「ん?おかしくない?」
ここはフランス パリ。少し冷たい風が吹く爽やかな秋晴れの日でした。
添乗員の仕事でパリに行っていた私。
日本ではめったに見られない、鮮やかなスカイブルーのマフラーに、同じくスカイブルーのバッグを持ち、スリムなパンツ姿で颯爽と歩く若い女性が。
その日は平日だったので、
「学生さんかな…?
スカイブルーのマフラーとバッグの色を合わせて。流石パリジェンヌって感じ!」と思っていた…
のですが…。
彼女のある行動が、別の意味でも目に留まっていました…。
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日本人にはもちろん、世界的にも1,2を争う人気の観光地 フランスのパリ。
美食の町であり、歴史のある街並みにエッフェル塔や凱旋門、シャンゼリゼ通りにルーブル美術館etc…。行ったことのない人でもすぐに色々なパリの風景を思い出すことができるでしょう。
私自身、添乗員時代には、毎月と言っていいくらいパリに行っていました。そして、行くたびに新しいパリの魅力を発見してどんどん好きになった町でもあります。
そんな私も大好きなパリで、誰もが必ず訪れるエッフェル塔での出来事です。
おしゃれなパリジェンヌ
エッフェル塔といえばパリを代表する観光スポット。エッフェル塔の前はシャン・ド・マルス公園という東京ドーム5個分もある広大な公園で、ローマ軍とガリア軍との戦いが行われた場所とも言われる歴史的な場所。
現在は青々とした芝生が広がり、観光客やパリ市民が芝生でくつろぐ、憩いの場となっています。
大抵のツアーでは、ここからエッフェル塔をバックに集合写真を撮影するのが恒例。
エッフェル塔の写真と言えばこれ、みたいな感じですが、やはりこの公園からの写真はとても絵になるので、世界中の観光客がここに写真を撮りに来るのです。
その時も集合写真の撮影を終え、あとは各自で写真を撮ったり、散歩したりする自由時間。思い思いの時間を過ごしてもらった後、バスに戻ってもらうことになっていました。
私はというと、パリの街がよく似合う、品の良いダンディなガイドさんと一緒にゆっくりバスの方へ。お客様もバラバラに歩いている中、私たちの前にはこれまた品の良いマダム3人組のお客様が…。
すると…。
ある一人の女性が足早に通り過ぎていきました。
日本ではめったに見られない、鮮やかなスカイブルーのマフラーに、同じくスカイブルーのバッグを持ち、スリムなパンツ姿で颯爽と歩く若い女性。
「学生さんかな…?
スカイブルーのマフラーとバッグの色を合わせて。流石パリジェンヌって感じ!」とおしゃれなパリジェンヌのコーディネートに思わず目を奪われた私。
ん?おかしくない?
周りを一切気にするような素振りもせず、観光客のような浮かれた様子もなく。ただ黙々と真っ直ぐ足早に歩くそのパリジェンヌ。
彼女が私の横を通り過ぎたあとも、何となくそのパリジェンヌの後ろ姿を見ていました。
「ん?なんかおかしくない?」
足早に黙々と歩くそのパリジェンヌ。広々とした公園にも関わらず、前を歩く仲良し3人組のマダムの方へどんどん近づいて行っています。
「まさか…。スリじゃないよね…?」
そう思いパッと3人組のマダムを見てみると…。真ん中の方の斜め掛けしているバッグがおしりの方にきているのです!
海外ではバッグは前で持つのが基本。後ろに持つとスリにあう可能性があるからです。
ですが、この時のお客様は…。たまたまなのか、日本での持ち方がでてしまったのか、バッグが後ろ向きに!
「あっ! もしかして、あのバッグが…狙われてる?!」
アチョー!
そんなことを思ったのも束の間。オシャレなパリジェンヌもどんどん3人組の方へ。しかも明らかに真ん中の女性の方へ向かってる!そして、もうその距離は抜かすには有り得ないくらい近くまで!
「やばいっ!!!」と思ったものの、そんな時はとっさに声は出ない物。
私はそのままお客様の方へダッシュ!!
