この時期になると聞こえてくるのが
♪バレンタインデー・○ッス〜♪(古っ!)
そしてこう感じるのです。
「え,もう?この前まで正月だったじゃん!?」と。
きっと皆様も同じことと思います。
木曜日のCozyです♫
うちの会社は,もともとバレンタインなどという習慣はなく,
お返しなども考えなくて良いので,とてもラクチンなのですが,
「今年はいくつもらえるかな。」
などと,思春期に戻ったような
淡〜い期待を胸に秘めて出社されている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そして,いただいたチョコにはかわいいリボンとともに,
“For you”
と書いてあるシールが貼られているかもしれません。
人生,いつまでも青春ですね♫
っとそうではなく,この “for you”,
もちろん,「あなたの為に,あなたへ」ですが,
“to you” と “for you”の違いってわかりますか?
― “to you” と “for you”の違い―
I sent a letter to you.
(私はあなたに手紙を送りました。)
I bought a book for you.
(私はあなたに本を買いました。)
日本の教育では,動詞が
1) give, teach, tell, send, lend, show, write…などの場合は, “to”を用い,
2) make, buy, cook, get, choose, find, sing…などの場合は, “for”を用いる。
のように説明されています。
でもこれって,覚えるの大変じゃないですか?
こういのはイメージで感覚を覚えていくのが一番です。
ちょっと余談ですが,むか〜し,私が中学生くらいの頃,
授業中によく「手紙」が回ってきていました。
(皆さんも経験あります?)
そこには, “to ○○(名前)”と書かれており,先生に気付かれないように
その宛先の本人の席までバケツリレーのように渡していくのです。
このように, “to”は,基本的に「相手に到達する」ことが大前提になるのです。
つまり,「受け取る相手がいて,それが相手に届く」イメージ。
その反対に, “for”は,「相手が受け取るかわからないけど,自分がその人のためにその行動をする」というイメージ。
なので,
「あなたの為に “buy”(買う)」のも,受け取ってくれるかわからないけど買うという行動。
「あなたの為に “cook”(料理する)」のも,食べてくれるかわからないけど作るという行動。
もちろん,実際には「自分の為に作ってくれた」んだから,受け取ってもらえるのでしょうが,使いわけのイメージはこのような感じなのです。
ほら,
“Happy birthday, Cozy.”
(誕生日おめでとう,コージー。)
♫Happy birthday to you.
Happy birthday to you…♫
ここでは,そこにいる私に向かって歌ってくれています。
確実に受け取る前提です。
でも,
“I have a present for you.”
(君にプレゼントがあるよ。)
ここでは,「自分はプレゼントを持っているよ。受け取ってくれるかな?」
というニュアンスが含まれているので, “for”なのですね。
でも,毎回言っておりますが,話すときに
“ I have a present to you.”と言ってしまったって無問題。
相手は理解してくれますし,仲の良い人であれば優しく訂正もしてくれるかもしれません。
ただ,間違った場合でも後から,
「あ,こういう理由でここは “for”の方が正しかったんだ。」
と,わかる知識や情報を知っておくことが大事なので,覚えておいてくださいね。
でも, 1つ,使わない方がよい “for you”もあるんです。
―使わない方がいい “for you”―
“I’m sorry.”
(ごめんなさい。)
おそらく知らない人はいないであろうフレーズです。
この後に, “for ○○”をつけることで,
“I’m sorry for my mistake.”
(私のミスで申し訳ありません。)
のように「謝る原因」を述べることができます。
その際,「あなたに対して,本当に申し訳ない気持ち」を言いたいために
“I’m sorry for you.” と言ってしまったら,誤解されてしまうかもしれません。
ほら, “I’m sorry for” の 後に続くのは,「謝る原因」でしたね。
なので, “I’m sorry for you.は,「あなたのせいでごめんなさい。」的な意味にも捉えられてしまうかもしれません。
しかも,この “I’m sorry.”は,
「お気の毒に」
「それは残念でしたね。」
「お悔やみ申し上げます。」
のような「同情」を表すときにも使うフレーズです。
ですので,そのようなときに
“I’m sorry for you.”
なんて言ってしまったら…(*_*)
このような場合は,素直に “I’m sorry.”と言っておきましょう。
でも,誰かが亡くなられた場合, “I’m sorry for your loss.”という決り文句はOKですよ。
―バレンタインまであと4日―
アメリカではバレンタインに,女性から男性へチョコレートを贈る,という風習はありません。
男性から女性へ花束を贈ったり,また,性別に関係なくプレゼントを贈りあったり。
恋人同士が愛を誓う日でもありますが,友人同士でも友情の証として贈り物をし合うこともあるんですね。
さあ,今年のバレンタインは,「もらえるかなぁ。」ではなく,
「よし,自分からもあげてみよう!」
と,家族や友人,またまた意中の人にプレゼントしてみるのはいかがですか?
もちろん,私に送っても無問題。(美味しいもの希望w)
いつでもお待ち申し上げております(笑)
それでは,みなさま良いバレンタインを!
See you next Thursday!
英語教材開発・制作者
米国留学から帰国後、幼児・児童英語教師を経て、中学・高校英語、受験英語、時事英語等多岐にわたる指導を行い英語教師経験を積む。また、ホテル勤務での実践英語経験を積んだり、カナダにて現地の子どもたちの英語教育にも携わりながら、CertTEYL(世界での児童英語講師認定コース)の認定を受ける。さらに、青山学院大学でTutoringの研究員としても活動。英語講師養成のeラーニングコースの日本での立ち上げメンバーとなる。「現場での経験を教材に活かしたい!」と、現在は英語教材開発会社にて日々教材開発に勤しむ。高校入試用のリスニングトレーニング教材(塾・学校向け)は累計10万部以上のベストセラーとなる。英語教材開発の傍ら、全国の英語教師への研修なども行う。また、土堂小学校(広島県尾道市)での英語指導や、初の民間校長として一躍時の人となった藤原校長(当時:杉並区立和田中学校)が手掛けた英語コースの指導に2年間携わるなど、英語教育に関する多様な分野で活躍。大の犬好きから、ホリスティックケア・カウンセラーなどペット関連の様々な資格を取得し、ペットライターとしても活動中。