【World Life】とは?
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まだ自分の言動だと信じてる?

World Lifeな生活
この記事は約4分で読めます。

Hi!
火曜日のJiroです。

NHK朝の連ドラを見ていたら、戦時中に主人公(漫画家やなせたかし)が軍隊でいじめられ、もう殴られるシーンばかりが。
胸が痛くなりました。

と同時にとても気がかりになったことが。

それは、以前読んだ「Thinking fast and slow Kahnemanーノーベル経済学賞)」の内容を思い出したから。

その中には次のような記述がありました。

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…you must accept the alien idea that your actions and your emotions can be primed by events of which you are not even aware.
(自分の行動や感情は、意識さえしない出来事に影響されていることを、新奇な考えだが、受け入れねばならない)
(Thinking fast and slow Daniel Kahneman FARRAR, STRAUS AND GIROUX NEW YORK p53-54)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

普通に自分の言動は、基本「自分自身がそうしてる」と思っていましたが、気づかないうちに、あらぬことを言ったりしてたりするなら、大変なことじゃないか、という気がしたんです。

この、Kahnemanが無意識への影響を証明した実験は、被験者に単語のリストから文を作らせる、という簡単な作業実験でした。

その単語リストの中に「年をとっていること」を連想させる単語を混ぜておくと、なんと被験者は、実験後に歩く速度が遅くなり、背中が曲がり、老人のようになったそうです。

しかも本人達は全員が全員、単語リストの影響を否定したそうで。

カーネマン等の、行動経済学の本を読んでいくうちに、自分の選択には、自分では気づかない無意識の要因があるという確信が、私の中で益々強くなっていきました。

そこで最初の朝ドラに戻ります。

私が気がかりだったのは、TVを見る人への暴力シーンの影響です。朝ドラに晒される大量の視聴者達に、何か好ましくない影響はゼロとは思えないのです。たとドラマの中で暴力を受けていた本人達が「大丈夫、大丈夫」と笑って否定しても。

あまりに気がかりだったので、問題の番組を見た翌日、NHKに、以下の内容を電話で伝えてみました。

「人の思考や行動には無意識の影響アリというのが(行動経済学以来の)定説のようです。それは本人がどう思うかとは無関係ですので、暴力シーンなどの放送には、もっと慎重であってください」

というようにお話ししました。

対応窓口の方からは「お電話の内容は担当者に伝えさせていただきます。」と、誠実そうな返事をいただきました。

私の電話のせいwかどうかは分かりませんが、翌週の放送では、虐待していた兵隊が主人公に「虐めて悪かった」と頭を下げ一緒に酒を飲んでいましたw。(これはやりすぎ?w)
抗議が多かったのか、あるいは抗議の多さを最初から見越していたのでしょうか。

私は、今回取り上げたKahnemanも含めて、洋書の読書で自分や周りの世界が一変するような経験を何度もしました。

Kahnemanを読んで、無意識の影響に気づいたのは、目から鱗の経験でしたが、他にも、英語等で「the World of Silence by Max Picard(沈黙の世界 )」を読み、自分の周りの「沈黙」を初めて意識するようになりました。

誰でも「言葉や音が止めば静かになる」とは頭では分かってるはずですが「沈黙の実感」…これはなかなか難しいかも。でも実感すると世界が一変します…..

あなたも英書をさらに読めるようになって、世界が一変する体験をぜひ。

See you next week!
Jiro

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追記:
老年を連想させる単語:forgetful-忘れっぽい, bald-禿の, gray-灰色, wrinkle-皺など

追記:
もし何か面白い易しい読み物がないだろうかとあなたが思うなら ⇒次回の記事を☆

 

<英語版>
日本語で内容を理解した上で今度は英語で理解してみる☆
↓ ↓ ↓
https://worldlife.jp/archives/18462

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