Hello everyone
Noriです!
今回は英語の「誤訳」についてお話したいと思います。
この誤訳っていうのは、間違えて訳してしまうことなんですが、これ意図的に間違えて訳すという場合もあるんですね。
たまたまですね、私の生徒さんが記事をあげてたので、それについてちょっと話そうと。深掘りしようと思うんですが。
「United Nations」=国連
この訳がおかしいんじゃないか、というふうに書かれてたんですけど。
確かに、まったくこれデタラメです。
「United Nations」ということで、これはズバリ「連合国」って意味です。
Unitedは連合、Nationsは国でしょ? だから日本と戦った、アメリカとかイギリスとか、フランスとか。フランスは直接戦ってないですけど、アメリカ、イギリスがメインですね。あとオランダもやっつけましたけど。
三国同盟ということでイタリア、ドイツ、日本。これに対しての連合国の話。その名前をそのまま使ってるんですね。
未だに日本とドイツは敵国条項というのがあって、連合国に属している国はいつ、何時、どんな理由であっても、その敵国であるドイツ、日本を攻めてもいい、ということになってまして。
中国が日本を攻めるのに、何の理由もいらない、ということになってるんです。これが国連の敵国条項。
ややこしいのが、もともと日本の領土であった、韓国とか台湾とかも、あのとき戦勝国って、便乗でなって。
その時、日本にいた在日韓国人、在日台湾人は、戦勝国という赤い腕章をつけて、なんかいばり散らかしてたらしいですよ。めちゃくちゃしてたと。日本人には何をやってもいいみたいな、というのがあって。
未だに、まあ台湾、中国系の人はあまりいないですけど、韓国系、北朝鮮系の在日の人にはそういう意識がありますね。未だに朝鮮学校とかで反日教育をしてますから。
「日本人には何をやってもいい」というような発想があるわけですけど、それはもともとは国連から来てるんです。
国連なんていうのはね、「国際連合」って、ユナイテッドに国際って意味はありませんからね。これ、意図的に誤訳をしてるわけなんですね。
もっと言うとですね、PKO(Peacekeeping Operation)というのがですね、オペレーションの訳が「平和維持活動」とかなってますけど、これがまた誤訳で、意図的な誤訳ですね。
このオペレーションは、戦争とかそういう場面で使うときは「作戦」と訳すんですね、「平和維持作戦」。
つまりそこでは銃弾が飛び交い、人が死んだり殺したりするという意味があるんです、オペレーションというのは。
ですから、あえて誤訳をして、庶民をごまかすというかね。こういう作戦が引かれておりますので、そこ要注意です。
中国もいつ攻めてきてもいい、何も文句言えない。こんな状況なので、ちょっと平和ボケもいい加減にして、危機感をもう少し持つ必要がありますね、日本はね。
ちょっと話がそれますけど。
誤訳という意味ではですね、「空手キッド」っていう映画、これ実は日本名では「ベストキッド」といって大ヒットしたんですけど。
そのリメイクも出ましたけどね。ジャッキーチェンで出ましたね。これも大ヒットしまして。
「空手キッド」に出た2人の俳優が、もうおじさんになっているんですけど、その2人がまた空手をやるという「コブラ会」というのをですね、ネットフリックスでやってるんですが、これがまた面白いんですよ。今度はその子供たちが戦うんですね。
戦ってた敵の金髪の兄ちゃんが、もうおじさんになっていて、その子供が、最後に勝ったダニエルくんの弟子になる、とかって、面白いんですけど、いろいろもつれてました(笑)
アメリカではヒットしたんですが、この「空手」というのは、すごいアメリカをはじめ西洋ではインパクトがあるというか、素晴らしい言葉なんですね。
私も空手をやってましたので、それは日本の誇りですけども、逆に日本では空手とか武道が受けないんですね。
僕たちの頃からも、だいぶやる人が減ってですね。小学校のときはみんな剣道とかちょっとやってたんですけど、中学校に入った途端にみんな辞めます。
そしてスポーツに行きます。野球とかサッカーとかテニスとか。
これ、GHQの政策だったんですよ。日本人の心、特に「武士道」を完全に消そうと。3S政策っていうのがあってね。
スポーツ、それからスクリーン(映画)、セックス、風俗というかね。そちらの方に気をそらして、人々をまともに思考できないようにしようと。
そして日本人の良さを消そうということで、特に武道はね、しばらく禁止でしたから。
あと神社とかも、相当潰す計画だったり。
皆さん知らないかもしれませんけど、伊勢神宮には爆撃してますから。そこ、軍事施設でもなんでもないのに、日本人の心を消そうということで。
