【World Life】とは?
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GOLD? GOLDEN?

World Lifeな生活
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先日、「金色のヒラメが水揚げされた」とのニュースがありました。
テレビからは、「金色です!金色のヒラメが網にかかったそうです。」
とリポーターの方が興奮気味に言っているので、

「金色のヒラメ?どんなんだろう?」

と、心はもうすごいことを想像しています。

画面に目をやると、

「あ・・・」

「う~・・・」

「それ黄色…というか黄土色…。」

と、ポツリとつぶやいている自分。

いいんです、いいんですよ。
通常、ヒラメはそんな色ではないのですから、珍しいことに変わりはありません。

でも「金色」って言われると、すごい想像しちゃうじゃないですか!
それはさぞかしピカピカだろうと。

だって “gold”ですよ、ゴールド。
ブロンズ、シルバー、ゴールドのゴールドです。
すごいと思うじゃないですか。

そう言えば、「金色の」という英語を考えてみると
“gold” と “golden”がありますよね。
昔、「goldとgoldenは、どう使い分けるの?」と質問されたことがあります。
いずれも「金色の」という意味の「形容詞」として、です。

“gold”も “golden”も、色そのものを表す「金色の」という意味があります。

あるのですが、

どちらかの言葉が、「しっかりとした金色、明らかに金色」の感じが強くなるのです。
さてどちらでしょう?

ちょっと口に出して言ってみてください。

A gold flounder (flatfish).

さあ、目を閉じて感覚的に想像しながらもう一度言ってみましょう。

A gold flounder (flatfish).

さあ、どう感じましたか?

そう、なんだか「純金のようなピカピカのヒラメ」のように感じませんか?
そんな映像が頭に浮かんできませんでしたか?

そうなんです。
明らかに「金色」であれば gold で良いのです。

ほら、今、巷を騒がせているオリンピックのメダル、A gold medal(金メダル)も、金ですよね。
ピカピカの金色です。(本当は金箔らしいですが…。)

一方の “golden”は同じ「金の、金色の」でも「表現として使う」感じです。
「黄金に光輝く夕日」のような「金色っぽい」という感じ。

また、”golden”には、「貴重な、全盛の、絶好の、将来有望な」などの意味もあることから、
より幅広い意味で使われています。

たとえば、私のいたカリフォルニア州は、

The Golden Stateと呼ばれています。

これは、1848年、カリフォルニアで金が発見され、一攫千金を求めて人々が集まって来たことからそう呼ばれるようになったそう。
いわゆるゴールドラッシュですね。

それ以外にも、カリフォルニアはビーチが有名。
サンタクルーズ、サンタバーバラ、サンタモニカ、レドンド、ベニスビーチにハモサビーチ。
それはもう素敵なビーチがたくさんあります。

夕日を浴びて、金色に光輝くビーチ。
ああ、なんて素敵なんでしょう。
このように夕陽に輝くビーチはthe golden beachesと言われることもあるので、
The Golden Stateはその意味もあるのかもしれません。

これが、The Gold Stateだったら、まあ、それでもいいのですが
なんとなく「州全体が金ピカピカ。まるで金でできている感じ」ww
に感じるのかも。

これは現在、私が使っているエコバッグ。



アメリカに住んでいた家の近所にあるスーパーのものですが、
ここにも The Golden Stateと書いてあります。

色も金ではなく黄色に近いいけど、でも黄金に光輝く感じが出ています。

つまり、
“gold”は、「金そのもの」や「明らかに金色のもの」を表すことができ、
“golden”は、「金色っぽいもの」などに対して使うことができる。

そんな感じです。


でも考えてみたら、日本ではいろいろなものを色で表しますが、
実際はその色ではないものが多い気がします。

雪が降った時に使う「銀世界」。
「銀」じゃないですが、そう表現します。
「一面真っ白な銀世界」は、白?銀?とどっち?と思う人もいるかも知れません。

また、「緑の美しい黒髪」。
え?緑?黒?どっち?
こちらもそう思ってしまいます。

でも全て、日本語の美しい表現。

雪=白い
黒=ただの黒

だけではない、もっともっと言葉では言い表せないような色の深みなどを表す日本語ならではの表現です。
素敵です。

さあ、今回の “gold”と “golden”。
どっちなのかなぁ、と思っていた人にとって、

「あ、そうなんだ!」となれば幸いです。

でも、こう思った人はいません?

「金魚ってgoldfishって言うじゃん? goldenじゃなくてgoldじゃん!」って。

ですよね~。

金魚自体は中国からやってきた魚です。

2000年前には、中国には金魚がいたそうです。
その頃すでに「金魚」と呼ばれていました。

当時は今よりももっと金色が強かったと言われており、
そのままイギリスへ渡り、中国語の「金魚」が“そのまま”英語に訳されたそうなのです。

だからgoldfish。

あとひとつは、gold fish と2単語ではなく1つの単語となっているので、
もうこれはそういう「名詞」になったのですね。

さあ、この2021年が皆様にとって、「黄金に輝く良い年」となりますよう
願いを込めて「おもしろい!」と思っていただける記事を
どんどん書いていきたいと思います。

でもやっぱり「金」っていいですよねぇ。

そう、特に「現“金”」が!(笑)

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