【World Life】とは?
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トラブル続きでラッキー!

World Lifeな生活
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前回のお話し…オーストラリアから一時帰国しようとケアンズ空港へ行くも、まさかの日にちを間違えるという痛恨のミスで飛行機に乗れず…。しかし、意外にも空港で一夜を明かすという体験は非日常で楽しいものだった。

とりあえず日本に帰りたい一心で取れたチケットは予想外の名古屋行き。

名古屋で1泊し、次の日の朝。ハプニングもあったけど、これでようやく地元宮崎に帰れると、やれやれという気持ちで空港へ。

と、何やら騒々しい航空会社のカウンター。
「何だろう」と思いながら近づいていくと、カウンターの前には大きな立て看板が。

「ストライキにより、以下の便は欠航となります」

「えっ?! ストライキ?! まさか…」

欠航になった便名を確認すると…

「やっぱり…。あった。(+_+)」私が乗る予定の宮崎行きの便名。

「ウソでしょ?! 日本でストライキって…。ありえなくない?! も~、今回の旅、どうなってんの?! また帰れないじゃん!」

踏んだり蹴ったりの今回の旅。いったい、いつになったら宮崎へ帰れるのやら…。

<よし!空港を出よう!>

とにかく、自分のフライトについてチェックインカウンターで聞いてみる。

スタッフ:「申し訳ございません。こちらの便は、欠航となりますので、夕方の便に振り替えさせていただきます。」

そう言って、新しいチケットと空港で使えるミールバウチャーを渡してくれた。

宮崎行きは全便欠航と思っていた私は、今日中に帰れると分かって少し安心。
しかし、振り替えられた便は、夕方18時過ぎ。今はまだ朝の10時前だった。

「8時間以上もあるよ~(-“-)」

8時間と言えば、普通に朝会社に行って丸一日働く位の時間。
「そんな長時間どうするよ~。ミールバウチャーぐらいじゃ時間潰れないよ…」

別のチェックインカウンターでは、ビジネスマンらしき男性が大きな声をあげてスタッフにどうにかしろと詰め寄っていた。

気持ちが分からない訳でもない。悪天候という訳でなく、ストライキが原因のフライトキャンセルは、納得がいかないのだろう。仕事ならなおさらかもしれない。

その姿を見て、私は逆に冷静になった。
「私は、仕事じゃないしなぁ。宮崎に帰るだけだし。いつでもいっか。」

そう思ったら、この空いた8時間をどう使うかがまた楽しくなった!
セントレア空港は初めてだから、空港の中を探検したり、気になっていた空港の温泉に入るのもいいなぁと思ったり…。

でも、8時間もあるならいっそのこと観光に出てみようか!名古屋は初めてだし。

早速、インフォメーションセンターに行き、尋ねてみる。

私:「乗る飛行機がキャンセルになって、夕方の便まで時間があるんで、観光しようと思うんですけど、どこかおすすめの所ありますか?」

スタッフ:「え?空港を出られるんですか?」
と、ちょっとびっくりした様子。

私:「はい。名古屋初めてなので、ちょっと観光してみたくて。え、外に出ちゃダメなんですか?」

スタッフ:「いえ、そんな事はないんですけど…。外に出る方はあまりいないので…。」
そう言いながらも、地図を広げてお勧めのスポットを教えてくれた。

「へぇ~。普通はこんな時、みんな長時間、ずっと空港の中で待ってるんだ…」
私にとったらその方が意外だった。「何時間も退屈じゃないのかなぁ?」

たしかに、外に出れば、もし何らかのトラブルがあった場合、予定通り戻って来られずに、飛行機に間に合わなくなる可能性もあると言えばある。

そんなリスクを冒すよりも、言われた事に忠実な日本人は、飛行機が遅くなったらそれを受け入れ、我慢してじっと待っている方を選ぶ人が多いのかもしれない。

<やばい!楽しすぎる♪>

さて、教えてもらった観光スポットの中で私にヒットしたのは「焼き物のまち常滑観光」!

海外にいると日本文化に興味が沸くし、日本文化に触れてみたくなる。

空港からも近い常滑は、1日を過ごすのにちょうど良さそうだった。大きな荷物はロッカーに預け、電車に乗って、さっそく常滑の町へ!

「常滑やきもの散歩道」を歩く。レンガ造りの高い煙突が並んでいたり、土管と焼酎瓶が壁を作っている小さな坂道など、レトロな街並みは情緒たっぷり。

すてきな街並みに写真を撮りながら歩いて行くと、丘の上に古民家風のお蕎麦屋さんを発見!
中に入ってみると、囲炉裏もあって雰囲気満点!何て素敵なお蕎麦屋さん!

