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“How old are you?”って言ってない?

World Lifeな生活
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みなさん,今,おいくつですか?

「は?」と思われた方もいらっしゃるかもしれません。

実は,先日,仕事関係である履歴書を見る機会がありました。

それは厚生労働省が提供しているダウンロードして使える履歴書。

そこには,

氏名,年齢,性別,住所等を記入する欄があります。

日本ではごくあたり前の記入事項だと思いますが,

これ,「アメリカでは一般的ではない部分がある」って知っていましたか?

―年齢だって非常識?―


“How old are you?”(あなたは何歳ですか?)

英語が苦手だと言う人も,このフレーズは知っているという人も多いはず。
特に,子ども英会話などでは初期に学習するフレーズとしては定番です。

ひと昔前の中学英語教科書にはよく出ていたこのフレーズも,
今の教科書にはほとんど出てきません。

その理由は,

直接的すぎて「失礼」だから。

日本では,「先輩」「後輩」等の言葉があるように
年齢の上下で言葉遣いや接し方を考えることがあります。

例えば,中学の頃の部活動。

こんな経験がありませんでしたか?

「先輩には敬語で話す」という経験。

だからなのでしょうか。
「相手の年齢を知る」ということは,相手に「どう接するか」の判断基準となるという考えからなのか,

初級英会話のフレーズ集などにも,

“How old are you?”(おいくつですか?)

のように,年齢を聞くことがあたかも一般的であるかのように書かれていることがあります。

でも欧米では,年齢を聞くことは基本的に「ありません」。

欧米で相手の年齢をたずねると,

「なんのために私の年齢を知りたいのか?」

と疑問に思われるどころか,「失礼だ!」と思われる可能性大です。

日本でも「女性に年齢を聞くのは失礼」ということを聞いた事がある人も多いと思います。

でもそれは,

女性だけにではなく,「男性に対しても」なのです。

日本では,芸能ニュースなどでも芸能人の名前の横に(53)のように年齢がカッコ書きで表示されていることがよくあります。

このようなことからも,私たちにとって年齢を知ることは「わりと自然なこと」と思いがち。
ですが,アメリカでは自然ではありません。

―失礼なだけではない,差別になることも―

アメリカでは,就職などのレジュメ(履歴書)には年齢を記入することはありません。
それどころか,性別も記入しません。

日本の履歴書の話を聞いたアメリカの友人曰く,

「年齢・性別を履歴書に書く必要性を,募集する企業は正当な理由を説明すべきだ。」

だそう。

たしかに,「その人がどのようなスキルを持っているか」が重要なので,
年齢,性別は関係ないですもんね。

私がたまに見る

”What would you do?”(あなたはどうする?)

というアメリカのテレビ番組があります。

これは,仕掛け人である俳優たちがレストラン等で演技をして,
周りにいる一般の人達の反応を見るというもの。

ある日,こういう回がありました。

Applicant denied bartending job due to age | WWYD

アメリカにある,とあるメキシカンバー。

その入口には,

“BARTENDERS WANTED”(バーテンダー求む)

という張り紙が貼ってあります。

それを見た50代くらい?の女性が,店のスタッフに

「ここで働きたい」

旨を伝えます。

すると,そのスタッフはあからさまに怪訝な表情で,

“You don’t mind me asking how old are you exactly?” (年齢を聞いてもいいですか?)

と,言い方は丁寧ですが,年齢を聞きます。

続いて,「ここで働きたいという,あなたよりももっと若い女性がたくさんいるの。」と,
女性をさらに追い込みます。

この二人のやりとりは,もちろん演技。

それを知らない一般客は二人の会話を聞き,

「あり得ない!」と驚きます。

このことからも,年齢でその人のチャンスを奪うことは差別にもつながるという考え方がアメリカでは一般的だということがわかります。

日本の求人情報も,性別限定こそは最近はあまり見なくなってきたものの
未だに「30歳まで」等の年齢制限を見かけることがあります。

また,なぜか不思議なのが
「転職最終年齢35歳説」という謎の定説。

日本では,長年,「終身雇用制度」が一般的だったからなのかもしれませんが,
転職の最後のチャンスは35歳と考える人が多くて不思議です。

しかし,時代も変わってきた今,
年齢,性別に関係なく,「自分のスキル」を評価する企業も少しずつ増えています。

これが一般的になると

日本の履歴書からも,年齢,性別の欄がなくなっていくのかもしれませんね。

―では年齢を聞く場合はどうしたらいいの?―

さて,年齢を聞くこと自体が失礼だというお話をしました。

でも,「“How old are you?”というフレーズ自体が失礼になる」ということではありません。

もちろん,いきなり初対面の大人の人に聞くのは失礼です。

しかし,大人が子どもに対して

“How old are you?”と,聞くことはあります。

小さな子に目線を合わせて優しく
“How old are you?”(いくつ?)といった感じです。

でもやっぱり大人に対して使うのはやめておきましょう。

大人同士で,どうしても年齢を聞く必要がある場合には,

“May I ask your age?” (お年を伺ってもよろしいですか。)
“Excuse me asking, but I’d appreciate it if you tell me your age?”(すみませんが,年齢を教えていただけませんか。)

等,丁寧に!

絶対に, “How old are you?”なんて直球で聞かないでくださいね。

実はわたくし,留学したばかりの頃,これで失敗しているのです(^_^;)

 

ホームステイ先のお母さんのお母さん,つまりお婆ちゃんが,
近所のコンドミニアムに一人で住んでいました。

彼女は,GG (Great Grandma)と呼ばれていて,当時92歳。

食後にはたくさんの薬を飲まなければなりませんでした。

そんな時,決まってGGは薬を見せながら私に,

“Wanna share?”(シェアする?)

と言ってきました。

そんな気さくで明るいGGと,ある日,裏庭で話をしていたときのこと。

GGが,

“When I was a little kid, I came to the U.S. from Sweden with my parents.”
(私が小さな子どもだった頃,スウェーデンからアメリカに両親と一緒に来たの。)

と話してくれました。

まだ英語をよく話せなかった私は,

「何年くらい前だろう?」
「GGは今何歳なんだろう?」

と,年齢を聞こうと思い立ちました。

でも,その時,頭の中で思いついたフレーズは

“How old are you?” だけ。

そして言っちゃったのです。

“How old you are!”

緊張してたのでしょうかね。
こともあろうに,“you” “are”を逆にして言っちゃったのですよ。

ご存知の通り,これは感嘆文。
つまり “you” “are” を逆に言うと,

「あなたはなんて年寄りなんでしょう!」という意味になります。

あわ,あぅぅわ…,あわわわわ…。

“How old are you?”(何歳ですか。)どころの話ではありません。

「間違えた!」と,焦っている私にGGは,

“Yes, I’m very old. I’m 92!”(そうよ,とっても年よ。92歳だもの!)

と笑ってくれました。

あ〜,恥ずかしい。

今思い出しても恥ずかしい。

ですので,みなさん!
人の年齢は聞かないようにしましょうね。

それでは,また次週〜!

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