新しくオープンした【World Life】とは?
スポンサーリンク

驚き!イタリア人の神対応!

World Lifeな生活
この記事は約7分で読めます。

サッカーの日本代表、中田選手を覚えていますか?

きっと私と同じ年代の方は覚えてらっしゃると思いますが、そんな中田選手がいたイタリアのペルージャでの話です。

ペルージャは、イタリアの中部にある人口約17万人の小規模な都市。ペルージャにはペルージャ外国人大学という大学があり、外国人の学生も多くいるという事から、「この町なら英語が通じやすいかも」という理由でペルージャを語学留学の場所に選びました。

ところが、、、実際に行ってみると学校以外ではほぼ英語は通じません。買い物するのにも苦労するくらいだったので、何とか知っている単語と身振り手振りのみで伝えるという状態でした。

楽しい夜が一転…

そのペルージャに語学留学をしてまだ2週目くらいのこと。相変わらずイタリア語はまだ挨拶とカフェでの注文ぐらいしかできませんでしたが、学校や町にも慣れ、友人もできて一緒に遊びに行ったりして、イタリア生活が楽しくなってきた頃でした。

その夜は、日本からの友人がイタリア旅行中でペルージャを訪れていたので、旧市街で会い、ディナーを。ワインもすすみいい気分で夜11時近くにお別れ。タクシーを捕まえようと中心の広場まで行きましたがタクシーは見つからず。

ペルージャはとても小さな街なので、人通りもほとんどありません。当時住んでいた家は、坂道を下りれば10分もかからない程の旧市街近くの家。「急いで帰れば大丈夫かな」と思い、歩いて帰ることにしたのです。

ですが、、、この事が後に大きな後悔になるのでした。

ペルージャの旧市街は石畳の道。道路脇にはイタリア名物の路上駐車。車がビッチリ停まっていました。いつもの事と気にも留めずに歩いていると、美味しいと聞いていたピザ屋さんが遅い時間にもかかわらずほぼ満席状態!

(やっぱり人気だなぁ)と店に気をとられていたら…。

ヤバい!引きずられる!

バッグが何かに引っかかった感じが!「ん?」と思って道路側を見ると、路駐の車の窓から手が出て私のバッグのひもを掴んでいるのです!

急いで引っ張り返すも、相手の方が力が強い!そして、斜めがけしていたにもかかわらず、すぐ手だけがひもを持っている状態に!たぶんひもを切られたのでしょう。引っ張り合いをしている間に車は発進!

「ヤバイ!引きずられる!」

私は添乗員という仕事柄、イタリアでひったくりにあい、カバンを離さなかったために引きずられて大ケガをしたという事を何度も聞いていました。それがすぐに頭をよぎり、私はバッグのひもを持つ手を離し、小さい赤い車はそのまま去っていきました。

救世主現る!

車に引っ張られていた反動で前に倒れてしまったものの、膝をすりむく程度ですみました。倒れた私に気づき、後ろを歩いていたおじさんが、声をかけてくれました。幸いにもそのおじさん、片言だけど英語が話せる人だったのです!

ひったくりにあったことを伝えると、あの人気ピザ屋さんに行き、警察に連絡をしてくれ、警察を待っている間にカード会社にも連絡してくれカードもストップ。とてもスピーディ!

私の捕られた物も、来る前にバッグも財布も安いビニール製の物に代えていたし、(←これ重要です!中身より財布の方が高価で凹む時がよくある)現金も数千円だけだったため被害はそんなになかった…のですが…

更なる悪夢の始まり

家の鍵が入っていたのです!!!
家に入れない!!

本来はフラットシェアのはずがお正月明けすぐだったため、他の生徒はクリスマス休暇から帰って来ておらず、新入生もまだなく、私は3LDKの広い部屋に一人で住んでいたのでした。

しかも、まだ住み始めたばかりでイタリアの携帯は持ってない状態で誰にも連絡ができないのです!


警官:「友達に電話したら?」
私:「携帯ないですー」

警官:「友達の家は?」
私:「行った事あるけど道分かんないです」
警官:「ホテルは?」
私:「お金捕られました~!」
警官:「じゃぁ、どうする?」
私:「さぁ…」

とりあえず警官2人と親切な片言おじさんとで家の前まで行くことになりました。

えっ!なんで??はしご車登場!


そしてまた「友達の家は?」「電話は?」と同じ質問を何度も受けながら、しばらくすると、突然大きなはしご車がやって来て目の前に止まったのです!

「えっ?うち? なんで??」と思っていると片言おじさん曰く「窓を割って中に入る」と!!

「イヤ、イヤ、イヤ、ちょっと待って!」「私の家じゃないし、窓を勝手に割らないで!」というと、片言おじさん、「大丈夫だよ。ガラス代、そんなに高くないから(ニッコリ)」だって!