もうパリジェンヌとお客様の差は数十センチ!
私は走ってきた勢いのまま横からパリジェンヌに「アチョー!」(とは言ってませんが…)と体当たり!
両手でお客様の背中を前へと押し出しました。
「狙われていましたよ」と言うと、そのお客様含め3人とも何が起こったか分からず、ぽかーんとした様子。全く気付いていなかったのです。
そして、私に体当たりで突き飛ばされたパリジェンヌはというと…。
突き飛ばされてよろめき、こけそうになったにも関わらず、何事もなかったように引き返していきました。
普通、突き飛ばされたら一言嫌味くらい言うはずですよね。それが何事もなかったかのように、また颯爽と歩いていったのです…。
何も盗られず、実際にスリかどうかも分からないためこちらも何も言えません。ただ彼女の後ろ姿を見送るしかありませんでした。何も被害がなかったのが幸いです。
スリの顔はどんな顔?
この話には後日談があって、帰国後、狙われた方たちとは別のお客様からお手紙が届きました。手紙には「たまたま歩いている旦那さんを撮ったのですが、あのスリの顔がばっちり映っていました!」と。
同封されていた写真には、確かにあのスカイブルーのマフラーを巻いたパリジェンヌの姿が!
写真には、オシャレな出で立ちながらも鋭い目つきでカバンを狙う彼女が映っていたのです!私も後ろからしか見ていなくて、顔までは確認できていませんでしたが、東欧系の若い女性のようでした。
泥棒は泥棒らしい格好をしている訳ではないと聞きますが、スリもスリらしい?怪しい格好をしている訳ではないんですよね。オシャレなスリもいるわけです。
どんな時でもカバンは前に。そしてオシャレなパリジェンヌでも気を付けて、旅を楽しみましょう♪
***元ツアコン推薦! パリのおすすめスポット!***
~サンジェルマン・デ・プレ地区~
エッフェル塔やシャンゼリゼ通りのある観光エリアとは反対側、セーヌ川の左岸にあるサンジェルマン・デ・プレ地区。
ここは、どちらかというと地元の人たちが多く行きかい、落ち着いた雰囲気の場所です。
映画「ダ・ヴィンチ・コード」の舞台にもなったサン シュルピス教会や、ヘミングウェイやピカソなども通ったカフェ「レ ドゥ マゴ」など歴史的な場所が多いのも魅力ですが、お買い物の穴場スポットとしても魅力的な所です。
ヴィトンやエルメスなどの有名ブランドのお店はこの地区にも支店があり、こちらは比較的空いているのでゆっくりと買い物をすることができます。
また、ブランド品だけでなく、私のおすすめは雑貨屋さん!かわいいキッチン用品やお土産にぴったりのかわいい小物がたくさん!しかも、観光客向けではないのでお値段もリーズナブル!
ぜひぜひ足を運んでもらいたい地区です。
こちらのサイトではパリの基本情報から、パリの今の様子までを見る事ができて旅気分を味わえます♪
海外にはなかなか行けない今。脳内パリ旅行を楽しんでみてはいかが?
↓ ↓ ↓
パリ旅行ガイド「パリナビ」
https://www.parisnavi.com/
サンジェルマン・デ・プレ地区はこちら
↓ ↓ ↓
https://www.parisnavi.com/area/detail.php?area_id=11
中学生時代から英語を話せるようになる事に憧れ、外国語短大へ進学。その後イギリスへ留学するも英語が話せず落ちこぼれの生徒に。英会話のトレーニング(カランメソッド)を受け英会話が上達。帰国後、夢だったツアーコンダクターになる。渡航国約35カ国 年間200日以上を海外で過ごす。その後オーストラリアにワーキングホリデーで渡り、オーストラリアにあるハミルトン島のリゾート会社に就職。その後日本に帰国し、京都のホテルやゲストハウスなどでの経験を経て、地元宮崎にUターン。現在は地元宮崎で、英会話教室及び、単位制、通信制の高校で英会話を教えている。
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