Good morning♪
木曜の朝は,Cozyです(笑)
さて,今日は朝から考えて見ましょう。
ちょっと想像してみてください。
あなたは今,英語で話をしています。
でも,相手が言っていることがよく聞き取れませんでした。
そんな時,あなたは何といいますか?
ちょっと考えてみましょう。
それでは今週も,
“Let’s get started!”
―ぜひ知っておこう!―
はるか遠い昔の話。
私が
「絶対留学したい!」
と,アメリカ留学を決意したきっかけとなった友人がいました。
それは,高校生の頃,アメリカでの交換留学を終えて
クラスに編入してきた近所の友人。
毎日のように一緒に帰宅しながら
アメリカでの生活,英語のことなどをまるで「尋問」のように聞いていました。
その中でも,
私:「何言ってるかわからないときとか, “Pardon?”とか言うの?」
友:「 “Pardon?”って聞いたことないよ。普通に[は?]って言うと通じるよ。」
「[はっ?]って…それ,英語の問題じゃないじゃん!」
なんて言ったのをよく覚えています。
たしかに英語でも,
“Huh?”
って同じように言いますし,通じますもんね。
でも,これは
「お互いをよく知っている関係」
にしか使えませんよね。
では,通常はどう言うか?
あなたは,
“Pardon?”
や
“I beg your pardon?”
を思い浮かべませんでしたか?
これ,ちょーっと微妙というか…
使うならば,ぜひ知っておいた方がいいフレーズなんです。
―「ネイティブは使わない」? ちょっとだけ考えて!―
SNSやブログ,動画サイトなどで,
「 “Pardon?” や “Pardon me?” “I beg your pardon?”は,
学校教科書で習うけど,実際に使うネイティブはいません!」
というのを聞いたことがありませんか?
帰国子女であったりネイティブであったり,
またまた努力してすごい英語力を身につけた人であったり。
このような英語に精通している人たちが言うんだから,
「やっぱり使わない方がいいよね。」
と思ってしまうかもしれません。
その方たちは,日本で英語を勉強しているだけではなかなか掴むことが難しい,
「英語のニュアンスや,感覚,イメージ」
などを紹介してくれて,本当に勉強になるんですよね。
とてもためになるのですが,そのようなサイトなどから情報を得る場合,
ちょ〜っとだけ心に留めておいていただきたいことがあるのです。
それは,
「全英語ネイティブに共通して言えることなのか。」
ということ。
わりと多くの情報は,
英語ネイティブを一括りにして「英語では◯◯は言いません。」
と,言っているかのような紹介のされ方をしています。
でも,突き詰めてみれば
「アメリカでは」の話であったり,
「カジュアルな会話では」であったり。
また,情報を発信している,その人自身の環境などもあると思うのです。
たとえば,ちょっと想像してみてください。
ある日本語を学習している外国の人が,あなたにこんな質問をしてきました。
実際に,あなた自身の答えを考えてみてください。
外国人:「[もとい]と[言い間違えました]は,どう違いますか?」
・
・
・
さあ,答えましたか?
「そもそも[もとい]って聞いたことがないよ。」
「[もとい]って昔の言い方でしょ。」
「今使っている人はいないよ。」
と思う人もいれば,
「いや,普通に使うよ。」
「ビジネス用語としては使うよ。」
と言う人もいらっしゃると思います。
[もとい]という言葉は,
「言い間違いを訂正」したり,「前言を撤回」したりするときに使う言葉。
調べてみると,
「ビジネスでもカジュアルでも使えるとても便利な言葉」
と説明されています。
正直にいいます。
私の周りでは「もとい」を使う人,聞いたことがありません。
カジュアルでもビジネスでも。
小学校の時の校長先生が,集会などで言っていたのは聞いたことがあり,
「昔の人の言葉」だと思っておりました(恥)
このように,「もとい」という言葉を私は使いません。
だからといって,
「日本人は使わない」ではないんですね。
たまたま,私の環境では馴染がなかっただけなんです。
このように,年齢や周りの環境,または地域などでも使い方が異なっていたり,馴染がなかったり。
そんな表現や言葉って日本語だけではなく,あらゆる言語にあると思うのです。
だから,
「ネイティブはそう言わない」
という情報を見た際は,これらのことを頭に入れてから,自分でも調べてみるとよいかもしれませんね。
― “Pardon?” は使わない!?―
本題の,
“ Pardon? ”
“ Pardon me.”
