Hey! Guys!
Swatchです。
今回は、留学時代の体験をお話ししたいと思います。
Swatchは、米陸軍大学の課程に留学していました。アメリカでは、米軍人の地位が高く、国を守る仕事は、尊敬されています。
そのような環境で、学校でホストファミリー制度がありました。
毎週末に、自宅にお邪魔し、1週間の出来事を報告がてら、夕食を一緒に取りながら会話を楽しむのです。ある時、いつもの通り、バディの韓国軍の大尉に連絡をとった時、とんでもないことを告げれました。
ホストファミリー側から、Swatchとは「もう一緒に来ないでほしい」という申し出が大尉にあったというのです。
<もう一緒に来ないでほしい>
ホストファミリー側から、Swatchとは「もう一緒に来ないでほしい」と、バデイの韓国陸軍大尉から告げられた時は、非常にショックでした。
殆どを軍の地域で締められているエルパソ市では、市民も直接軍人に何か支援することが、名誉なことだと考えられており、アカデミーでも、留学生のためのホストファミリーの登録が非常にステータスにあることだったのです。
留学生は、入学前に市庁を訪問し、名誉市民となり、留学生活を充実したものに出来るシステムになっています。
ホストファミリーの中には、留学生の支援がおざなりになり、留学生からホストをチェンジすることがあると聞いていたSwatchは、まさか自分がホストに見放されてしまうとは夢にも思わず、入学早々、カルチャーショックを受けました。
一緒に来ないで欲しいと告げられた日は、韓国大尉にそれとなく理由を聞き出してほしいと頼み、自宅のアパートで自習をすることにしました。
夜9時過ぎに、大尉がアパートを訪れてくれ、理由らしきものを話してくれました。
「Swatchは、物静かで、話題を提供することもできず、黙っているだけで、食事を楽しめない」という理由でした。
ショックでした。しかし、後になって振り返ると、思い当たることがありました。
ホストファミリーの娘が白人で大学で教鞭をとる教師で、日本では絶対に聞くことができない典型的なWASPの富裕層の話す英語がそこにありました。
食事中、彼女の発音をマスターするんだ、彼女のイントネーションを真似すれば、英語がブラッシュアップされると思い、一言も発せず、彼女の話を聞くことに熱中しました。
しかし、彼女が面白いことを言っても反応せず、ただ黙って聞いている日本人は、ホストファミリーには、「英語もまともに話せない日本人」、「コミュニケーションできない興味のない存在」に映ったに違いありません。
アメリカでは、「沈黙は金」ではなく、沈黙すれば、「教養も知識もないつまらない人間」だとレッテルを貼られるのです。
この沈黙こそが、ホストファミリーをキャンセルされた理由だったのです。
英語や英会話を教えるようになって分かるのですが、沈黙は相手に何も伝えることができないだけでなく、相手に大きな誤解を与えてしまい、それが取り返しのない結果を生んでしまうことを実感しました。
とにかく、英語は「まず話すこと」が基本だと痛感しました。
<あなたに、単位は上げられないわ!>
実は、Swatchのホストファミリーは、2組いました。アメリカ人の白人の母娘と、日系の陸軍退役大佐夫妻でした。
通常、単数のファミリーなのですが、白人の家族の母親が「俳句」を趣味にしており、俳句を一緒に楽しみたいということで、特別に2組のファミリーに支援していただくことになったのです。
そして、ホストをキャンセルしてきたのは、その白人の母娘のファミリーでした。
母親は、65歳で日本の文化に興味があり、習字や浮世絵が好きで、さらに最近は市の文化センターで日本の俳句を習っているという日本通の婦人でした。
彼女とは、非常に相性が良く、家庭に訪問した際は、30分程度、彼女の英語の俳句について語り合い、夕食を家族で韓国大尉と共にとるという感じでした。
娘は、テキサス州でも有名な大学で教鞭をとる Public Communication の講師で、非常にindependent な感じの自信満々なアメリカ人。この家族はもともと西海岸の出身で、英語に訛りがなく、さらに大学の講義で鍛えた話法がとてもさわやかでカッコよく聞こえます。
Swatchは、どちらかというと、アメリカ人の俳句の会話よりは、大学講師の話す様々な社会のトピックスと流れえるような美しい英語を傾聴するのが楽しみでした。
まるで、テキサス大学で講義を受けているような感覚でした。
つまり、Swatchは、一言も英語を発せず、プロの英語に聞きほれていたのです。
その母娘と最後となった夕食で、Swatchは、娘の英語の素晴らしさを誉め、大学で講義を受けているような充実感があると言いました。
その後に続いた彼女の冗談が私への最後の言葉として、思い出されます。
“Tak, Thank you for your compliment for me.”
