Hello everyone.
Noriです!
テキストでお伝えしている、海外に住んで分かる「日本人が凄い理由」。今回の”凄い”は、「心から人を憎めない」というところです。
今回、題を何にしようかと思ったんですけど、宗教で争わないだったり、政党で争わない、人種で争わないとか、いろんなのあったんですけど、こういうふうにまとめました。
要は、日本人は、そういう人種や政党、宗教の違いで、人を本当に憎むというか、縁を切ったり、もう二度と会わないとかいうことはないですよね。例外も多分1000人に1人ぐらいいるかもしれませんが。
宗教・政党・意見の違いで切られる海外
海外ではですね、そういうことが普通に起こります。例えばね、同じ教会でみんなキリスト教ですよね。そんな中で、誰かが「やっぱり教会辞めて、私仏教になります」と言ったら、完全に切られますね。
そういう人も見たことあるし。そうだろうなという感じが住んでてわかります。
私自身に起こったのはですね、私、アメリカの政党は民主党だったんですね。私の友達もみんな民主党支持者で、トランプのことをボコボコに言ってました。
それで、私がトランプ派に変わったんですね。いろいろ調べたらトランプ結構いいことしてるし、メディアで言われてるような内容は全部でっち上げだったってことがわかったんで。
「トランプに変わりました、なぜかと言うと、トランプはこんないいこといっぱいやってますよ」、って言ったらね、本当に二、三十年付き合ってるほんと仲が良かった友達が、みんなもう、何を送っても連絡こないし、Facebookでおもむろに友達削除されたりね。すごいんですよ。すっごい仲良かったんですよ。でもそれでもう終わりとかね。
あとはね、コロナのワクチンの話も、もう絶対これ危ないからやめろっていう話をして、ワクチンはいいものだって信じてる人にそういうのを何度か送ってたら、切れちゃったとかね。既読スルーみたいになるとかね。
宗教・政党・意見の違いでは切られない日本
日本だと、そんな宗教、例えばみんなね、仏教だったり神道だったりだと思いますよ、普通の日本人って。生まれたら神道、お宮前に行って死んだらお坊さん来るみたいな。
私が突然、私はキリスト教の洗礼を受けてキリスト教になったんですって言ったら、みんなからひえーって言って惹かれて、ノリとはもう付き合わないってはならないですよね。
とかね、友達が結婚しました、友達が女性だとして、ご主人が例えばロシア人です、白人です、またはアメリカ人の黒人ですって言って、え、黒人と結婚したの、え、白人と結婚したの、じゃあ友達やめますっていうのもないでしょうし。
向こうではありますからね、全部じゃないですけどね、そういうこともある。縁を切られるとかね。
昔、戦後アメリカ人と結婚するとなったら、そうなった人もいるかもしれませんが、今はそんなのないですね。日本も人種差別を撤廃しろってことで国連に唯一ずっと第一次世界大戦当時は訴えかけてたような国です。国連に入っている国では唯一有色人種でしたからね。それぐらいすごい人種差別を憎んだ国なんですよ。
人種に関してだと、海外なんか行くと本当に白人で固まっているとこにポンって行くと、大体はいいですけど、白人で固まっているというか、まあロサンゼルスでもニューヨークでも、コロナ禍にはアジア人差別がすごい問題になってましたよね。
まあコロナ関係なしに、肌の色ですっごい嫌いみたいな人っていますからね、本当にね。日本では信じられませんけど。
あと政党でね、例えば日本で私自民でしたって言ってね、やめて民主にしましたって言って、お前友達やめるわ!って言ってブチッて切られて二度と連絡取れないってことはないですよね。
逆に、どこでもいいですけど、維新だったけど自民にします。じゃあ友達やめますって言わないですよね。
向こうでそういうことがあるんですよ。自分たちの同じ考えで仲間って思ってたのが違う考えに行ったら、もうすっごいびっくりするほど憎みますね、そういう考えの違いで。これだから宗教戦争って起こるんだな、というふうに思いましたけどね。
自由に議論できる日本人
ですからそういうことができないしない日本人って本当に素晴らしいし、だから自由に話せるしね。
