オーストラリアから帰国して何ヶ月か経った頃、確かとても暑かった日だったと思います。あまりにも暑くて子ども達が家でダラダラしていたので、冷たいものでも買ってきて食べたら、元気になるのかな〜と思い、子どもたちに声をかけました。
「コンビニに行って、アイスクリームでも買ってきたら?」
「コンビニ?」
「そう、コンビニ!」
「コンビニってどこ? 何か冷たいものが売ってるの?」
そうか!!!
「コンビニって、コンビニエンスストアだよ〜!」
「あ〜〜、convenience storeね〜」と綺麗な音で返ってきました!!
海外に住んでいても日本語を家では使っていましたので、子ども達の日本語は発音も完璧だったんです。あまりにも自然な日本語を話す子ども達を、ずっと日本に住んでいる子ども達と同じくらいだと勘違いしていたんです!
そして自分の経験も思い出しました!
そうだった、コンビニは和製英語だったわ〜〜〜!!
そう言えば自分自身でもアメリカに住んでいる頃、
「コーンビニ、コンビーニー、カンビニ」
など変化させて言ってみたことがあるんです。もちろんまったく通じなかったんです!!
その時はとっさに店の名前に切り替えて、なんとか通じましたが、、、
実際に自分が経験しているにも関わらず、convenience storeを子供達にはコンビニと気軽に使ってしまっていました。分かっていたし、知っていたのに私のように、日本語で気軽に使っていて、それがカタカナだと自然に使ってしまいますね(笑)
このコンビニの話で、思い出したことが、、、
ニュージーランドで息子が保育園に通っている頃、自分の体と同じくらいの大きさのサメを作ってきました。そして自慢げに見せてくれたんです!
「わ〜〜〜すごいね!!」
たぶんサメだなと思ったのですが、間違えてはいけないと、、、
「こんな大きなもの、何を作ったの?」
「シャーメ!!!」
「えっ?? なに?」
「シャーメ!!」
「えっ?」
「あっ! サメだね!!」
やっとの思いで息子がサメのことを言っているとわかりました! もう少しでご機嫌を損ねるところでした(><)
どうやら、これは息子語だったようです。日本語のサメとそして英語のshark(シャーク)が混じってしまったらしいんです。可愛いですよね。
もちろんこの話の後で、その体くらいある大きなシャーメを見ながら、
「日本語ではサメって言うんだよ〜、そして英語ではsharkと言うんだよ〜」と話をしました。分かったような、分からなかったような、ただその日からはちゃんと分けて言えるようになりました☆
日本語と英語と一緒に学んでいる子ども達が、大変だろうな〜と思った瞬間ですね。バイリンガルってそんなに簡単なものではないですよ。英語に関して、とても良い相談相手になってくれる子ども達を私は心から尊敬しています。
2ヶ国語をちゃんと使い分けているのですから☆
Sara
英会話教室World Education 校長 イメージフォニックス開発者
約10年前、まったく英語が話せないときに渡米、ウエイトレスとして働き始める。半年後には、お客さんからもらえるチップ率最高習得者となり店舗で表彰を受ける。さらに、アメリカ、ニュージーランド、オーストラリアと3つの国で、3人の子どもを育てあげ、アメリカ在住時に飛行機(シングルエンジン自家用)の免許も習得。特にアメリカでの経験で、英語には発音が重要だと分析し、歯科衛生士として矯正歯科にいた経験を元に、ネイティブの発音、その中でも国別の音の違いや、日本語の発音と英語の発音の違いを研究、2008年には武蔵野学院大学客員研究員の時に論文「概念学習能力で英語の発音を矯正する効果について」を発表。現在、子供英語の会社を設立し、同じように英語で苦しんでいる人たちに、発音から本読みまでを指導、教材や授業を通して、海外の子育てや教育、また考え方も含め指導を実施している。