でもそれが、爆弾が落としても落としても、爆弾が反れて当たらなかったんですね。
結局、一部の木は焼けたりしたんですけど、本殿は助かったということで。それも何度もやってます。何度も外れてますので。
やっぱり神風が吹いたんじゃないかと、私は思うんですが、それを置いておきまして。
その誤訳ですね。「空手キッド」って名前なのに「ベストキッド」に変えてるんですね。
空手とかいうと、あまりいいポジティブなイメージがしなくなっちゃってたんでしょうね。その当時からね。
それが今どんどん悪化してまして、私の大学の空手部なんかも部員集まらなくて潰れましたね。
ですから、今やそんな痛い思いをして、なんでやるの? と。どの部も武道系は苦戦してますね。
その点、スノーボードとかテニスとかサッカーとか。特に今、サッカーが人気ですね。
それはいいんですけど、サッカーをやりながら武道もやるとかね。結構、海外では主流です。
海外では一つのスポーツに絞らないんですよね。野球やりながらサッカーとか、下手したらもう一個ぐらいやるとか。
というのが世界の子供たちのスポーツのやり方なんで。
ですからぜひ、日本の文化、伝統文化、空手、武道に戻ってきてもらいたいと思いますが。
そういうわけで話が逸れましたけれども、いろんなところに意図的な誤訳がありまして。
大変なことになったというかね、これから話そうと思ったことなんですけど。
誤訳のせいで、これは意図的な誤訳じゃないんですけど、間違っちゃったやつなんですけどね、大変なことになったっていうのは。
たとえばポツダム宣言。最初のときもらってね。原爆投下の前に。それを「黙殺する」っていうね。
「黙して殺す」って書きますけど、「黙殺する」、つまり「無視する」ってことですよね。
それをですね、「黙殺する」を “reject” で訳しちゃったらしいんですよ。向こうに返すのに。
それはもう完全に「拒否する」って意味なので、原爆投下につながったと。
「黙殺する」だからね、完全に黙ってるわけですから、“ignore” 無視するでよかったんじゃないかと思うんですけど。
“reject”だったら強すぎますよね。それで原爆投下につながってしまったと。もう「考える余地ない」ってことに思いますからね。「拒否する」とは言ってませんから。
というような誤訳であったり。
あとは、月に着陸したアームストロングさんがね、“This is a small step for man”って言ったんですよ。
本当は
「人類にとって小さな一歩だが」って、その後に「全人類にとっては大きな飛躍だ」と言ったんですけど。
その時の同時通訳が、これを
「一人の男にとっては小さな一歩だが」と誤訳してしまって。
日本語的にはかっこいいけどね。
本当だったら“a small step for a man”って言わなきゃいけないのに、あえて“man”って言ったんですよ、アームストロングさんは。
自分はだから人類の代表だというニュアンスをそこに持たせたかったんでしょうけど。
日本人の通訳は“a man”というふうに勝手に訳してしまったと。
それも完全な、ただの誤訳なんですけど。
そこでちょっとニュアンスがね、「私のこの一歩は小さな一歩だが」というのと、「人類にとっての一歩として小さいけど、人類の大きな飛躍だ」というふうに。
その後 “mankind”って言ってるんですけど。「大きなleapだ」と。大きなジャンプだと言ってるんですけどね。
それが誤訳されて、いまだに辞書にそう載ってますからね。正しいのももちろんありますけど。
いまだに誤訳のまま、日本の辞書には「a」が入って載ってたりして、ちょっと大丈夫かなというふうに思う次第ですが(笑)
ちょっと話がそれましたが、誤訳いっぱいあります。
それも楽しいですね。誤訳を楽しむというか。
「なんでそう訳したんだ?」本当のミスで、その後大変なことになった例もありますし、あえてごまかすためにそういう訳をしている、というのもありますので。
ぜひぜひ皆さん、その辺の訳、そのまま信じないで、自分でも分析してみてください。
それでは、また次回。
昭和37年8月5日、福岡市博多区生まれ。26歳で渡米。飛行学校に入るが英語ができないためアメリカ人の教官から「帰れ」と言われながらも、ノルウェー人の教官に救われ、3ヶ月で英語ペラペラになる。あまりに英語が話せるようになったので、1年後にはアメリカ人を教える飛行教官になる。その後、全日空の同時通訳を務め、武蔵野学院大学准教授、名古屋大学理学部外部講師や、海上自衛隊将官トップマネジメントセミナー講師等も務める。自身が主催した「本城式英会話スクール」の受講生は1万人を超える。生い立ちから、現在に至るまでの詳細、また著書、講演履歴等はこちらから