( タック、お世辞でも嬉しいわ。)
“ I truly appreciated it but, but if you were a student in my class, I will never grant you a credit, never! ”
(本当に感謝しているけどね、でもね、あなたが私のクラスの学生だとしたら、私はね、絶対に単位はやらないわよ。絶対に)
と、冗談ぽく笑ったのです。
隣にいた韓国大尉は、テーブルをドンドンと叩きながら、「そりゃそうだ。テキサス大学と言えば名門大学なんだから、単位を取るのも難しいぜ。俺だったら取れると思うけど。」(笑)と応じた。
大学講師は、“You bet!”(もちろんよ)と満面の笑みで応じていたことを思い出しました。
アメリカのテキサスの最南端の街にすみ、75%がメキシコ系アメリカ人であり、南部訛りと単語で通じるような日常会話を聞く生活で、大学講師のプロフェッショナルな英語のスピーチは、Swatchにとって、憧れだったのです。
<沈黙は、愚鈍だってことでしょ?!>
たった、1か月ほどのホストファミリーとしてのお付き合いは、それで幕を閉じた。
Swatchがあこがれた講師の英語は、本当に素晴らしかった。毎回食事の時は、押し黙り、彼女の話し方を研究した。彼女からすれば、クラスでも最低の学生に映ったに違いない。
当時の会話を、必死になって思い出してみると、Swatchを揶揄する過激なフレーズをいくつか思い出し、顔が熱くなった。
そこにも彼女の鮮やかな会話のテクニックがあったことに、気が付いたからである。
まず、コミュニケーションは、いつも笑顔である。どんな内容であっても、顔をしかめて話すことはない。重要なテクニックである。
多くの人は、その笑顔で、内容が辛辣であっても自分が批判されているとは、なかなか気が付かないのである。
次に、悪口は、一般論で話す。
Swatchが 聞いた最も辛辣なフレーズは、
“Silence is, so to speak, he or she is absolutely idiot!”
(沈黙は、愚鈍だってことでしょ)
である。
直接、相手に告げるのではなく、第三者のことや、定義として一般化すると、人は自分は関係ないと思ってしまう。
最後に、批判する相手に対しての反応は避ける。
その代わり、第三者の反応を拾い、ここにいない誰かほかの人の話題のようなふりをする。言ってみれば、その話題を遠ざけてごまかすのである。
そんな修羅場をあなたは踏んだことはないだろうから、ピンとこないかも知れない。
Swatchは、15年ほどを、高等教育の学生として過ごした。その経験から、教える立場の人は、自然に日常生活のなかでも、他人を評価しながら生きているということである。
私のホストファミリーであった大学講師は、まさにそういうタイプであった。
極論、「沈黙は、愚鈍だってことでしょう?!」となるのである。
<日本のコミュケーションは、なんとなく心を伝えること>
今、就職活動の真っ盛りであるが、就活で必要とされる能力とは、「挑戦力、コミュニケーション能力、チームワーク力」である。
「コミュニケーション能力」とは、頭に詰まっている情報を脳の中で「言語化」すること。
次に、その電子情報を、口を通して、「音声化」することである。
英語で言えば、“Verbal Communication”(音声コミュニケーション)である。
しっかりと自分の考えが、口をついて出なければ、コミュニケーションにならない。
それが英語でのコミュニケーションです。
英語のコミュニケーションの達人になるためには、日本人の「沈黙は金」は役に立たない。
英語のフレーズを必要なだけ覚え、換言すれば、使えるフレーズのみを覚え、それを口で言えるようにトレーニングするのが、一番の早道。
言いたいことを英語で覚え、そのフレーズを口を使って音に代えるという訓練で英語はペラペラになります。
初心に帰って、試してみませんか。
執筆家・英語教育・生涯教育実践者
大学から防衛庁・自衛隊に入隊。10年間のサバイバル訓練から人間の生について考え、平和的な生き方を模索し離職を決断する。時を同じくして米国国費留学候補者に選考され、留学を決意。米国陸軍大学機関留学後、平和を構築するのは、戦いを挑むことではなく、平和を希求することから始まると考えなおす。多くの人との交流から、「学習することによって人は成長し、新たなことにチャレンジする機会を与えられること」を実感する。
「人生に失敗はなく、すべてのことには意味があり導かれていく」を信念として、執筆活動を継続している。防衛省関連紙の英会話連載は、1994年1月から掲載を開始し、タモリのトリビアの泉に取り上げられ話題となる。月刊誌には英会話及び米軍情報を掲載し、今年で35年になる。学びによる成長を信念として、生涯学習を実践し、在隊中に放送大学大学院入学し、「防衛省・自衛隊の援護支援態勢についてー米・英・独・仏・韓国陸軍との比較―」で修士号を取得、優秀論文として認められ、それが縁で定年退官後、大規模大学本部キャリアセンターに再就職する。
修士論文で提案した教育の多様化と個人の尊重との考えから、選抜された学生に対してのキャリア教育、アカデミック・アドバイジングを通じて、キャリアセンターに新機軸の支援態勢を作り上げ、国家公務員総合職・地方上級職、公立学校教員合格率を引き上げ高く評価される。特に学生の個性を尊重した親身のアドバイスには、学部からの要求が高く、就職セミナーの講師、英語指導力を活かした公務員志望者TOEIC セミナーなどの講師を務めるなど、大学職員の域にとどまらぬ行動力と企画力で学生支援と教員と職員の協働に新たな方向性をしめした。
生涯教育の実践者として、2020年3月まで東京大学大学院教育研究科大学経営・政策コース博士課程後期に通学し、最年長学生として就学した。博士論文「米軍大学における高等教育制度について」(仮題)を鋭意執筆中である。
ワインをこよなく愛し、コレクターでもある。無農薬・有機栽培・天日干し玄米を中心に、アワ、ヒエ、キビ、黒米、ハト麦、そばを配合した玄米食を中心にした健康管理により、痛風及び高脂質血症を克服し、さらに米軍式のフィットネストレーニング(米陸軍のフィットネストレーナの有資格者)で筋力と体形を維持している。趣味はクラッシック音楽及びバレエ鑑賞。
Facebook
https://www.facebook.com/takeru.suwa.7/
※友達申請いただく際「World Lifeで見ました」と一言コメント頂けますでしょうか。よろしくお願いします。