(そういう問題じゃないないんですけどー!イタリア人の発想どうなってんの!なんでそうなるの?!)そんな思いもむなしく、はしご車は私の部屋のある2階へと上がっていきました。

はしご車で2階に登り窓から中を覗きこんだり、玄関の鍵穴をチェックしたりする消防士さん。
その結果告げられたのは… 

①玄関ドアの鍵は、内側からも鍵でないと開かないドアだった→つまり窓から入っても外に出られなくなる。入る意味がない…。


②窓を割って入ったら、窓が開いたままで寝ないといけないから危険だし、寒い→そりゃそうでしょう!もっと早く気づいて!

という事で、はしご車は帰ってくれ、窓は割られずにすんだのですがまた元の状態に…。


えっ!物置に人住んでた!

(どうしよう…。)すると、1階の階段脇の扉(私は物置のドアだと思ってた)が開いて若い男の子2人が出てきたのです!(えっ!ここ人が住んでたんだ!)

夜中に、パトカーやらはしご車やらが来て騒がしいので様子を見に出てきたのでしょう。

警官と何やら話をしていましたが、そのうちの一人の男の子が英語で話しかけてくれました。大学で英国史をとっていて英語が話せるといいます。奇跡!「警官から聞いたよ。大変だったね」と。

そして、「本当は3人で住んでいるんだけど今日は一人が彼女の家に泊まりに行っていていないから、彼の部屋に泊まる?」と言ってくれました。(え~!ありがたいけど、今会ったばかりの名前も知らない若い男子2人の部屋に泊まるの!? 大丈夫?!)
しかし、携帯もお金もない私に他に選択肢はなし…。警官とも話していたし大丈夫?かな?大丈夫と願うしかない…。
という事で、見知らぬ男子の部屋に泊めてもらう事となったのです。

部屋に入れてもらうと、なぜか片言おじさんも中へ。男の子に何やら話してから帰って行きました。男の子によると、私が落ち着くようにカモミールティを淹れて、しばらく話をしてあげなさいと言われたそうで、男の子も素直にカモミールティを淹れてくれ、しばらく話をしてくれました。なんと優しい人たち!

親切すぎる片言おじさん…怪しい

その後、ベッドに入ると寒さからか、それとも怖さからか足がカタカタ震えている事に気づきました。そして、犯人達が家に来るんじゃないか、今頃部屋は荒らされているんじゃないかと考え始め、最後にはあの片言おじさんもグルなんじゃないか、親切すぎて逆に怪しい、家を探っていたんじゃないかとまで疑いだし、全く眠れないまま朝を迎えました。

やっと安心した瞬間

翌朝、朝一で学校に行き、先生やクラスメイトに昨夜の事を話していたらほっとしたのか、ここで大号泣!(海外に行くとなぜか感情がめちゃくちゃ表に出やすくなります)みんなに慰められ落ち着くまでしばらく涙が止まりませんでした。

部屋の方は学校から大家さんへ連絡してもらえ無事、中に入ることができましたが、やはりその日は一人で部屋にいるのは不安でした。イタリアに家族で移住したアメリカ人の友人が「子供たちもいるし、郊外で落ち着く場所だから」と誘ってくれ、数日彼女の家に泊めてもらいました。

片言おじさんの真相

その後行った警察署での話しによると、同じ日に同じような車でのひったくりが3件あったとの事。そのうち一人はおばあさんで、引きずられて大ケガをして入院したとの事でした。けががなくて良かったと言われました。

そして、私が疑っていた片言おじさんは…。

次の日も、警察署に行くのにバスで行くのは難しいからと警察署まで案内してくれ、通訳もしてくれました。結果、彼は本当に、ただの超超親切なおじさんだったのです!(おじさん、疑ってごめんなさい!)こんなに親切な人は日本でも会ったことがありません。

ひったくりにあったおかげ?でたくさんのイタリアの優しく愉快な人たちに助けられ、無事でいる事ができました。もちろん、ひったくりにあわないことが一番ですが、あったからこそ得られる経験や分かる人の温かさもあります。

キュリー夫人の名言で、「Nothing in life is to be feared. It is only to be understood. by Marie Curie」【人生において恐れるべきことは何もない。ただ理解するだけのこと。】という言葉がありますが、まさにその通りだと思います。

「海外は怖い、海外は危険だ」と言って海外に出るのを怖がる人もいますが、危険は日本にいてもありますし、私は気を付ければそれを超える何十倍も素晴らしい体験が海外ではできると思っています。

元添乗員より ~イタリアの歩き方~

①夜はタクシーを使いましょう。

②大事なものは分散or外から見えない所に身につけておきましょう


③海外旅行の時には安いカバン&財布で行きましょう!持ち歩く現金も最小限に!


④それでもひったくりにあってしまったら、カバンから手を放しましょう!命が何より大切です。

 

Makky

タイトルとURLをコピーしました