コロナの時も、「コロナは詐欺でワクチンなんか絶対打つな」、って言ってるに対して「コロナは危ないワクチン打った方がいい」っていう先生がいて、私の結構仲のいい友達で、私の元の生徒なんですけど。バチバチに言い合いした後でも、また今度飲もうね、って終わりますからね。もうそういうのは、向こうではもう切られますね。
意外とディベートの国、自分の意見はお互いぶつけ合っていいっていうふうに教わったんですけど、それをやってみたら何のことはない。結構みんなに切られてね。
私がちょっとディベートで勝っちゃうせいもあるんですけど、勝ったってことは逆にそれを認めて、私側につけばいいだけの話でね。ディベートの本質は相手の意見も自分の意見として聞くってことなんで、勝ち負けじゃないんですよね。最適解を見つける、ってことですから。
ですから本当にね、日本人って素晴らしいなと。相手の意見が違ったり宗教が違っても、その人を心から憎むってことができない。
儒教の影響
本当の意味で日本人はディベートができるんではないかと。ちょっと空気を読みすぎるところがあるんで、意見を言わないっていうのはあるんですけど、上下関係があったり年の差があったりするとね、それを除けばね。
その儒教っていう中国から来て余計な感覚さえなければ、本当の昔の日本人、江戸の前とか、戦国時代は本当に自由に意見が言えたらしいんですよ、大将に対しても。
意見申し上げます!みたいな感じで、こうしたらどうでしょうか、みたいなことを言ったら、大将がそれいい意見だなって。じゃあその作戦でいくかみたいなね。
それこそ大東亜戦争時代のアメリカ軍みたいな、下の人が二等兵でも司令官に意見が言えたっていうのが日本の伝統だったんです。それがいつの間にかね、その儒教が来て上下関係があって軍隊式っていうのは下の人間は上に文句言えないみたいな風になっちゃったんですよ。
これ日本式じゃないんですね本来ね。極めて中国の儒教。
その儒教も中国ではとっくに毛沢東が革命を起こして、とっくに儒教を排除して、儒教を研究してた研究者、大学教授なんか全部殺処分にしちゃってるんですよ。
こんなのいらんってことで。中国が消してるのに日本人が大事に儒教とかやって、中学生とか1年学年が違ったら先輩後輩とかやってるのは、本当にアホらしいですけどね。見てて滑稽ですね。本当にいらないと思います。
ちなみに私の大学時代の空手部は4年生が雑用やったり道場の雑巾掛けして、1年生には何もさせないっていうスタイルでしたね。学年が上がるごとに雑用が増えてくるっていう不思議なクラブで。
すごく後輩と先輩仲良かったです。全く嫌なことを押し付けたりいじめたり、何か買ってこい!みたいなのはないですからね。先輩が買ってきますから、1年生のために。
審査会とか行くと、1年生ってやっぱり入ったばっかりで車とか持ってないんで、4年生が車出して。4年生はあんまり審査がないんでね。本当に運転手ですよ。私も4年生の時に1年生を乗っけて審査に連れて行って、終わったら帰り飯食わせて返すみたいな。そんなことやってました。そんな空手部でしたね。儒教の逆、それが一番良かったです。今でも後輩たちと仲良いし。
日本人の素晴らしさ
話がちょっとそれましたが、日本人の素晴らしさ、分かっていただけましたでしょうか。我々は、本気で、意見や、人種や、宗教が違っても、違った人だからと言って憎んだりできない、という優しい人たちなんですね。
ではまた次回。
See you next time.
昭和37年8月5日、福岡市博多区生まれ。26歳で渡米。飛行学校に入るが英語ができないためアメリカ人の教官から「帰れ」と言われながらも、ノルウェー人の教官に救われ、3ヶ月で英語ペラペラになる。あまりに英語が話せるようになったので、1年後にはアメリカ人を教える飛行教官になる。その後、全日空の同時通訳を務め、武蔵野学院大学准教授、名古屋大学理学部外部講師や、海上自衛隊将官トップマネジメントセミナー講師等も務める。自身が主催した「本城式英会話スクール」の受講生は1万人を超える。生い立ちから、現在に至るまでの詳細、また著書、講演履歴等はこちらから

