初めて外国の人と会うときには、どんなご挨拶をしたらいいのかな?って思いますよね。
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アメリカ人が、日本みたいにお辞儀しているのって見たことないし。初めての人でも、ぎゅっと、ハグしちゃえばいいのかな?
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そう思っている方もいらっしゃるかもしれませんね。実際に、そんな日本人女性も、過去に見たことがあります☆
もちろん地域によって、多少の差はあると思いますが、普通のアメリカ人だったら、まず紹介されたら、握手をします。職場や、友人知り合いに紹介されたりしたときに、もしなんとなく握手が嫌だったら、お辞儀で構いません。コロナもありましたから、人と触れ合うのってちょっと緊張しますよね。
こちらが躊躇していれば、相手のアメリカ人の方が手を差し出してくださる時もありますし、でもまだハグはしなくて大丈夫です。
先にお伝えした日本人女性は、初めてニューヨークに来た若い女性で、私が、知り合いの友人たちと会って、嬉しそうにハグしてるのをニコニコ笑って見てて、その後で自分が紹介された時、自分もハグをしたらいいんだと思ったみたいで、ぎゅっと、初対面にもかかわらず、私の友人たちに、いきなり抱きついたのです。
とってもウケてました。ハグされた彼らは大喜び!w。今まで、多くの日本人旅行者の皆さんとお会いしましたが、この女性があまりにもアメリカンだったので、皆驚き、そしてそれが大きな微笑みに変わりました。本人も、何か間違ったようだ、とすぐわかったみたい。
そうなんです、初対面の時は、まだ普通はハグはしません。
そして、もう一つ。アメリカのハグは、キスをしなくていいんです。私は、アメリカに来てからしばらく、キスしなくていいってことを知りませんでした(大笑)。
ヨーロッパ映画の見過ぎだったのでしょうか。ハグしたらチュッと音を立てていました。フランス人だと、このほっぺキスと音出し(チュッ)を、左、右、左とか言うふうに3回やります。
地域によってもいろいろあるようですが、パリでは3回が普通だったように思います。これは結構難しい。どっちのほっぺから出していいのか、下手をすると相手の唇に触ってしまいそうになるし、2回で終わったかと思っていたら、もう1回キスされたり、結構慣れるまで時間がかかりました。
そんなヨーロッパのハグとキスをイメージしていたら、なんとアメリカではハグだけで良いとの事!!
なんて簡単なんでしょう。2メートル位まで近寄った時に、笑顔と共に思いっきり自分の両手を横に広げると、相手も一緒にそうしてくれて、そしてガシッとハグができます。
アメリカ式のハグに慣れてしまうと、日本に帰った時も大好きなみんなとハグしたくて、でもなかなか日本の人たちはハグをしてくれなくて、ちょっと残念に思った覚えがあります。
それでも、女性は子供たちをいつもぎゅっとしているせいか、結構自然にハグを返してくれたのですが、男性はダメですね。日本人の男性は、とっても照れ屋さんだと思います。(笑)
辛いことや悲しいことがあったとき、しんどい時、周りの人がハグしてくれて、背中とかポンポンしたり、撫でてくれるととっても落ち着きます。
なので、職場でも、「Come here ~.」とか言いながら、知り合いが辛いときには、思いっきり抱きしめて、背中を撫でてあげます。同僚として普通のことだと思います。
これはとっても気持ちが暖かくなるので、日本でもどんどん流行っていくといいなぁと、思います。(この場では、コンプラとか、ポリコレは無しでお願いします…微笑)。
それではまた来週♫
Kayo
平木かよ / Kayo Hiraki
ニューヨーク在住 2017年より、世界屈指の米国グラミー賞の投票権を持つ。同じく米国スタインウェイ・ピアノ公認アーティスト。現在、グリニッジ・ビレッジのジャズの老舗「Arturo’s」のハウス・ピアニストとして、週に5日、自己のトリオで演奏活動を続けて26年目。ニューヨーカーに、スイングの楽しさを届けている。ベースの巨匠、ロン・カーターとのトリオで、ブルーノート・NYへも出演。JALの国際線機内誌でも、海外で活躍する日本人として大きく取り上げられた。また、舞台「ヴィラ・グランデ青山」では山田優がジャズシンガーに扮するシーンでの、ミスティーのピアノ伴奏。カナダ・トロント・リールハート国際映画祭でブロンズメダルを受賞した映画「Birth Day」への挿入曲提供と共に、ピアニスト役で出演。フランス・パリ日本文化会館での館長招聘コンサートや、台湾にて、最大規模を誇る、台中ジャズフェスティバルへの出場など、世界を股にかけるスイング感あふれる彼女のピアノとボーカルには、定評がある。定期的に、くにたち音楽大学ジャズ専修で講義を持つ。