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“to me” と“for me”ってどう違うの?

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おはようございます!
本日はいかがお過ごしでしょうか。

さて,今年はうるう年で,2月は29日までありましたね。
その29日,ドジャースの大谷選手が結婚を発表したことは,
驚きだったのではないでしょうか。

“very special to me.”

大谷選手が発表した中にあったこのフレーズ。

「この場合って “for me”がいいんじゃないのかなぁ。」

と思いませんでしたか?

“to me” “for me”ってどう違うのか,あなたはわかりますか?

― メディアも大興奮!―


アメリカに住んでいた頃,エンジェルスタジアムもドジャースタジアムもよく行っていました。
2つの球場のちょうど中間あたりに住んでいたので,通算50回以上は行っているかもしれません。

大谷選手が移籍先にドジャースを選んだと聞いた時,

「おお,よかったぁ。」

と,自分の馴染みのある場所でまた活躍してくれることに安堵(笑)

彼の移籍もそうですが,野球の実績だけではなく,愛犬や食事,何をやっても超話題になるオオタニさん。
結婚となると,そりゃもう大変!

どのメディアも,彼のSNSでの投稿などを取り上げて大興奮。

その中でお相手の方に対して書かれた,

“very special to me.”
(自分とってとても特別[な人]だ。)

という文言を取り上げて,これまた大興奮!

「ちょっと深堀りしすぎかなぁ?」という部分も感じてしまうこともありましたが,あれだけの選手だから仕方がありません。

でも,考えてみたら

“very special to me.” と
“very special for me.”

ってどう違うんでしょう?

「私にとって」という意味合いだから “for”の方をつい使っちゃう,という人も多いかもしれません。

でもこれ,ちょーっと違うんです。

― “to me”と “for me”の違い “to”の場合―


周りのネイティブに聞くと,

“Oh, it’s a difficult question.”
(あー,それは難しい質問だね)

のように言われちゃいました。

多くの英語ネイティブも「なんとなく使い分けてる」という感じで,うまく説明できないのだそう。
私もそんな感じ(全然ネイティブじゃないですが…(汗))

そこで,文法書や辞書さまざまな媒体なども合わせて調べに調べてみたところ,共通していたのが

“to me”…個人的な意見や関連性,重要なことを表現するときに使う。」
“for me”…自分に及ぼす影響や利益について言及するときに使う。」

とあります。

う〜ん,なんとなく言いたいことはわかるのですが,ちょっと漠然としてますよね。
“to me”“for me”も日本語にしてみれば

「私にとって」

です。

日本語で見てみると,その違いはあまりわかりません。

そもそも, “to”の基本的なニュアンスはどうでしょう。

“She is going to Paris.”
(彼女はパリへ行きます。)

“He sent a letter to me.”
(彼は私に手紙を送った。)

のように「行き先に向かって到着する」のようなイメージです。

また,会議などで提案された際に,

“That proposal sounds good to me.”(その提案は良いと思います。)
など,自分の意見を言う場合にも用いられます。

つまり,“to”には,その「人,もの,事柄」が,

「目的地(人)に[条件なく]到着する」

というニュアンスが含まれているんですね。

“She is going to Paris.” 彼女 → パリという目的地へ到着。
He sent a letter to me. 手紙 → 私という目的地(人)へ到着。
That proposal sounds good to me. 提案 → 私という目的地(人)へ到着。

という感じで,目的の場所や人に到着するイメージです。
ですので,”to me”は,「自分に到達する」という感じでしょうか。

それに加えて,
“That proposal sounds good to me.”
(その提案は自分には良いと感じる。)

という文章も,

「提案」が「自分に到達」し,特に条件なく「良い」と感じたわけです。

「じゃあ “Learning English is important to me.”のような文章の場合は?」

と思われた方もいらっしゃると思います。

これも基本的に考え方は同じ。

“Learning English is important to me.”
(英語を学ぶことは私にとって大切だ。)

の場合,

“Learning English”(英語を学ぶこと)という事柄が,「私」に到達し,「条件なくそれを大切と認識する」という感じでしょうか。

ということで,私はこの “to”を「無条件の到着の “to”」と呼んでおります(笑)

― “to me”と “for me”の違い “for”の場合―


それでは, “for”の基本的なニュアンスはどうでしょうか。

“to me”が,「出発地点から条件なく自分に到着する」ということですが,“for me”の場合は,

“for me”…自分に及ぼす影響や利益について言及するときに使う。」

と前述したとおり,

「[自分への影響や利益]=条件」そして,「[自分への到着]を含んでいない」

というニュアンスなのです。

同じ例文で考えてみましょう。

“Learning English is important to me.”
(英語を学ぶことは私にとって大切だ。)

これは,「英語は自分にとって無条件で大切」なんですね。

もしかすると,英語圏の国で生活していて,「生活する英語は絶対に大切」なのかもしれません。

対して,

“Learning English is important for me.”
(英語を学ぶことは私にとって大切だ。)

とすると,

「英語力を上げることによって,会社で昇進できるチャンスがある」
「来年から留学するので英語を頑張らなきゃ」
「オーストラリア人の友達ができたので,英語を勉強しないと」

という
「目的やメリット=条件」が含められており,さらに,
「目的はまだ達成していない=自分に到着していない」

というニュアンスが含まれているんです。

これらを踏まえた上で,あなたはこの例文をどう感じますか?

(ちょっと直接的表現ですがニュアンスのイメトレなので…)
“She is very important to me.”
“She is very important for me.”

いずれも,「彼女は自分にとって大切である。」です。

“She is very important to me.”は,「無条件で重要」ということがわかりますが,

“She is very important for me.”となるとどうでしょう?

「条件あり」なわけですから,
「もしかすると,何か打算的なお付き合いかしら?」

と勘ぐられてしまう「かも」しれません。

― まちがっても大丈夫!―


“to me”“for me”の違いを考えると,

大谷選手がお相手のことを

“very special to me”

と書いた理由がわかる気がしませんか?

でも,間違っても大丈夫ですよ。

これらは「厳密に言うと」という話。
ネイティブもよくわからない,という人も多いので,

「あ,どっちかわからなくなった!」という場合も全然だいじょうぶ。
いつも言うように,英語ネイティブではないので相手も話の前後や状況でわかります。

でもやっぱり,「違い」って知っておきたいじゃないですか。

なので,知っておくと役立つときがある…かもしれません。

いや〜,今回はちょっとくどく長くなってしまってごめんなさい…(汗)

オオタニさんのご結婚に免じてお許しを〜!

それではまた来週〜♪

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