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大学生から気づいた英語上達のコツ

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大学で学生の就職相談にのっていると、学生の言っていることが、時々聞き取れないことがある。Swatchが年を取って、耳が遠くなったのも原因ではあるが、何を言っているのか聞き取れないことがある。

先日も、学生が「思いま。」と途中で文を切っているように聞こえたので、質問してみると「思います。」といっていると答えた。

もう少し大きな声で言ってみてと促すと「思いまふ」と聞こえた。「もしかして、思いマフっていってない」と聞いてみると、もう一度繰り返してくれた。「思いマフ」と聞こえる。

「それじゃあ、さしすせそ」って言えると聞くと、、、、、

<さしすせそが言えない若者たち>

学生が「はひうへと」と言ったのである。「え?それって、さしすせそっていっていますか」と問うと、学生は、「ン~、言えてないきがします」と答えた。

実際、Swatchには、「はひうへと」と聞こえた。一番違和感があったことは、発音するときに、息を吐きだしていないことだ。英語で言うS sound(sの息を吐き出す音)が聞こえないのだ。

なんどか繰り返してもらうが、本人も息を吐き出して、Sの音をだしていないことを自覚した。
丁寧に「さしすせそ」といいながら「うまく言えないですね」とつぶやく。

これっておかしいでしょうか、と聞くので、自分の経験を率直に述べた。「最近、さしすせそが言えない学生多いですよ。基本的に、はきはきと話すことが要求されないからね」とお茶を濁した。

実際に就活の面接では、語尻がしっかりと発音できれば、切れのある印象を与えられる。語尻が曖昧になれば、自信がないように聞こえることもある。

です・ますがしっかりと言い切ることができれば、好印象をあたえ、面接を突破する確率も上がるのである。嘘のような本当の話である。

若者の日本語の発音が、かなり怪しくなっている事実を知り、そこにコミュニケーションの技術が必要だと考えるきっかけになった。

そんなことを考えていたら、米国に留学していた時代のことを何年かぶりに思い出した。事情があって、Swatchが留学したのは、40歳を過ぎてからのこと。

留学生活が始まって、3か月たった頃、日本の上司に定期連絡を電話でしていた時のことである。

<3か月で日本語を忘れたはじめた>

「ご無沙汰をしております」。3か月ごとに定期報告を国際コレクトコールですることになっており、挨拶をして、近況を報告した。

特に変わったことはないので、短時間で済ますこともできたが、テキサスのエルパソ市の気候は6月ではあるが、すでに真夏の暑さであることを詳細に伝えた。

上司が、健康に留意してがんばれと激励をしてくれた時に、思わず出たこと言葉が、「分かった!」であった。自分の言った言葉に驚いたが、咄嗟に「わかりました」と訂正できないでいた。

何故かというと、「分かりました」を思いつかなかったからである。「あ、失礼しました」とだけ言ったことを覚えている。

留学先では、ほとんど日本語を話す機会はなく、毎日英語のテキストと格闘していた。英語の辞書で日本語を確認するのではなく、読みすすめて意味を理解するという学習をしていた。

留学後に、日本語にならない専門英語を説明するのに困ったことがよくあった。さらに困ったことは、留学3か月後ぐらいから始まった、敬語を忘れたことだった。

使わない言語は忘れると言われるが、まさか日本語を忘れるとは思わなかった。
同時に、物を考えるときに、英語で考えていることに気が付いたときにはショックだった。

日本人同士で会話をしていても、それが英語になって頭の中で流れる。発言するときには、英語のフレーズが頭に浮かんでくる。

そんな状況で会話をすると、相手の日本語が流暢に聴こえる。Swatchの日本語は、とつとつと途切れがちな会話になっていた。

とてつもない不安に襲われた。それから毎日、新聞を音読することにした。世の中で一番話されている話題を、音読することで、日本語のレッスンにした。嘘のような本当の話である。

<日本語がうまく話せなくなって気が付いた英語の技術>

日本に帰国して、ほっとしたことは、喫茶店で飲み物を頼むときの対応が非常に丁寧だということ。
おしぼりを置き、水をそっと添えてくれる。笑顔で、ご注文は決まりましたかと聞いてくれる。

こちらも笑顔で、コーヒーを注文する。が、頭の中では「カッフィー」と鳴っている。喫茶店で「カッフィー(coffee)と注文する客はいないだろうし、言ったら聞き返されるかも知れない。

ここは、日本語でしっかりと「コーヒー」と言わなければならない。頭で考えていることを友人に知られたら、大笑いされるだろう。

心を落ち着かせて、注文する。「コっ、コーヒー」とどもる。「ホット・コーヒーですね」と優しい声が聞こえた。安堵。

そんなことを思い出しながら、学生に「コーヒーをカッフィーと言ってみて」と指示した。学生は、「コーヒー」と発音した。「違う違う。良く聞いて、カッフィーだよ」と再度指示する。

「カッフィー」と学生。「そうそう、カッフィーを10回繰り返してください」と指示する。

カッフィーカッフィーカッフィーと発音した学生に、「日本語でコーヒーと言ってください」と指示すると、学生は、「コ~ふー」と発音し「あれ?」とつぶやいた。

ここで英語の発音のコツと日本語に与える影響が分かった。長年Swatchがコーヒーをうまく言えなかった原因だと理解した。

英語を話すときには、日本語の発音ではなく、英語の発音をしっかりと発音しなければ、英語は通じないということを確信した。

英語の発音のモードで日本語を流ちょうに話すことはできない。また、英語を話すには、日本語の発音ではなく、口唇と舌を使った音作りをしなければならないことに気が付いた。

<英語を上達させるための技術>

英語の学習を始めたころは、英語の教材も少なく、参考書も高価なものでした。それでも、英語を早く話すようになりたいという気持ちがありました。

様々な教材、方法をためしながら、一歩一歩、進んできたように感じます。今、英会話を指導する立場になり、自分なりの教育法を見つけています。

それを開陳するには、紙面が足りませんので、一番大切な技術をお話ししたいと思います。

英語上達のために一番効果的なことが、今まで述べてきた英語の発音の技術です。

英語は、日本語の発音の技術では話すことができません。また、聞き取りもうまくいきません。
Swatchがネイティヴでない英語教師に英語を習ったことで、大回りをしなければならなかった経験からも言えます。

まずは、英語の発音を、口唇と舌を使って覚えることです。言ってみれば、顔から首にかけての筋トレが必要です。英語を話すための顔やあごの筋肉を発達させることが大切です。

ネイティブの発音を聞き、それを忠実に再現していく聴力が必要です。
実は、この方法が今、小学校で実施されている英語教育なのです。

文科省が、本気で取り組んでいる小学生に対する英語学習です。

小学校3年から2年間、ネイティブにより、しっかりと発音を仕込まれます。さらに5・6年で教科(英語)となり、試験で知識を定着させることになっています。

10年先には、英語ペラペラの社会人が数多く誕生していると思います。

Swatchは、英語を通じて、様々なことを学ぶことができました。海外の文化、思想、生活慣習、ユーモア―、困難を乗り越えるための箴言は人生を豊かにしてくれました。

あなたも是非、英語の発音に本気で取り組んでみてください。顔とあごの筋トレで英語の発音の向上だけでなく、文化も思想も手に入れ、さらに顔全体が引き締まり、はつらつと見えると思います。

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