ボランティアという旅の形
海外に行くとしたら、観光旅行かホームステイ、留学が一般的ですね。最近ではワーケーションも注目されていますが、「ボランティア旅行」という旅の形を知っていますか?
海外をただ観光してまわるのではなく、現地の人たちの手伝いをしながら滞在するという旅のスタイル。平日はボランティアをして、週末は観光を楽しむこともできます。
外からだけでは分からない現地の生活を知ることができたり、現地の人たちや世界中のボランティア旅行をしている人たちと交流ができたりするのが魅力です。
日本の会社もボランティアツアーを出していますが、私は海外のボランティア旅行社を使います。日本の会社だとメンバーは日本人に限られますが、海外の会社だとメンバーは世界中から集まるからです。
ベトナムボランティアの旅
私がベトナムにボランティア旅行に行ったときは、ニュージーランドに拠点のあるIVHQ(International Volunteer HQ)を使いました。
その時は、アメリカ、ヨーロッパ、オーストラリアの他、エジプトや南米、シンガポールからの人たちもいて年代も10代からシニア世代まで幅広い人たちが参加していました。
様々な国から集まり、それぞれ違った言語を話し、もちろん誰もベトナム語は話せない中、お互いがコミュニケーションをとる時はやっぱり英語になります。
英語というツールを使うことで、その国の言葉を知らなくても世界中の人たちと話すことができる。英語は本当に便利な通訳機だと思います。
ベトナム人から見る日本人
現地の英会話クラブにボランティアで入り話しをした時の事です。ホーチミンのおしゃれなカフェレストランに学生から社会人の人たちまで40,50人が集まってワイワイ英語で会話をしていました。
彼らの多くが英語は片言で、アクセントも強いですが、伝えようとするエネルギーがすごく、どんどん話しかけてきます。
そして、私が日本人だと分かると、言われたことは2つ。
1つは、「日本人なのに英語上手だね」「日本人なのになんで英語が話せるの?」という事。
褒めてくれているのでしょうが、「日本人なのに」の言葉がとてもひっかかりました。
これは、アジア圏の人たちと話しをするとよく言われ、そのたびにひっかかる事でもあります。「日本人は英語が話せない」というのが定説になっているようです。
でも実際は彼らの英語もひどく、口には出せないけど(日本人はあなたたちよりちゃんとした英語が話せますけど!)と思っていました
日本人は「しゃべれない」訳ではなく、自信がなくて「しゃべらない」人が多いと思います。もったいないですよね。
次に言われたことは、「日本人は素晴らしい!」という事。
「日本人は、ベトナムに高速道路をつくってくれた。」「地下鉄もつくってくれている。ありがとう!」と。
そして、先生までやってきて、「日本は戦後あんなにひどい状況だったのに、そこからすごい発展を遂げた。私たちも日本を見習わなければならない。日本はすばらしい!」
「日本人に会ったらお礼が言いたかったんだ」
「ありがとう」「ありがとう」とみんな口々に私にお礼を言ってくれたんです。
この何もしていない私に。
私が、戦後の復興に尽力したわけでも、ベトナムに高速道路や地下鉄を作ったわけでもありません。それどころか、日本がベトナムに高速道路をつくった事さえも、教えてもらうまでは知らなかった。
なのに、自分が「日本人」という、ただそれだけでお礼を言われ、感謝をされたのです。
それまで私は日本人である事を誇りに思った事は一度もありませんでした。海外と日本を比べ、日本の悪い所ばかりに目がいって「日本はだめだ。海外の方がすごい。」いつもそう思っていました。
でも、彼らの話を聞いて初めて「もしかして、日本って凄いんじゃない?」「日本人って素晴らしいのかも!」と思う事ができたのです。
Let’s talk in English!
外国の人たちと話しをすると、いつも(えー、そんな考え方するんだ!)とか(日本ってそう見えるの?)とか自分の思っていた常識や考え方が大きく覆ることがよくあります。
新しい発見があるたびに、それが良い事であれ、悪い事であれ、私は自分の枠が広がったようで嬉しくなるのです。
ベトナムの人たちのように片言でもどんどん英語で外国の人たちと話してみましょう!
すると、「あ、意外と英語通じるな」とか「へぇ、知らなかった。面白い!」というような新しい発見がきっとあるはずです。
So, Let’s enjoy talking in English!
How to海外ボランティアの旅
① Googleで検索してみる
“volunteer abroad programs” ”volunteer travel programs” などのキーワードを入れるとたくさん出てきます。
まずは、どんな所があるのか見てみましょう。
または、volunteer foreverのサイトは、ボランティア旅についてや、どんな国でどんなボランティアがあるのかなど詳しく説明されています。またお勧めのボランティア旅行社も紹介されているので、そこから各会社のサイトを見るのも良いと思います。
※各サイトはもちろん英語ですが、比較的分かりやすい英語で書かれています。英語の勉強にもなるので、旅行するつもりで楽しみながら見てみましょう。
② 良い会社が見つかったら、行く国やボランティアの内容、期間を見て決めます。
質問があれば、メールで聞いてみましょう。
この時のメール返信の速さや対応の良さで私は会社を決めました。
③ ボランティア会社、国、旅行期間が決まったら申し込み
私の使ったIVHQでは、私の希望したボランティアが孤児院での子供たちのお世話だった為、
Reference(リファレンス/推薦状)が2人必要でした。私は、日本語で書いてもらったものを英訳してサインをしてもらい提出しました。
④ 現地に行く~IVHQの場合~
現地集合になりますが、空港への迎えがありました。
現地ではベトナム人のコーディネーターの
方がいて、スケジュール案内からボランティア地への付き添い、滞在中に関する相談まで色々お世話をしてくれて心強かったです。
また初日は観光にも連れて行ってくれ、他のメンバーとも友達になる事ができました。
宿泊は夏休み中の大学の寮を使っていて、2段ベッドの8人部屋でした。同じ部屋の人たちとも仲良くなるので、一緒に夜出かけたり、週末は1泊で小旅行を楽しんだりしました。
観光ツアーでは絶対行けない場所にも行き、現地の人たちとの触れ合いや世界中の人たちと一緒に過ごした時間は、今でも私にとってかけがえのないものになっています。
あなたもボランティアの旅してみませんか?
Makky
◆参考サイト
◇volunteer forever HP
https://www.volunteerforever.com/volunteer-abroad/
◇International Volunteer HQ HP
https://www.volunteerhq.org/
中学生時代から英語を話せるようになる事に憧れ、外国語短大へ進学。その後イギリスへ留学するも英語が話せず落ちこぼれの生徒に。英会話のトレーニング(カランメソッド)を受け英会話が上達。帰国後、夢だったツアーコンダクターになる。渡航国約35カ国 年間200日以上を海外で過ごす。その後オーストラリアにワーキングホリデーで渡り、オーストラリアにあるハミルトン島のリゾート会社に就職。その後日本に帰国し、京都のホテルやゲストハウスなどでの経験を経て、地元宮崎にUターン。現在は地元宮崎で、英会話教室及び、単位制、通信制の高校で英会話を教えている。
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