こんなことってあるでしょうか。いつの間にか現実の戦争が影を落とす世界になっていました。
ウクライナのNATO加盟を阻止するのだとロシア大統領は侵攻を正当化しているようです。でも他国に武力で干渉する行動はいかがなものでしょう。大国と言えど、自分の世界観を他国に押し付けたり領土に侵入する権利はなさそうです。
そうかと言って自分ができることは何があるんだという感じ。無力感の中でふとwar(戦争)の語源が気になりだし、調べ出すと引き込まれ…
今回War(ワォー/戦争)のDNA WERS(ウェルス)繋がり。worse, worst等を見てみましょう^^
DNA WERS(ウェルス/混ぜる、混乱させる) → war (ウォー/戦争)
war(ワォー/戦争)のDNA WERS(ウェルス)は「混ぜる・混乱させる」意味。「戦い」や「争い」等でないのが意外です。確かに社会も何も大混乱。日々如実に目にする通りですよね。
綴りはwaだが、発音が「ウォ」なのには注意したいところです。Warは元々は「ワー」みたいな発音。ところが16世紀頃、他のwa-何とか単語と一緒に「ワ」が「ウォ」になったそうです。
<悪化の理由は混乱だった?>
DNA WERS(ウェルス/混ぜる、混乱させる) → worse (ワ―ス/より悪い bad等の比較級)
DNA WERS(ウェルス/混ぜる、混乱させる)→ worst(ワ―スㇳ/最も悪い bad等の最上級)
今度は「混ぜる・混乱」DNAが「悪化」の意味に広がります。「ウェルス」が「ワース」と「ワースト」に変化。「ワー」と言っても口は少しだけ口を開く「あ~」ですよね。「ワォースト」ではありません。
さてあなたはworse, worstの形って、badder, baddestなら有難いと思いませんか?実は18世紀頃まではbadder, baddestという規則形が普通だったようです。
というか、それまでbadはあまり使われない単語。それが「人気」が出てかえって不規則になったみたいです。不思議ですが「不規則」は「良く使われる印」と言えるかも。
<今できること>
さて最近の戦争報道に関して、情報しかも英語を通した情報って大切だなと思いませんか?
災害時等「情報がなくて困った」と言う声を耳にするように、情報はまさにライフライン。日本語だけでなく英語でも取れたら心強いですよね。
アメリカ留学時代、たまに入る日本についての英語ニュースは視点が変わって新鮮でした。
例えば日米同盟の話でも、日本人の視点から語られる日米同盟と、アメリカで語られる話は視点が違います。それに、誰にでも分かるような英語で話してくれているからか、日本の留学生同士で「日本のことも英語だと分かり易くない?」と不思議がったのを思い出します。
極端な話、日本語で語るニュースは、日本人だけに届けばいい。でも、英語で語る場合は、日本人がいたり、アメリカ人がいたり、その他大勢の英語を話す人が対象。英語になるだけで客観性が増し視点が広がるのなら、スゴイですよね。
留学とか難しい今でも、英字新聞や雑誌、サイトには触れられます。日本語の報道だけだと日本の報道の偏りには気づきにくいもの。
例えばですが、、日本が侵略された時、私達どうしたらいいんでしょうか。ありっこないと皆楽観しているのでしょうか。
(ひと頃は原発だって、安全だから避難訓練なんかいらないと言われてました。)
最近、シェルターがふるさと納税の返礼品になったり、地下シェルターの製造に関する問い合わせが増えているそうですが、これまで日本が侵略された時の対応策の議論なんて聞いたことがない…これ日本の報道の盲点なのか。
専門家はもちろん、いわゆるコメンテーターの方々も議論すべきテーマだと思います。
自分が今すぐ行動したくてもできない感じはつらいかも。でも情報源拡大の為に、英語に今からトライ!ならすぐできそう。そして国際関係や武力衝突について学び、知識や見方を地道に広げていく…これも戦争ゼロに向かう一歩かもしれませんよね。
See you soon!
Jiro
私立学校に英語教師として勤務中、40代半ばに差し掛かったころ、荒れたクラスを立て直す策として、生徒に公言して英検1級に挑戦することを思い立つ。同様の挑戦を繰り返し、退職までに英検一級(検定連合会長賞)、TOEIC満点、国連英検SA級、フランス語一級、スペイン語一級(文科大臣賞)、ドイツ語一級、放送大学大学院修士号などの成果を得る。
アメリカで生徒への対応法を学ぶ為に研修(地銀の助成金)。最新の心理学に触れた。4都県での全発表、勤務校での教員への研修を英語で行う。現在も特別選抜クラスの授業を全て英語で行っている。「どうやって単語を覚えればいいですか?」という良くある質問に答える為、印欧祖語からの派生に基づく「生徒には見せたくない語源英単語集」を執筆中。完成間近。常日頃洋書の読破で様々な思考にふれているが、そうして得た発想の一つを生かして書いた論文がコロナ対策論文として最近入賞。賞品の牛肉に舌鼓をうっている。元英検面接委員