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“arm”=「腕」, “arms”=「両腕」じゃないの?

World Lifeな生活
この記事は約5分で読めます。

おはようございます。
木曜日のCozyです!

昔,英語の授業で,以下の英文を使用したことがありました。

“The soldiers dropped their arms and ran away.”

これ,どういう意味だと思いますか?

ある生徒は,

「兵士たちは腕を…落として…逃げた」

と意味を捉えたんです。

まあ,そうなりますよね。

でも実はこの “arms”,複数にすることで

「腕」

という意味ではなくなるんです。

あなたはどういう意味だと思いますか?

― 「腕」と「武器」?―


“arm”というと

“arm wrestling”(腕相撲)があるように

「腕」

という意味ですよね。

もちろん,複数形にすると

“arms”=「両腕」

という意味もあります。

でも,

“The soldiers dropped their arms and ran away.”

という文章を見てください。

“The soldiers” = 兵士たちは
“dropped” = 落とした

ですが,何を落としたのかが,

“their arms”

となります。

これを「両腕」と訳してしまうと大変!

みんなが腕を落としちゃったら,それはもう惨劇です。

実はこの “arms”は,

「武器」

という意味なんです。

だからこの文章は,

「兵士たちは自分たちの武器を捨てて,逃げた」

となるんです。

“arms” 「武器」と,“arm”「腕」という単語は,それぞれの語源は「別のラテン語」なのだそう。

「腕」の “arm”:ラテン語 armus(肩,前脚)
「武器」の “arms”:ラテン語 arma(武器,戦争の道具)

なんですって。

よく考えると,“armed”(武装した)や “firearms”(火器)も,この意味の延長線上なんですね。

体の一部が,戦いの道具になるとは…

英語って面白いですよね。

― “arms”と “weapon”の違い―

“arm”(腕)に “s”をつけて複数形にすることで,

“arms”(武器)

になることがわかりました。

でも,同じく「武器」と言えば

“weapon”「ウェポン」

という言葉も聞いたことがありませんか?

ちょっと昔になりますが,

“ Lethal Weapon”(リーサル・ウェポン)

という映画があったのをご存知ありませんか。

メル・ギブソン演じる命知らずの刑事コンビが暴れまくる,80年代を代表する刑事アクション映画です。

そのタイトルにもある “weapon”も「武器」という意味であり,

“Lethal Weapon”は,

「致命的な武器」

となります。

じゃあ,

“arms” “weapon”はどう違うの?」

って思いませんか?

実は明確な違いがあるんです。

“arms”とは,武器全般を指すのですが,特に軍事目的で使われる武器や兵器を指すことが多いんです。

一方, “weapons”は,

「攻撃や防御のために使う道具すべてを含む語」

なのです。

つまり,

“arms”は,主に軍事的な武器に使われる言葉ですが,”weapon”

「軍事以外の武器も含む」

ということなんですね。

だから,一般人がナイフや銃,その他の危険なものを持っている場合も

“weapon”

と言えるんです。

 

この動画を見てください。
↓ ↓ ↓

Foreigners STEAL From STORE | Think It's a JOKE
On February 25, 2023, Indian River County, Florida sheriff's deputies responded to a local big box store in Vero Beach, Florida for a report of a shoplifting...

アメリカに不法滞在していると思われる外国人の女性3名が,

ウォルマートで万引きをしたにもかかわらず,

「サングラスを盗むくらいは犯罪ではない」

と言い張る動画ですが(ちょっとすごい考え方ですが…(^_^;))

ここに出てくる男性警官が

“Can we bring them to our office, so we don’t know they have…”
(まずは署に連行しましょう,ここだと何を持っているのかわからない…)

と同僚に言います。(1:35頃)

そのあとに,女性警官が

“Yeah, well…let me make sure they don’t have any weapons.”
(そうね,でも,まず彼女らが武器を持っていないかを確認させて)

と返答します。(1:37頃)

この状況での「武器」って,軍事目的ではないですよね。

このように,軍事以外の「武器,凶器」という意味でも使われるのが

“weapon”

なのです。

でも,

“arms”“weapon”…どっちがどっちか覚えられないよ…」

という方,ご安心を。

主に軍事目的で使用される武器は, “arms”ですが,

軍や陸軍のことを

“army”(アーミー)

って言うじゃないですか。

ほら, “arm”が入っていますよね。

だから, “arms”の方が「軍事目的の武器」となるわけです。

ちょっとだけ覚えやすくなったでしょ?

さて,今回は “arm”“arms”の違いと, “arms”“weapon”のニュアンスの違いに話を広げてきました。

同じ “武器” という意味でも,

“arms” は軍隊っぽい。組織的,政治的な背景もにおう感じです。

一方,“weapon” はもっとストレートで具体的。

個人で使う凶器のような響きもある。

──そんな感覚の違い,少し伝わったでしょうか?

英語って,ひとことで言えそうなものでも,背景や文脈で印象がガラッと変わることがあるんですね。

ただ単語の意味を覚えるだけじゃなく,こうした

「どんな場面で使われるのか」
ということも意識しておくと,英語との距離もぐっと縮まり,そのニュアンスも掴みやすくなると思いますよ。

それでは,今日も良い一日を!

See you next week~!

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