想像してみてください。
ある日、急に外国の人が家に来るとなった時、あなたなら何を作ってもてなしますか?
または、海外で持ちよりパーティーをするとなった時。何を作りますか?
相手の国に合わせますか?それとも日本食を作りますか?
日本食なら何を作るでしょうか。外国の人たちはどんな日本食を美味しいと思うのか。
結構悩みますよね?
特に、海外では食材も限られているし、何より日本人が美味しいと思うものを美味しいと感じてくれるとは限りません。
私も悩みながら海外で作ってみて、その結果、好評だったものBEST3と、逆に残念ながら不評だったものをお知らせします。
知っておくと、海外に行く時にも日本から準備していけるので便利ですよ。
<それはほんとの寿司じゃないけど…>
第3位:寿司
この寿司は日本人が思う「寿司」、つまり「握り寿司」ではありません。海外で寿司というと、大体は「巻き寿司」。
今や海外でも普通のスーパーで見かける程の定番。ただそのほとんどは巻き寿司のパック。そして、中身は照り焼きチキンだったり、天ぷらだったり…。
日本人からすると、それはもはや寿司ではないし、正直、寿司とは呼んでほしくない!
握り寿司は無理だけど、せめて日本式の巻き寿司を知ってほしいとオーストラリアにいる時、シェアメイト達に作りました。
ケアンズのアジア食材を売っているお店では、粉末の寿司の素、海苔、チューブ入りわさびまで置いてありました。醤油は、KIKKOMAN醤油が大体どこのスーパーにも並んでいます。
さすがに巻きすはなかったので、ラップで代用。
具材は、きゅうり、卵、カニカマ。カニカマは、日本の物ほど美味しくはないし、ねっとりした感じが強いですが、普通のスーパーにも売っている程ポピュラーなものです。
巻き寿司の見せ場は作る時。
パフォーマンス性があるので、見て喜ばれる、そして一緒に作って盛り上がれるという所が好評でした。自分で寿司を作ってみたいんですね。
肝心の味の方は、海苔で巻いてあるのが、海外の人にしたら変な感じがするらしく、また、海苔が嚙み切れないなど、海苔がやや不評。
日本人としては悲しいですが、「寿司=巻き寿司=カリフォルニアロール」になっているのです。海苔を内側に入れて作った方が受けが良かったです。
日本から準備していく場合でも、粉末の寿司の素や海苔、巻きすは軽いし、かさばらないので良いと思います。
<これは日本食??>
第2位:カレーライス
実は、私の中には「カレーはインドから来たものだし、日本食じゃない。」という変なこだわりがあり、海外でカレーを作るなんて思ってなかったんです。
ただ、イタリアで日本人の友人がカレールーを持ってきていたので一緒に作りました。
私としては「日本食っぽくない物」を日本食として出す事に少なからず抵抗があったのですが、意外や意外。カレーは外国人にも受けが良かったのです。
その時の語学学校の友人たちは、アメリカ、フランス、ドイツなど多国籍。その色んな国の人たちからカレーは喜ばれたんです。
インドのカレーで、カレー味には馴染みがあって、でも、インドカレーとも違う、日本のカレーが気に入ったようでした。
食材も肝となるカレールーは、日本から持ってきた物でしたが、それ以外の物はイタリアの田舎町でも普通に手に入るものばかり。海外でも作りやすいと判明。
日本のカレーは、立派な日本食でした!
第1位:お好み焼き
イタリア、オーストラリア、ベトナム、そして京都のゲストハウスと色んな所で作ってきて、いつでもみんなが満足してくれたのがお好み焼き。
何より、海外でお好み焼きはまだ知られていない「未知の食べ物」。
寿司や天ぷら、ラーメンだけじゃない日本の食べ物を知ってもらえる事が特に嬉しいです。
作っている時には、具材は混ざってぐちゃぐちゃだし「ほんとにそれ、大丈夫なの?食べものなの?」と言われる事も。お肉とシーフードを一緒に入れるのもビックリされます。
「へんな料理だな~。」という所から、食べてみて「え~!美味しい!!!」となるギャップがいいんです!
お好み焼きソース以外は、小麦粉、卵、キャベツはどこでも手に入るし、具材はそこで手に入る物を使えばOK。豚バラの代わりにベーコン、シーフードミックス、チーズなどいれて洋風にするのもおすすめ。
マヨネーズは、海外のスーパーにも売っていますが、日本の物と違って脂っぽい。私はマヨネーズは日本から持参します。
マヨネーズもですが、お好み焼きソースが本当に美味しくて、外国の人たちからも高評価。「このソースを何にでもかけて食べたい!」という人もいたくらいです。
海外で長期滞在や、ホームステイをする時には、「お好み焼きソース」をお忘れなく!
<がんばって作ったのに…。>
では、逆に不評だった物は…「肉じゃが」です。
イタリアでシェアメイトの家族が遊びに来た時の事。イタリア南部の小さな町から来た彼らは日本人と会うのも初めて。話していると、中国人も日本人も一緒の状態。
それなら、ぜひ日本食を味わってもらいたいと一生懸命作ったのです。
イタリアでは日本のような薄切り肉がないため、ブロックの肉をせっせと薄く薄くスライス。粉末だしは持っていってたものの、みりんや酒はないため、お醤油と砂糖で味付け。
ここで、料理するのを見ていたシェアメイトの甥っ子が「そんなに塩を入れたら辛いよ!」と。「これは砂糖だから大丈夫だよ。」というと、「え~。お肉に砂糖入れるの?」と怪訝な顔。
「食べてもらえれば、美味しさが分かるでしょ。」と思っていましたが、他の人たちもみんな「お肉が甘い…。変な感じがする。」と言われてしまいました。
イタリアでは、料理で砂糖を使う事はないらしく、料理は塩っ気のあるもの。そのため「甘い味の肉料理」が受け入れられなかったのです。
あとは、かつおだしの味も口に合わなかったよう。
全体的に外国人は味が濃い目の物が受けがいいようです。繊細な出汁の味は、慣れていないと、なかなか感じられず、味がなく感じるようです。
日本人としては、「出汁こそ日本食!」という感じで出汁がきいたものを食べてもらいたいところですが、やっぱり喜んでもらえるのが一番。
伝統的な「THE日本食」という物でなくても、私たちが普段から食べていればそれが日本食。逆に外国の人たちは、特別な料理よりも、普段食べている物に興味を示す気がします。
何より、一緒にテーブルを囲み、同じものを食べ、笑いあう時間は何にも代えがたい大切な時間です。
食から話も広がり、お互いの好みも分かります。食を通して絆が深まる。
海外の人たちと仲良くなる時、その間にはいつも「食」がありました。
美味しい食べ物は人を笑顔にする。
これは万国共通。
日本で外国の人をもてなす時や、海外で持ちよりパーティーなどがあった時にはぜひ思い出して作ってみてくださいね♪
中学生時代から英語を話せるようになる事に憧れ、外国語短大へ進学。その後イギリスへ留学するも英語が話せず落ちこぼれの生徒に。英会話のトレーニング(カランメソッド)を受け英会話が上達。帰国後、夢だったツアーコンダクターになる。渡航国約35カ国 年間200日以上を海外で過ごす。その後オーストラリアにワーキングホリデーで渡り、オーストラリアにあるハミルトン島のリゾート会社に就職。その後日本に帰国し、京都のホテルやゲストハウスなどでの経験を経て、地元宮崎にUターン。現在は地元宮崎で、英会話教室及び、単位制、通信制の高校で英会話を教えている。
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