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「安い」って “cheap”, “reasonable”?

World Lifeな生活
この記事は約6分で読めます。

我が家が定期的に行くお店があります。

それは

「超激安のお店」。

といっても,ちょっと通常のお店とは違うんです。

賞味期限間近だったり,過ぎていたりする加工食品やサプリメントなどを格安で売っているお店なのです。

そりゃもう,びっくりするくらい安くなっているものがたくさん!

この前なんて,ビタミンのサプリが1袋10円だったんです。
しかも賞味期限があと2週間というだけで,価格が100分の1くらい。

こりゃ買いますよ,ねぇ。

さーて,あなたは「安い」と言えば,どんな英語を思い浮かべますか?

―「安い」はやっぱり “cheap”?―

先日,X(旧Twitter)を見ていたら,オススメにこんな投稿が上がっていました。

それは,賞味期限が3日ほど過ぎたレトルトの食べ物の画像。

「食べても大丈夫?」という投稿者の問いかけに,かなり多くの方が

「やめておいたほうがいい。」
「お腹壊すから,食べちゃダメ!」

とレスポンスしていました。

私は,

(賞味期限は[この日までは美味しく食べられますよ]という意味なの大丈夫。
消費期限じゃないんだから。)

とつぶやきながら,

(多くの人はちゃんとしてるんだなぁ。
それに比べて,気にしない私ってやっぱり少数派なのかも…。)

と思いつつ,あの超激安のお店を思い出すのです。

そして,

「だって安いんだもん!」

と自分で自分を慰めるのでした(笑)

さて,「安い」と言えば,まず思い浮かべるのが

“cheap”ではないでしょうか。

“cheap”って,

「これ,ちょっとチープだよね。」

と日本語でもよく登場しますよね。

なので,「質が悪い」というイメージを持たれる方もいらっしゃるかもしれません。

確かに,

The bag I bought last week was just a cheap bag because it is already torn.
(先週買ったカバンはもう破れてしまったので,ただの安物のバッグだった)

のように,「安かろう悪かろう」のような物に対して言うことがありますが,

「高い」と想定していたものなどが「安い」場合など,

「明らかに値段が安い」

という場合なら,質が悪いという意味には受け取られることはまずないと思います。

たとえば,居酒屋でたくさん飲んで食べたとします。

「これは結構な金額いくかな?」と思っていたのに,
お会計をすると意外と安かった,という経験ありませんか?

そのような場合は「値段だけ」に言及していることが明らかですよね。

ですので,

“Wow, so cheap!”
(わあ,めっちゃ安い!)

のように言っても全然OK!

(料理の)質が悪いと取られることはまずないと思います。

でも,先程のカバンの例のように

“It was just a cheap bag.”(ただの安いカバン。)

のように “cheap ◯◯”のように言うと,

「安物の◯◯」のニュアンスが強く,安物感がグーンとアップ。

“cheap ◯◯”と表現するときは気をつけましょう。

―リーズナブルって「安い」なの?―

よくテレビのレポートなどで,

「わあ,このお値段,とれもリーズナブルですね。」

と言うのを聞いたことがありませんか?

このことから,

“reasonable”=「安い」

と思っている人が結構いらっしゃるんです。

確かに意味合いとしては間違ってはいないのですが,微妙にニュアンスが違うのです。

“reasonable”って,

“reason” + “able”

です。

“reason”は,「理由,わけ」
“able”は,「〜ができる」

という2つの語からできています。

それぞれの意味を考えるとわかると思うのですが,

「理由付けができる価格」「理にかなった値段」

という意味なんですね。

「この質でこの値段,うんちゃんと理由付けができている値段だな。」

という感じ。

つまり,

“This bag is reasonable.”
(このバッグはリーズナブルだ。)

の場合,

「そのバッグの質と値段は釣り合っている。理にかなっている」

となるんです。

なので,ただ「安い」というよりは

「納得の値段」だから異論はない値段。

となり,異論はないので「安い」と思うのかもしれませんね。

“My father bought the bicycle at a reasonable price.”
(私の父はリーズナブルな値段でその自転車を買った。)

この場合,お父さんにとってその自転車は十分に納得できる値段だったんです。

なので決して高くはない=安い,と感じたということですね。

―あと3つの「安い」―

“cheap” “reasonable”は覚えたけれど,他にも安さを表す語はないの?」

と思われた方,今日はあと3つほどご紹介。

一つは
“inexpensive”

ご存知の通り, “expensive”というと「高価な,値段の高い」という意味。

その前に “in” を付けると反対の意味の

「高価ではない,値段が高くない」

となります。

“This wine is inexpensive but tastes good.”
(このワインは安いけれど美味しい。)

のように使います。

でもちょっとだけお堅いイメージ。
“cheap”で表したくない場合やビジネスの場で使うと良いかもしれません。

そしてもう一つ。

“affordable”

これも,

“afford”([金銭的に]余裕がある)
“able”(〜ができる)

の2つを合わせて

「お金に余裕がある,(買うことが)可能だ」となり,

「自分にも手の届く価格」=「無理なく買える値段」

というニュアンスで使われます。

「値段の割りには良い」という意味合いとなるので,ただ「安い」という “cheap”とは少しニュアンスが異なりますね。

「お手頃」という日本語が合うかもしれません。

“The price of these shoes is affordable.”
(この靴の値段はお手頃だ。)

や,

“She finally found affordable housing in Tokyo.”
(彼女はついに東京でお手頃な価格の家を見つけた。)

などのように使うことができます。

そして最後は,

“good value”

“good”(良い)
“value”(価値)なので,

「通常価値は高いのに安い」=「お値打ち価格」

“The new smartphone model is good value.”
(新しいスマホのモデルはお値打ち価格だ。)

という感じでしょうか。

これらはもちろん言い換えもできます。
自分の状況に合わせて言ってみても良いかもしれませんね。

ところで,最近の物価上昇,なんとかなりませんかね…^^;

東京都がQRコード決済を利用して買い物をすると,10%還元!とやっていましたが,期間内なのに10%になっていない…

と見てみたら,上限3000ポイントでした。

一生懸命にQRコード決済していたのに(笑)

さて,そろそろ備蓄していたものが無くなりそうなので,またまた例のお店に行くとしますか。

なんだか今回はすっごくケチな人みたいになってしまいました。

こういう人のことを,

“cheap”を使って

“Cozy is a cheap guy.”
(コージーはケチなやつだ。)

と表現することもできますよ。

あ〜,本当はケチじゃない,ケチじゃないです〜〜!

それではまた来週〜♪

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