“ I beg your pardon.”
って使わないのでしょうか。
答えは…使います。
が,それは意味も含め,先程述べたように様々。
ちょっと周りで調べてみたところ,
アメリカでは,”Excuse me.”のような意味で使われる場合が多く,使ったとしても,とても高尚な感じがするそう。
私のいたカリフォルニアでは, “Excuse me.”の方がダントツで使われており,
「大統領の晩餐会に呼ばれてゲップをしてしまったら,もしかすると “Pardon me.”(すみません。)と言っちゃうかもしれないよ。でもやっぱり “Excuse me.”かな。」
らしいです。
「聞き返す」という意味の “pardon”も意味はもちろんわかるけど,やっぱり丁寧すぎる気がして,違和感があるかも,という意見も多かったです。
う〜ん,やっぱり国や地域によって違うのですね。
そして,イギリス人の知人にも聞いてみました。
“Pardon.”は,フォーマルなレストランでの会話などでは,普段でも使っているよ。特にWell-educatedな(教養のある)人たちは使う頻度が高いよ。
でも,イディオム(“Pardon me?” “I beg your pardon?” など)になると,街中などでも他人と会話する際によく使うかな。
友だち同士の会話では,冗談っぽく
“I beg your pardon?”
“Pardon my French.”(失礼なことを言ってすみません。)
のように,ふざける感じで言うことはあるけど,訊き返すときはやっぱり
“What?”かな。」
とのこと。
イギリスでは訊き返すときに, “Pardon?”をよく使うそう。
だけど,とても親しい間柄の場合などでは “What?”のように,すごく直接的な言葉を使うこともあるんですね。
―では何と言う?―
相手が何を言っているか訊き返す時,冒頭で話した
“Huh?”は,お互いをよく知っている関係でないとちょっと失礼な感じ。
丁寧に言いたい場合には,
“Could you say that again?”
(もう一度言っていただけますか?)
丁寧にちょっと簡単に言う場合は,
“Excuse me?”
などを使うことができます。
さらによく使われるのが,
“Come again?” という言い方。
「また来てね?」ではなく,「もう一度言って」のような意味になります。
でも,もっと簡単に言いたい!
そんな場合は,
“Sorry?”
でOK!
でも,怒ったように言わないでくださいね。
「教科書英語は使わない」
なんてよく見たり聞いたりしますが,
その言葉がある限り,誰かがどこかで使っているんですよね。
でも,教科書のシチュエーションがその場面に合っていない表現だったりするために,
「使いません」なんて言われるのかもしれませんね。
今度,SNSや動画サイトなどで,そのようなタイトルや説明を見たら,
その方たちが意味するところも考えながら,読んだり見たりしてみると,
英語の知識がさらにパワーアップすること間違いなしです!
そんな感じで,みなさま
See you next week♪〜
英語教材開発・制作者
米国留学から帰国後、幼児・児童英語教師を経て、中学・高校英語、受験英語、時事英語等多岐にわたる指導を行い英語教師経験を積む。また、ホテル勤務での実践英語経験を積んだり、カナダにて現地の子どもたちの英語教育にも携わりながら、CertTEYL(世界での児童英語講師認定コース)の認定を受ける。さらに、青山学院大学でTutoringの研究員としても活動。英語講師養成のeラーニングコースの日本での立ち上げメンバーとなる。「現場での経験を教材に活かしたい!」と、現在は英語教材開発会社にて日々教材開発に勤しむ。高校入試用のリスニングトレーニング教材(塾・学校向け)は累計10万部以上のベストセラーとなる。英語教材開発の傍ら、全国の英語教師への研修なども行う。また、土堂小学校(広島県尾道市)での英語指導や、初の民間校長として一躍時の人となった藤原校長(当時:杉並区立和田中学校)が手掛けた英語コースの指導に2年間携わるなど、英語教育に関する多様な分野で活躍。大の犬好きから、ホリスティックケア・カウンセラーなどペット関連の様々な資格を取得し、ペットライターとしても活動中。