Hello everyone
Noriです!
音声でお伝えしていた英語のトリビアを、テキストでお伝えします。
今回は、アメリカでメリークリスマスと言えなくなってきている、という話をしていきたいと思います。
何のこと?と思う人がいるかもしれませんが、アメリカではですね、特にリベラルと言われる海岸地帯、カリフォルニアとかニューヨーク、民主党が強いエリアですね。
そこでは、メリークリスマスという言い方はいかんのやないか、ということになっているんですよ。
なぜかというと、メリークリスマスというのは、もともとキリスト教のお話なんで、キリストが生まれた日ということに(本当は違うんですけど)なってて、クリスマス12月25日ですね。
クリスマスの「クリス」はキリストのことで、そのキリストの誕生を祝う日、ってなっているんですが、それって宗教行事じゃね? ってことになっているわけですよ。
じゃあ、キリスト教じゃない人どうすんの?と。キリスト教じゃないのに、キリスト生まれてよかったね、なんて言うのはおかしいだろう!、ということになってまして、ハッピーホリデーって言わなきゃいけない、ということになっているんですよ。なんだかおかしいことになってきましたね〜。
ドバイでさえゆるいのに
ちょうどクリスマスの時にドバイに行ったことがあるんですけど、ドバイの人って、ほとんどイスラム教なのに、外国人を見るとメリークリスマスって言ってくれましたね。
それぐらいドバイでさえゆるいのに、元々のキリスト教国であるアメリカがですね、メリークリスマスって言っちゃいけないと。
うちでもクリスマスの飾り付けを買ってきたらメリークリスマスって書いてあるのをひっくり返すと、ハッピーホリデーって書いてあって、アメリカへの輸出用なんでしょうけど、これがどっちでも使えるようになってますね。
言葉の規制が広がる現状
もう本当、世も末というかですね、いろいろ言っちゃいけない、ってありますよね。スチュワーデスって言っちゃいけないとかね、キャビンアテンダントですよね。日本でも女優って言っちゃいけなくて、みんな俳優って言うんですよけど、どうしても慣れないですね。女優でいいじゃないですかね。女優っていうの差別なんですかね?
別にね、彼女って言ってるのと変わらないわけで、そのうち彼女って言っちゃいけないってなりそうですね。あなたとか君って、言わなきゃいけないとかね(笑)
そんな感じでね、メリークリスマス言えなくなってるっていうのが今回のトリビアというか、新情報です。皆さんびっくりでしょう。
「メリークリスマス」の本来の意味
ちなみにメリークリスマスは正しくは
“I wish you a Merry Christmas”
ってことで、神様にお願いしてるんです。
この人にメリークリスマス、素晴らしいクリスマスを届けてくださ〜い、っていう風に、神にお願いしてると。
“Good morning” も一緒ですね。
“I wish you a good morning”
素晴らしい朝をこの人に届けてくださ〜い、ということになってるんですよ。
英語自体はもともと神を意識して作った言語ですからね。
それを今更ね、キリストを外しちゃえっていう感じになっておりますが。
あ、でもアメリカはまだ中の方のトランプを支持しているような地帯、共和党のエリアは、ちゃんとメリークリスマスと言うと思います。
そういうわけで、今回のトリビアは、アメリカではメリークリスマスと言えなくなってる、っていう話でした。
では次回。
See you next time.
昭和37年8月5日、福岡市博多区生まれ。26歳で渡米。飛行学校に入るが英語ができないためアメリカ人の教官から「帰れ」と言われながらも、ノルウェー人の教官に救われ、3ヶ月で英語ペラペラになる。あまりに英語が話せるようになったので、1年後にはアメリカ人を教える飛行教官になる。その後、全日空の同時通訳を務め、武蔵野学院大学准教授、名古屋大学理学部外部講師や、海上自衛隊将官トップマネジメントセミナー講師等も務める。自身が主催した「本城式英会話スクール」の受講生は1万人を超える。生い立ちから、現在に至るまでの詳細、また著書、講演履歴等はこちらから

