Hey ,Guys!
Swatchです。
米陸軍のクリスマス・ボール(クリスマスの祝賀会)に参加した時、軍人は軍服を着こみ、キラキラの勲章を胸につけています。
同伴の夫人は、胸元が開いた、体にフィットしたロングドレスを着ています。カクテルタイムで、好きなお酒を飲みながら、様々な人と会話を交わしていきます。
その中で、お腹が出た婦人に挨拶をし、
”You have a baby”
(おなかに赤ちゃんがいるのですね)
と言ったとたん、
”Excuse me?”
と言いつつ睨みつけられました。
<お腹に赤ちゃんがいるのですね>
お腹がぽっちゃりしているアメリカ人の夫人に、妊娠しているかを聞こうと思い、“Do you have a baby ?”と言ってしまったSwatch。
発言の直後に、Swatchが彼女のお腹あたりを見たことから、夫人は「妊娠しているのではないか」と聞かれていると思ったが何故そう聞かれているかが分からず、“Excuse me?”と答えた瞬間、妊婦に間違われたことを知り、彼女の感情が爆発する瞬間でした。
Swatchは、自分がとんでもない間違いをしていることに気が付き、咄嗟に急用を思い出したふりをして、その場から逃げ出したのでした。
通常、“Do you have a baby?” というのは、「現在、赤ちゃんがいますか」という質問です。それで、質問された夫人も、「ご自宅に赤ちゃんがいますか」と質問されたと思い、確かめる意味で “Excuse me?” となったのだと思います。
Swatchが正しい表現で、
“Are you expecting?”
(妊娠していますか)
と質問したならば、大変な事態になっていたと思います。今思いだしても、冷汗が出ます。英語の通訳をしていると、それぞれの国と日本のカルチャーギャップに気が付きます。
<顔小さいね>
プライベートでアメリカ人と日本人の通訳することがあります。日本の若い女性は、アメリカ人、特に白人女性のスタイルや目鼻立ちに興味を持ち、それを褒めたがります。
代表的な発言は次の通りです。
“You have a small face”
(顔が小さいですね。)
“You have a long leg”
(足が長い)
“You have a high nose”
(鼻が高いですね。)
“Your skin is white”
(肌が白いですね。)
少し英語ができるようになると、このような日本語をそのまま英語にした表現で相手の外国人を誉めたたえますが、たとえ上記の英語を正しく言っても、失礼なことは変わりありません。
You have a prominent nose.
(鼻が高いですね。)
She is fair-skinned.
(肌が白いですね)
こういった身体の特徴を表すフレーズは、大変失礼なのです。
最近アメリカで、問題になっているのは、“Body shaming / ボディ・シェイミング”です。他人の外見で差別したり、外見的特徴をあざ笑ったりして、はずかしめる行為です。
Body は、「身体的にということ」、shamingは、「恥ずかしいことだと思い知らせる」といった非常に強く批判的な意味を持っています。
太っているとか痩せている、足が長いとか短い、顔が大きいとか小さい、毛深いといった身体的特徴を、人前で、あるいは本人に直接言うことで、相手をはずかしめた行為になります。
日本人にとっては、「え?!」と驚いてしまいますよね。相手を褒めているのに、相手を辱(はずかし)めているなんて。
若い日本人女性が良く言う「顔ちっちゃい」、「目が大きい」、「足が長い」といった表現は、欧米では Body shaming になります。
実際、外国人に「顔が小さい、足が長い、鼻が高い、目が大きい」というと、自分の顔や目のバランスが取れていない、「変な顔」といわれていると感じるそうです。
<ボディ・シェイミングを避けるためには>
日本人の小顔願望はわかりますが、世界では、そういった美意識はなく、「バランスが取れているか」が美の基準になっています。
それも決まった「標準的なバランス値」ではなく、本人の考えがすべての基準でなるので、その基準に対して、私たち日本人が他人目の基準を押し付けることもボディ・シェイミングになります。
つまり、瘦せようが、太ろうが、派手な化粧をしようが、自分に関することは、「全て自分自身で決めることができ、それは永遠に自由である」という考え方が大事なのです。
知らないうちに Body shaming をしてしまう例を挙げておきましょう。
(1)
“Did you gain (lose) the weight?”
