クリスマスが近づいてきましたね。何だかウキウキする季節。
私は冬のヨーロッパは寒いし、お天気も良くない日が多いしあまり好きではないのですが、クリスマスシーズンだけは、ヨーロッパに行くのが楽しみでした。
ヨーロッパのクリスマスは、日本のようにお祭り的な賑やかさや派手な感じはありません。もちろん、街中はクリスマスイルミネーションで飾られたり、大きなクリスマスツリーがあったりして華やかではあります。が、どちらかというと、日本のお正月のような厳かで落ち着いた雰囲気があります。
ヨーロッパのクリスマスの中でも、私が一番に楽しみにしていた国はドイツ。
なぜドイツかというと、その目的は…
「クリスマスマーケット」!
最近日本でも多くなってきている「クリスマスマーケット」ですが、実は発祥はドイツなんです。今回はそんな「クリスマスマーケット」発祥の地ドイツのクリスマスマーケットのお話をしたいと思います。
ドイツのクリスマス
ドイツの多くの町では、クリスマスの約1ヶ月前から中心にある広場で大々的に行われるクリスマスマーケット。
その中でも世界で最も有名なクリスマスマーケットと言われるのがニュルンベルクのクリスマスマーケット。ニュルンベルクは、フランクフルトとミュンヘンの間にあるバイエルン州第2の都市。
バイエルン州は牧歌的な風景に中世の街並みを残した町が点在する「ロマンチック街道」がある事で有名な所。その多くの町が城壁に囲まれていて、ニュルンベルクもまた城壁に囲まれた旧市街のある町です。
観光バスは城壁の外まで。そこからは歩いて旧市街に向かいます。「世界で最も有名」と付くぐらいなので、私たちが行った時も世界中からの観光客で大混雑。
そして、まだ旧市街の外だと言うのに、道沿いにはクリスマスのオーナメントや食べ物の屋台が立ち並び町中がクリスマス一色!
思わず屋台のお店に目を奪われそうになってしまいますが、メインは旧市街の広場。城壁の中に入るとそこは中世の時代にタイムスリップしたかのように、石畳の上にパステルカラーや木組みのかわいい家々が並んでいます。
旧市街の中心にある広場がハウプトマルクト。この広場を中心にクリスマスグッズを売るお店から、食べ物屋さんまで様々な屋台がずらりと約180軒も!
夕暮れも早く、暗く寒い町にお店のオレンジ色の優しい明かりが灯り、ライトアップされたフラウエン教会が一層際立ち、その美しさに圧倒されてしまいます。
たくさんの人たちが幸せそうにお店で品物を選ぶ姿を見るだけでこちらも温かく幸せな気持ちに。ぎゅうぎゅうの人混みをぬうようにして、私たちもお店を見て回ります。
ドイツのクリスマスオーナメントは、日本のように電飾系やギラギラした飾りはありません。
丁寧に作られた木製の天使やサンタに星、そしてボールオーナメントには美しい手書きのデザインが施されていて、一つ一つが芸術作品のよう。
その中でも私が好きなのは、クリスマスの置物。
木製のおもちゃで、内部のお香を燃やすと煙草をすっているように見えるサンタクロースや、ろうそくを灯すとクリスマスツリーの上のプロペラが回りだすおもちゃなど。素朴だけれど昔から愛されるドイツのおもちゃ。
派手な煌びやかさはなく、クリスマスがドイツの人たちにとって伝統的で大切な行事である事が飾り一つを見ても伝わってきます。
クリスマスマーケットの楽しみは…
さて、クリスマスマーケットの楽しみはというと「グリューワイン」!
グリューワインとは、簡単に言うとホットワインのこと。通常のホットワインは、赤ワインにシナモンやクローブなどの香辛料に、オレンジやリンゴなどの果物、砂糖を加えて煮込んだ物。
スパイシーだけれど、甘みもあって飲みやすく、美味しくて内側から体もあったまるグリューワイン。寒いドイツの冬には欠かせない飲み物です。
実は、このグリューワインは飲むだけでなく、もう一つ楽しみがあるのです。
それは、グリューワインが入っているカップです!グリューワインは、陶器製のカップに入れて渡されるのですが、そのカップを持ち帰る事もできるのです!
グリューワインの代金にはカップの代金が含まれていて、飲んだ後そのカップをお店に返すとデポジット分が返金されるという仕組みになっています。
エコで環境にも優しい、環境先進国ドイツらしいやり方です。
そして、このカップがまたお店ごとに違う形、デザイン、色でかわいいのです!私は、グリューワインの味よりもカップのデザインを念入りに見て買うお店を決めていました。
自分の飲んだ後のカップなのでお土産にするには難しいですが、カップには年号も印字されていて、思い出の品として持ち帰るのにはピッタリ!
グリューワインとともにカップもまたクリスマスマーケットの楽しみの一つでした。
日本でもボトル入りのグリューワインも売られていますし、お家で手作りする事もできます。
今年のクリスマスにはぜひグリューワインを飲みながら、ドイツに思いを馳せてみてはいかがでしょうか?
※グリューワインの作り方
↓ ↓ ↓
https://doi-tsu.de/german-mulled-wine-recipe
中学生時代から英語を話せるようになる事に憧れ、外国語短大へ進学。その後イギリスへ留学するも英語が話せず落ちこぼれの生徒に。英会話のトレーニング(カランメソッド)を受け英会話が上達。帰国後、夢だったツアーコンダクターになる。渡航国約35カ国 年間200日以上を海外で過ごす。その後オーストラリアにワーキングホリデーで渡り、オーストラリアにあるハミルトン島のリゾート会社に就職。その後日本に帰国し、京都のホテルやゲストハウスなどでの経験を経て、地元宮崎にUターン。現在は地元宮崎で、英会話教室及び、単位制、通信制の高校で英会話を教えている。
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