何年かぶりの蕎麦を食べながら、「日本っていいなぁ」と日本の良さをかみしめる。

本当なら、今頃はとっくに宮崎に着いて家でゴロゴロしている頃なのだけど、なぜか見知らぬ常滑で蕎麦をすすっている自分に笑えてくる。

お腹も満足したところで、私は気になっていた場所へ戻ってみる事にした。それは…

「陶芸体験でき〼」の紙が貼ってあった常滑焼の工房。

陶芸体験に興味がわいたものの、作るのに時間かかるかも…。とか出来上がってもオーストラリアだしなぁ…。とか考えて一度は見送ったのだが、やっぱりやってみたかった。

「陶芸なんてオーストラリアではできないし、楽しそう!」

思い切ってドアを開けて中に入ると、優しそうなご夫婦が迎えてくれた。湿った土の香りがする工房の中は、ろくろや素焼きの大小様々なお皿が並んでいる。

気になっていた時間も1時間くらいでできると聞いて、「やります!」と即決。

ただ、やっぱりオーストラリアに出来上がった物を送ってもらう事はできないとの事で、実家に送ってもらう事にする。

「オーストラリアから来たの?! また遠い所から。欠航になって大変だねぇ。早く家に帰りたいでしょうに。」というご主人に、実はオーストラリアでも飛行機に乗り遅れて空港に泊ったとは、さすがに恥ずかしくて言えなかった…。

「そのお陰でここに来れたんで、良かったです♪」ご主人は私がお世辞で言ったと思ったみたいだったけど、私は本当にそう思っていた。

「やばい!楽しすぎる~♪」

ろくろを使った陶芸は手ひねりの物とは全然違う。早い!形を作ろうとするも、指先のちょっとのずれで形が崩れてしまう。でも楽しい! 

結局、私はほぼ手を添えているだけで、ご主人が作ってくれたような物だったが、それでも立派な徳利とお猪口2つが完成した!

大満足の観光を終え、少し早めに空港に戻りチェックイン。
最後に、もらったミールバウチャーでゆっくりとティータイムを楽しむ。

カフェで一息つきながら、「本当だったら、ただオーストラリアから宮崎に帰るだけのはずだったんだよなぁ。

それが、名古屋にも来れたし、観光もできて、陶芸までやって、最後にはお茶までタダでもらえたよ~。

これって逆に私、ラッキーじゃない?国内旅行がおまけで付いてきたような物やん!」そんなことを考えていた。

帰る便が二転三転して、「いつ帰ってくるのか。本当に娘は帰ってくるのか。」と宮崎で心配していた両親をよそに、私は「今回の旅、おもしろ!いや~、楽しかったわ~♪」と大満足で夜の宮崎へと到着した。

オーストラリアのハミルトン島を出発してから3日目の夜だった。

<トラブルも考えようで>

この旅では、私が日にちを間違う事がなければ何の問題もなかった事ではあるが、旅行には予想外のトラブルがつきもの。

特に、海外では飛行機の遅延は当たり前だし、天候やストライキなどで観光ができなかったり、足止めをくらったりすることもよくある。

添乗員時代には、台風で着陸する空港が変わったり、イタリアのほぼ全土が長時間の停電に見舞われる中移動するという事もあった。

そんな時。

「わ~!どうしよう、どうしよう。」とパニックになったり、「何でこんな事になったの!何とかしてよ!」と誰かに怒りたくなる事もあった。

でも、パニックになっても怒っても、泣いてもわめいても、起こってしまった事はもうどうにもならない。何とかしないと進まない。

できる事は「これからどうするか」そして、「どう楽しむか!」

悩んだり後悔して立ち止まっているよりも、これから自分ができる事、やる事を考える。これからの事を考えると、なぜか気持ちも前向きになってくる。

今回だったら、「明日の早朝に別の飛行機のチケットに変更してもらおう!」とかできる事をまず決める。そして、する事が決まれば、後はその状況を楽しむ!

これが私のモットー!空港泊を楽しんだり、常滑観光を楽しんだりしたように、「この状況をどう楽しんでやろうか」と思うと、意外と色んなアイデアがでたり、逆に面白い体験ができたりする。

空港の中でじっとただ時間が過ぎるのを待っているのか、ちょっとリスクはあっても外に出て楽しい時間を過ごすのか。どんな状況でもいつも選択肢はあると思う。

「困った。困った。どうしよう…。」とか「何でこんな事になったんだろう…。」とかなるのも自由。逆に、「この状況をどうやって楽しもうか。楽しんでやろうか。」と思うのも自由。

そして、どちらを選ぶかも、またあなたの自由。

だとしたら、あなたはどっちを選びますか?

全ては考え方次第で楽しくなる!

 

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