(最近太ったんじゃない(痩せたんじゃない)
相手の体重については、話題にのせてはいけません。たとえ、病気を気遣う時でも、言及することはやめましょう。
(2)
太ってる人は、健康管理ができていないという考え方の差別
太っていると病気になるよとか、健康管理ができていない人に思われるといったことは、絶対に口にしてはいけません。それは、あなたの思い込みに過ぎないのです。
また、現在では、Body Positive / ボディ・ポジティブという考え方で、今の自分が一番美しい、カッコイイという「ありのままの自分を愛する」という考え方をする傾向があります。
(3)
若い頃は綺麗だったよな(ハンサムだったよね)
とにかく外見がきれいでも、それほどではなくても、口にしてはいけません。
時の流れは、人間に大きな影響を与えます。それが自然であることを意識しましょう。過去の美しさを褒めても、相手は絶対に喜びません、今が最高という考え方をすべきなのです。
あなたの他人への健康や、見かけに対する思いやりは、実は、外国人にとって、あまり心地よいものではないかもしれません。日本人の偏見なのかもしれません。
相手への誉め言葉のつもりで言った、身体的な特徴が、実は相手にとってとてもショックだったりする場合もあります。
多様化する社会では、本当に自由な発想を理解していくことが重要です。
英語でのコミュニケーションは、英語が話せるだけでなく、文化的背景や、風習、習慣などの理解が不可欠です。自由な発想と多様性を受け入れる心で、コミュニケーションの世界が大きく広がります。
執筆家・英語教育・生涯教育実践者
大学から防衛庁・自衛隊に入隊。10年間のサバイバル訓練から人間の生について考え、平和的な生き方を模索し離職を決断する。時を同じくして米国国費留学候補者に選考され、留学を決意。米国陸軍大学機関留学後、平和を構築するのは、戦いを挑むことではなく、平和を希求することから始まると考えなおす。多くの人との交流から、「学習することによって人は成長し、新たなことにチャレンジする機会を与えられること」を実感する。
「人生に失敗はなく、すべてのことには意味があり導かれていく」を信念として、執筆活動を継続している。防衛省関連紙の英会話連載は、1994年1月から掲載を開始し、タモリのトリビアの泉に取り上げられ話題となる。月刊誌には英会話及び米軍情報を掲載し、今年で35年になる。学びによる成長を信念として、生涯学習を実践し、在隊中に放送大学大学院入学し、「防衛省・自衛隊の援護支援態勢についてー米・英・独・仏・韓国陸軍との比較―」で修士号を取得、優秀論文として認められ、それが縁で定年退官後、大規模大学本部キャリアセンターに再就職する。
修士論文で提案した教育の多様化と個人の尊重との考えから、選抜された学生に対してのキャリア教育、アカデミック・アドバイジングを通じて、キャリアセンターに新機軸の支援態勢を作り上げ、国家公務員総合職・地方上級職、公立学校教員合格率を引き上げ高く評価される。特に学生の個性を尊重した親身のアドバイスには、学部からの要求が高く、就職セミナーの講師、英語指導力を活かした公務員志望者TOEIC セミナーなどの講師を務めるなど、大学職員の域にとどまらぬ行動力と企画力で学生支援と教員と職員の協働に新たな方向性をしめした。
生涯教育の実践者として、2020年3月まで東京大学大学院教育研究科大学経営・政策コース博士課程後期に通学し、最年長学生として就学した。博士論文「米軍大学における高等教育制度について」(仮題)を鋭意執筆中である。
ワインをこよなく愛し、コレクターでもある。無農薬・有機栽培・天日干し玄米を中心に、アワ、ヒエ、キビ、黒米、ハト麦、そばを配合した玄米食を中心にした健康管理により、痛風及び高脂質血症を克服し、さらに米軍式のフィットネストレーニング(米陸軍のフィットネストレーナの有資格者)で筋力と体形を維持している。趣味はクラッシック音楽及びバレエ鑑賞。
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