わかりますか?

―富士山は “high”? “tall”?―

先日,急遽,とある英語に関する本が必要になったんですよ。
かなりマイナーな本なのか,ネットで調べるとどこも在庫0。

粘って探していたところ,我が家よりちょっと離れたところにあるショッピングモール内の書店に1冊のみ在庫があることが判明。

「やったぁ!」

と鼻息荒くすぐに車で向かいました。
軽くランチを済ませ,「もう帰ろう。」と思ったのですが,
普段はあまり来ることのない街。

このまま帰るのもなぁ,と思っていたところ

「屋上庭園」なるものがあるのを発見。

天気も良いし行ってみたんです。

平日の午後,屋上には2〜3人しかおらず,ゆ〜っくりと散策。

すると,富士山が見えるではありませんか!

なんでしょうね,この富士山を見ると魂が喜ぶ感じ。
何もなくてもとても,ありがた〜く嬉しくなるんですよね。

そして,ほんのちょっと視線を左に向けると新宿のビル群。

「ああ,やっぱり高いとよく見えるな。」

その時,

“Mt. Fuji is so high.”
“Those buildings in Shinjuku are so tall.”

というような英語表現はまったく頭をよぎらなかったのですが,

“high”“tall”の違いって,ちょっとわかりにくいかも。」

と思ったんです。

だって,私もよく

「これはどっち?」

と思うことがあったからなんですね。

今回は,その違いを簡単に習得しちゃいましょう!

それでは最後まで読んでくださいね〜♫

―“tall”の基本的なニュアンス―

日本語では, “high”“tall“もどちらも「高い」といいますよね。

「高いビル」だって,

“a tall building”
“a high building”

ってどっちも言いますし。

どっちの「高い」が正しいんだろう?と思いつつも,よくわからず
つい思いついた方の単語を使ってしまう人もいるかもしれません。

でもこの2つのニュアンスって微妙に違うんです。

「彼は背が高いです。」

を英訳してみてください。



おそらく “tall”という単語を使って
“He is tall.”としたのではないでしょうか。

これこそ, “tall” の基本的なニュアンスなんです。

ごめんなさい。これではちょっとまだわかりにくいですよね。

では,こちらの画像をみてください。
東京スカイツリーです。

この場合も,

“A high tower”(背の高い塔)

のように “high” とも言えますが,

“A tall tower”

のように言うこともできるのです。

それはなぜなのでしょうか。

先ほど述べた,

“He is tall.”(彼は背が高い)もそうですが,
この東京スカイツリーの画像にそのヒントがあるんです。

基本的に, “tall” というのは

「地面(下)から上までの距離が長い(高い)」という場合に使われるのです。
さらに「細長い」というイメージ。

つまり,

“He is tall.”は,「彼は背が高いです。」の場合,

「地面(足元)から高い」

というニュアンスが含まれているのです。

スカイツリーも,この画像の場合は下から上を見上げていますよね。

なので,これは

“tall”が使えるんですね。

―“high”の基本的なニュアンス―

では, “high”の基本的なニュアンスってどんな感じなのでしょうか。

先ほどの,

下から見上げたスカイツリーは, “tall”が使えるとお伝えしました。

でも,

“a high tower”(高い塔)

とも言うじゃないですか。

これってどういうことでしょうか。

「地面(足元)から細長く伸びて高い」は “tall”でしたよね。

この “a high towerの場合は,

「地面からとか意識せず,とにかく高い!」という

つまり,「高い位置」に焦点を当てた言い方なんです。

これだけでも, “tall”“high”の基本的な違いが理解できると思いませんか?

また “tall”は,基本的に「見た目」の高さを言いますが,
“high”は,

「目に見えない〔高さ〕」を表す場合にも用いられます。

例えば,

“high blood pressure”
(血圧が高い)
“high interest”
(興味感心が高い)
“high quality”
(品質が高い)

などがあります。

これらも,「高さ」の部分だけにフォーカスされていると考えることができますね。

さて,冒頭での富士山のお話。

東京から見る富士山は,麓の部分ってあまり見えません。

だから,

“Mt. Fuji is high.”ですよね。」

と思われた方,間違ってはいません。

でも,富士山の近くに住んでいらっしゃる方々は麓が見えることもあると思います。

その場合,

“Mt. Fuji is tall.”

と言えるのでしょうか。

厳密に言えば, “tall”は「背が高い」のように,長細いものに使いますので
富士山のようにどっしりと大きく構えている山には使いません。

ですが!ですが,ですよ!?

英語Nativeも,山に対して,“tall”を使うっていう人も結構いるんです。
これが言葉の面白いところ。

その多くの人たちは,

「なんとなく使っているから」という理由で説明ができない場合がほとんど。

私たちも日本語の文法など知らないことも多く,間違って使っていることもあります。
自分が使ってきた表現などは,「それ,間違っているよ」と指摘されたとしても,

「いや,だって自分はこれをずっと使ってきたから」

と思ってしまうかもしれません。(私もよくあります(汗))

そんな感じなのかもしれませんね。

でも,やっぱり英語学習者としては “tall”“high”の基本は知っておきたいもの。
知った上で間違ったとしても,大丈夫。
そこから,また “tall” “high”の話が広がるかもしれませんよ。

ということで,今回のお話がお役に立てれば幸いです。

それでは,また来週〜♪

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