Hi!
火曜のJiroです。
英文法はよく「役に立たない」と大人の人から言われます。
なぜなら学生時代、英文法を勉強したのに結局話せない、骨折り損…こんな嫌な経験のせいかもしれません。
そしてあなたも同じように感じたことがあるかもしれません。
長い間英語を教え続けている経験から言えば、この「英文法は役立たない、やっても話せない」感は「英文法」のせいではなく、「英文法の役割の誤解」にあるように思います。
私が長年、生徒を見ていて感じるのは、英語が苦手になるほど、文法を一生懸命覚えようとすることです。
学校の授業で文法を丁寧に説明され、「ここが大事だ」と言われれば、その規則を一生懸命汗を流して覚えようとするのも、ある意味素直で当然です。
しかし、
実は大切なのは文法ではなく、その文法が現れる英文そのものなのです。
例えば、
They demand that he resign.
(彼らは彼の辞任を要求する。)
propose、decide、demand、order、insistなどの動詞の後ろでは、that節の動詞は原形になる…
学校ではこの規則、つまり英文法を覚えようとします。
あるいは「これらの動詞は命令に近い意味だから、原形だ」と聞いて分かったような気になったりします。
しかし私は、それよりも
They demand that he resign.
という、少し変わった英文を、文法を確認しながら何度も読み、声に出し、最後には自然に口から出るようになることの方が、ずっと大切だと思います。
つまり、
英文が主役で、文法は脇役です。
文法は、英文を理解し、覚えやすくするための案内役にすぎません。
主役は、あくまでも英文なのです。
では、もう一つ例を挙げましょう。
He sat with his eyes closed.
with A B は「AがBの状態で」という意味で、裏に「Aが~する」「Aが~される」という意味上の文が隠れている。
eyes は「閉じられる」ので closed が使われる…
もちろん、こうした説明、つまり文法は必要です。
しかし私は説明の最後に、必ずこう付け加えていました。
「でも、本当に覚えてほしいのは文法ではない。この英文そのものなんだよ」と。
説明は忘れても構いません。
しかし、
He sat with his eyes closed.
という英文は、ぜひ口に残してほしいのです。
学生時代、多くの人は「文法を理解して覚えれば、どんな英文にも対応できる」と考えて勉強してきたのでしょう。
一方、社会人になると、反動で「文法なんて要らない」と考える人も少なくありません。
しかし、文法なしでは時間がものすごくかかります。英語圏で生活して英語漬けにでもならない限り、文法を介した方が効率的です。
英文法は不要ではありません。
ただ、主役でもありません。不可欠な脇役です。
だから最初の「文法は役立たないか?」に戻ると、脇役として「役立つ」、と言えます。
最近、家庭教師をしている生徒に、
「英文と今説明した文法、どちらが大事だと思う?」
と尋ねました。
すると、その子が
「文法!」
と即答したので、私はショックでした。(いつの間にか誤解させてたのか)と
「文法?、いいや。英文そのものの方が大事なんだよ。」
そう話すと、とても意外そうでしたが、大きな誤解を修正できた感触がありました。
英文>英文法
この序列だけは忘れないでほしいのです。
繰り返しますが、英文法をちらりと見ながら英文を何度も読み、声に出し、聞き、最後には覚えてしまう。
私は長い間英語を教えてきて、このシンプルなやり方がいちばん自然で、あなたの力になると信じています。
私立学校に英語教師として勤務中、40代半ばに差し掛かったころ、荒れたクラスを立て直す策として、生徒に公言して英検1級に挑戦することを思い立つ。同様の挑戦を繰り返し、退職までに英検一級(検定連合会長賞)、TOEIC満点、国連英検SA級、フランス語一級、スペイン語一級(文科大臣賞)、ドイツ語一級、放送大学大学院修士号などの成果を得る。
アメリカで生徒への対応法を学ぶ為に研修(地銀の助成金)。最新の心理学に触れた。4都県での全発表、勤務校での教員への研修を英語で行う。現在も特別選抜クラスの授業を全て英語で行っている。「どうやって単語を覚えればいいですか?」という良くある質問に答える為、印欧祖語からの派生に基づく「生徒には見せたくない語源英単語集」を執筆中。完成間近。常日頃洋書の読破で様々な思考にふれているが、そうして得た発想の一つを生かして書いた論文がコロナ対策論文として最近入賞。賞品の牛肉に舌鼓をうっている。元英検面接委員





