「funcyってどういう意味?」と私は聞いた
「?」質問の意味自体わからない様子
「今。Fancyって言ったでしょ?どういう意味で使ったの?」と私
世間話の中で
外国人研究者との世間話の中で一番よく出てくるのが、美味しい食べ物のお話。
あのお店のラーメンはおいしいとか、あのお店の○○はどんな味だ!塩辛い、甘すぎる・・・とか。
日本に興味があり、日本食を好んで体験したいと思っている外国人研究者が、特に聞く質問
「この地方で有名な美味しい物って何?どこで食べることができる?」
どこの国の人も、おいしいものには目がないようだ。
日本に興味津々のイタリア人
イタリアから来た1人の留学生は日本の文化が大好きで、その中でも日本の「ラーメン」と「アニメ」には強い関心を持っていた。
彼はイタリアで日本のアニメが大好きになり、その中で出てくる日本食に強い関心を持ったという。
「特においしそうだったのは、ラーメン!」と彼は話してくれた。
だから、日本に来たら、アニメの主人公たちがいつも食べている美味しそうな「ラーメン」を食べてみたかった!と目を輝かせて話していた。
ある夜、私とイタリア人留学生とベトナム人研究者の3人で、顔合わせの会食をした。
その日はインドカレーを食べた。
インドカレー店にいるにも関わらず、やはり聞かれた
「この地方の美味しい物って何?」
実は私の地方で全国的に有名な「ラーメン」がある。それはとても塩味が聞いた濃いめのスープで、食べる時白いご飯が必要な人や、お水を大量に飲む人、また、お腹が緩くなってしまう人もいると聞いた事がある。
やはり、この「ラーメン」をお勧めした。
ベトナム人研究者はインドカレー店の中で、塩辛い「ラーメン」の食べ方を一生懸命に説明する。ベトナム人研究者は、白いご飯が無いと食べれないらしく、一度しか体験してないと話した。
身振り手振りで大げさに話す、その姿はとても楽しかった。
食事を終えお店を出て歩いていた時、イタリア人留学生は、ラーメン屋さんの看板ばかり気になるらしく
「このお店のラーメンはおいしかったか?」とやたらと、ベトナム人研究者に聞いていた。
言った言葉は、日本人には意味不明
その時だ、ベトナム人研究者はこう言った。
「Very Fancy RAMEN!」
カタカナで書くと「ファンシー」
私の頭の中には、「ファンシーグッズ」、「ファンシーな文房具」、「ファンシーネイル」・・・・などなど、女子高生が使いそうな形容詞が山のように浮かんで消えて、を繰り返していた。
私は2人に聞いてみた。
「Fancyってどういう意味?」
2人は質問の意味自体がわからなかった。
そしてしばらく考えてから、イタリア人留学生がこう言った。
「LUXURY」(豪華な、贅沢な、)
そういう意味で使っていたんだ。納得!と合点がいった。
ごく日常で「Good」よりも少し上級な時に使うようだ。少し丁寧な表現になるらしい。
そこで私はこう言った。
「rather, Fancy means Cute in Japan」
(どっちかっていうと、ファンシーっていうと可愛いって意味、日本だと)
そしたら、イタリア人留学生が、
「カワイイ?」と日本語で言った。
私は、「それそれ!」と思わず日本語で返した。
そして、ベトナム人研究者は
「カワイイ ラーメン?」と日本語で聞いた!
「Exactly!(その通り)」と私が言ったら
2人とも大爆笑して!なんども繰り返した「カワイイ ラーメン!No~ Oh~No~」と。
「Thank you for teaching us!!」
最後に、教えてくれてありがとう!とベトナム人研究者に感謝された。そして彼はさらに「使い方気を付けないと!」と付け加えた。
「危なかったわ~、間違えて言ったら大笑いされるとこだったわ~、ファンシーって危険!」こんな感じの事を言いながら、ベトナム人研究者とイタリア人留学生は、また大笑いしていた。
日本人がよく知っていても意味が違う英単語がある
このように、日本で有名でみんなが一般的に使っている単語でも、世界へいくとまるっきり違う意味になって使われているものがある。
この単語はその地方独特だと思うけど、インド人留学生がきたときの事。
「カードがほしい」と言った。そして、食品の調達をしている時にそう言ったので、
「カード?」と私は聞き返した。
インド人留学生は、携帯の翻訳ソフトで「カード」を検索して、私にみせた。
「card」そこにもそう出ていた。
食品売り場で「カード?」と意味がわからず、なんとなく売り場を歩いていたら
インド人留学生が、「これ!これが欲しかった!」と言って、手にしたのは
日本の「ヨーグルト」だった。私はインドの人は、「ヨーグルト」を「カード」と言うんだ!とこの時学習した。
「カード」って何だ?と、私はそれから翻訳家の友人に聞いたり、インドの事を調べたりした。
そして出てきた答えは、
「Curd」意味は:牛の乳を発酵させて作った乳製品(本来日本のヨーグルトとは、少し違うかもしれない。)
これはさすがに翻訳機にも翻訳できない!インドならではの食文化で使われる単語
このように、英単語1つでも、その国の文化を知ることができる。
英単語の意味が違う。このような場面に遭遇した時は、お互い仲良くなるチャンス!
英語をよく知らない、うまく話せない、よくわからない、この問題点は、お互いをよく知るための接着剤になると思う。
知らない者同士、知らない文化を交換しあう。それはコミュニケーションの第一歩。英語を上手く話せなくても、よくわからなくても、わからないことを聞く事でとても仲良くなれる。
京都が大好きで光華女子学園へ進学、卒業後、大阪の企業で経理課勤務。仕事が肌に合わず、夢だったイラストレーターを目指して大阪芸術専門学校へ。賃貸住宅ニュース雑誌社へ派遣社員として就職。その後地元へ帰り、地元のフリーペーパーやパチンコ店などのポスター制作するグラフィックデザイナー、ベジタリアン・ヴィーガンのお料理の先生、バンドのドラマー(ジャズ・ロック・軽めのフュージョンなどジャンルを問わず、地元ではセミプロとして活躍する。プロドラマー海野俊介氏に師事)、お琴奏者(趣味で名取まで取得)、演劇が好きで劇団にも少しだけ所属・・・など様々な経験を経て、英検3級しかありませんが、縁あって現在は、某施設で外国人担当のお仕事をしています。