徐々に規制も緩和され、観光地では外国人観光客の姿も見られるようになってきました。
「そろそろ海外に行ってみようか」と思っている人もいるのでは?
海外での楽しみの一つが「食」。その国の名物や美味しい物は押さえておきたいですよね。
そんな時に不安になるのが、レストランでの振舞い方。
レストランでついついこんな事、してませんか?
<ピースは危険?!>
二人でレストランを訪れたとしましょう。
入口で「何名様ですか?」と聞かれて、「2名です」と伝えるのに、あなたならどうしますか?
もちろん英語で“There are two of us.” や“Table for two,please.”などと言えたらOKですが、とっさに指で2を作って見せる人もいるでしょう。
指で2を示しても、相手に伝われば大丈夫なんですが、その手の向きが問題なんです!
日本では2はピースサインで表しますよね。その時、普通のピースサインのように手のひらの方を相手に向けていたらOKなんですが、裏ピースのように手の甲を相手に向けたら大変です!
なぜなら、
”FU〇K”と同じ意味になってしまうから( ゚Д゚)
じつは、私はイギリス留学中にこれを(はっきりと手の甲を向けていた訳ではなく斜めな感じで)何気なくやってしまった事がありました。すると、一緒にいたイギリス人がビックリした顔で慌てて私の手を押さえ、お店の人は怪訝な表情に…。
後から、それはFU〇Kと同じ意味だと言われ、驚いたのと同時に恥ずかしくなったのを覚えています。
普通は、中指一本を立てるとFU〇Kになりますが、指2本でも同じことになるんですね。という事で、レストランではもちろん、写真を撮る時も裏ピースは海外ではしない方が無難でしょう。
さて、無事に席に着き、注文をしようとする時。
なかなか店員さんが来てくれません。
どうしますか?
“Excuse me!”と店員さんを呼びますか?
添乗員をしていた時のお客様の中には、立ち上がって、手を振り大きな声で店員さんを呼ぼうとしたり、席を離れて店員さんに近づき肩をたたいて呼ぶ人もいました。
一番驚いたのは、料亭のように?手をパンパンと叩いて店員さんを呼ぼうとした人。これには、周囲のお客さん達も「なんだ?」というような目で見ていました。
残念ながらどれもスマートな呼び方とは言えません。
まず、レストランでは大きな声や音をあげたり、席を立ったり、ウロウロしたりするのは好まれません。ゆったりと優雅に振舞うのが良いのです。
なので、店員さんを呼ぶときにも声はあげずに、店員さんに視線を送りながら手を軽くあげて気づいてもらうのを待ちます。
この時、店員さんなら誰でもいい訳ではなく、自分のテーブルの係の人でないとオーダーも取ってもらえないし、近くにいても無視されます。
という事で、大事なのは最初にメニューを持ってきてくれた店員さんの顔を覚えておくこと!
大抵は挨拶をしたりして少し話してからメニューを渡してくれます。今日のお勧めなどあれば案内をしてくれる事もあります。
ここで、メニューばかり見て下を向いていたらいけません。しっかりと店員さんの顔を見て挨拶をし、顔を覚えておきましょう。
オーストラリアのレストランで働いていた時、現地の人や外国人観光客の人たちは必ず私の目を見てオーダーをしてくれていました。中には、名札を見て名前で呼んでくれる人もいて嬉しかったのを覚えています。
日本だとメニューを見ながら店員さんの話を聞いていたり、注文する時も顔を見ないまま注文する事もあると思います。が、外国ではその後の注文やサービスを受けるためにも、店員さんの顔を見て話す事が大事になります。
<それはやめて!>
さて、注文をする時。
日本と同じように飲み物から注文する事が多いですが、お酒を飲む人はいいですが、飲まない人だと注文しないという人もいるかもしれません。
日本ではある事かもしれませんが、私の感覚からすると外国では飲み物は一人一つは注文した方がいいような雰囲気があります。
飲み物を注文してない人がいると「飲み物は大丈夫ですか?」と聞き返されたり、不思議そうな顔をされるからです。
日本のようにタダでお水やお茶が出てくる所はまずないので、注文しないと飲むものが何もないというのもあると思います。本人が飲み物がなくても大丈夫ならそれでもいいのですが、絶対にしないでもらいたい事があります。
添乗をしていた時、時々あったのが、レストランで飲み物を注文せずに、自分が持っているペットボトルの飲み物を飲む人。
「レストランで注文すると高いから。」というのが理由のようですが、これはマナー違反ですし、レストランに対しても失礼です。
時々レストランの人が見つけ私に「やめさせて」と言ってくる事もありました。とても嫌がられる行為なのでしないようにしましょう。
さぁ、注文も無事に終わりお料理がやってきました。
ここでのポイントは、毎回、毎回、お料理が運ばれてくる度に、”Thank you.”という事です。
日本だとレストランを出る時に「ありがとうございました。」などと言う事はあると思いますが、料理が運ばれてきた時はどうでしょう?
