国際モーターショーとして名高い
「ニューヨーク・インターナショナル・オートショー」が、2022年4月15日から24日まで、パンデミックの終了とともに、やっと約3年ぶりに、ニューヨーク、ミッドタウンの、ジェイコブ・ジャヴィッツ・コンベンション・センターにて開催されました。
このニューヨーク・インターナショナル・オートショー、なんと第1回目は1900年、マジソン・スクエア・ガーデンで開催されたそうで、それから122年の歴史があります。
この122年間の間に、世界大戦や、今回の様なコロナパンデミックで中止の年はあったものの、ほぼ毎年、続けられているそうです。
New York International Auto Show
https://autoshowny.com/
現在の会場となっているジャヴィッツセンターは、1986年に、ニューヨークを代表する会議場として完成しました。日本で言うと、幕張メッセのような感じですね。ニューヨーク・マンハッタン内、ウエストサイド11番街の34-39丁目(6ブロック)を占めます。
入場に際してワクチン終了済みの証明やマスクは、一切必要なかったです。
モーターショーの今年のチケットは大人17ドル、子供7ドル。連日朝10時から夜10時までオープン、約100万人の来場者が見込まれていました。
10日間弱で100万人ですので、かなり混雑が予想されましたが、私はウィークデイに行きましたので、ゆったりと見ることができました。
尚、アーリー・アクセス・チケット(大人45ドル子供17ドル)とうのもあり、金曜土曜の、通常より1時間早く朝9時から入場することができるそうです。なるほど、時は金なりと言うわけですね。
今年はやはりパンデミック直後だからか、展示スペースは、わりとこじんまりしているように思いました。以前行った際は、かなり広くて、見て回るのに、すごく疲れた覚えがありましたが、今回は、割と楽に回れました。
自動車会社は全25社、車自体は200台ほど展示されていたようです。
環境規制の強化で、各社が競って最新型のEV(電気自動車)などエコカーを展示、会場内には、それらのテストドライビングコースも設置してあり、大人気でした。
なんと、電気自動車ながら時速400キロ出る車もあるそうで、大きな話題になっていました。
※その、400キロ出る車の写真は撮り漏れていたので、興味のある方は、「DEUS Vayenne(デウス ヴァイアン)」で検索してみてください。
私が、感動したのは、日本車のブースがどれもとっても大きくて、スバル、日産、トヨタなど、群を抜いて展示が素晴らしかったことです。大勢のアメリカ人が、日本車のブースに集まっていました。
1番に目を引いたのは、「スバル」。
大きな岩山が作られていて、その頂上へ向かっていく車が二台。意をついた展示です。
スバルは、大きな映像でエコの様子をまるで映画のように見せたりもしていました。
また、「トヨタ」は来場者がトライできる、ゲームのようなものが置いてあり、たくさんの人々がそれを取り囲んで楽しんでいました。
これは↓はトヨタのではないのですが、こんな感じのものがあって人だかりができていました。
世界中のトップの自動車会社が集まっている中で、とにかく日本車のスペースがすごく広くて、展示が凝っており、嬉しかったです。
私は、車に詳しくないので、細かな説明ができなくてすみません。
会場には、いろんなところに、ちょっとした休憩できる場所もあり、中には、軽食、スナック、カフェそしてバーまでありました。
地下にはフードコートがあるようでした。ベイビーストローラー(乳母車)を押しているような家族連れも多く見られましたが、これなら1日ゆっくり楽しめます。
車に関するグッズも色々販売されていました。
以前はモーターショーと言うと、美しくスタイルの良い女性が車の紹介をしていたイメージがあるのですが、今回はほとんどそれもなく、説明はAIです。
チケット売り場も、すべての窓口は人はいなくて、端末だけでした。
アメリカのバイデン政権は、2030年までにアメリカでの新車販売の50%を電気自動車にすると宣言したので、ニューヨーク市では既に、タクシーやバスなども、ハイブリッドなどこれらのエコカーに切り替えを始めたそうです
これから先、ガソリン車がなくなるいうのは、昭和生まれの私にとってはまるでSF映画の世界の出来事か何かのようですが、確かに世の中はその方向へすっかり動き始めているようです。
この世の中、どんどん面白くなっている、と捉えましょう。がんばってついていくぞ。できる限り、って言う制約がつくけれど(笑)。
ではまた来週
Kayo
P.S.
会場のある、ハイラインパークの北側入り口は、ハドソンヤードのベセッルでも知られる場所のすぐそばなのですが、とても長いエスカレーターがあり、近代的なルックスの駅となっていました。
↑観光名所になっているべセッルは、巨大アート作品で、一番上まで歩いて登れます。
SF映画にでも出てきそうな、近代的な駅とエスカレーター
平木かよ / Kayo Hiraki
ニューヨーク在住 2017年より、世界屈指の米国グラミー賞の投票権を持つ。同じく米国スタインウェイ・ピアノ公認アーティスト。現在、グリニッジ・ビレッジのジャズの老舗「Arturo’s」のハウス・ピアニストとして、週に5日、自己のトリオで演奏活動を続けて26年目。ニューヨーカーに、スイングの楽しさを届けている。ベースの巨匠、ロン・カーターとのトリオで、ブルーノート・NYへも出演。JALの国際線機内誌でも、海外で活躍する日本人として大きく取り上げられた。また、舞台「ヴィラ・グランデ青山」では山田優がジャズシンガーに扮するシーンでの、ミスティーのピアノ伴奏。カナダ・トロント・リールハート国際映画祭でブロンズメダルを受賞した映画「Birth Day」への挿入曲提供と共に、ピアニスト役で出演。フランス・パリ日本文化会館での館長招聘コンサートや、台湾にて、最大規模を誇る、台中ジャズフェスティバルへの出場など、世界を股にかけるスイング感あふれる彼女のピアノとボーカルには、定評がある。定期的に、くにたち音楽大学ジャズ専修で講義を持つ。