毎回、毎回「ありがとう」と言う人は少ないと思います。でも、外国では話をしている最中であっても、話すのをやめて“Thank you.” は必ず言います。
できれば、お皿が来る時に身体をよけてお皿を出しやすいようにしながら、出してくれている店員さんの顔を見て”Thank you.”と笑顔で言えたら完璧です。
食事も終え、最後の難関はお会計の時。
外国ではテーブル会計が一般的です。なので、ここでも会計をしてもらいたい時には店員さんを呼ばなくてはいけません。
一度来てもらって“Bill,please. / Check,please.(お会計お願いします)”と言ってもいいのですが、そうすると店員さんはまた戻って伝票を持って来るという二度手間になります。
こういう時に便利なのが、ジェスチャーです。
まず、注文する時と同じように担当の店員さんを見つけ、軽く手を挙げて視線を送ります。店員さんと目が合ったら、空中にペンで文字を書くようなジェスチャーをしながら、口パクで”Bill,please.”と言えばOKです。
すると、伝票を持ってテーブルまで来てくれます。これは英語を話すのが苦手な人でもできますし、どこの国でも通じる便利な方法なので覚えておくといいですよ。
伝票が来たら、問題は「チップ」ですよね。日本にはない習慣なので戸惑うかと思います。
どのくらいチップが必要かは国によって違うので、行く時に調べておくのがいいと思います。
ヨーロッパではアメリカほどチップが義務化されている感じはありませんが、チップを払うのが一般的です。
また、「チップの必要ない国」と紹介されている国、フランスやオーストラリアでも、私が行った感じでは全く必要ないわけではなく、レストランなどでは習慣的にチップは払うと思います。
ファストフード店や立ち飲みのカフェやバーでは、レジの横に小銭を入れられるようなお皿が置いてある事もあるので、お釣りを入れる人もいますが、ここはあまり気にする必要はないでしょう。
ただ、レストランなどで食事をした場合は、やっぱり現地の人たちはチップをおいています。
サービス料が含まれている場合であっても、プラス5~10%前後を目安に。サービス料が含まれていない場合は10%~20%位を目安に払うと良いと思います。
払い方は、現金の場合は、一度精算を終えてから席を立つときに、伝票が入っていたケース、またはトレーにチップを入れて置いておく。
クレジットカード払いの時は、伝票の下の部分に合計金額、その下にTip/Service charge/Gratuityなどと書かれている部分にチップの代金を書き込み、その下に合計金額を書いて渡すと、チップ込みの金額でカードがきられてきます。
クレジットカードの場合でも、普通に精算は済ませて、チップの分は現金で残すという事もできます。現金の方が、担当の店員さんが直接もらえるのでその方が喜ばれるという人もいます。
「サービス料が含まれているからチップは払わない。」と言ってチップを置くのを拒む人もいますが、いいレストランで美味しい食事をしたらお礼の気持ちとして置いても良いのではないかと私は思います。
逆に、「チップは20%払わないといけない!」と言って、計算機を出して細かく計算し、小銭単位まで置こうとする人もいます。または、持っている小銭を使ってしまおうとジャラジャラと小銭で払おうという人もいます。
お金はお金なのですが、あまり小さな単位のお金だと見下しているようでかえって失礼になります。そこは、繰り上げたり、繰り下げたりしてなるべくお札か1ポンド、1ユーロ単位で置くと良いと思います。
あまり「チップ、チップ」と怖がらず、感謝の気持ちを渡すつもりでいればいいでしょう。多少多かったり少なかったりしても追いかけて来ることはないので安心してください。
何度か外国に行くうちにチップの払い方などにも慣れてくると思います。
海外旅行した時にはぜひこの記事を思い出して実践してみてくださいね!海外のレストランで食事する日が待ち遠しいですね。
中学生時代から英語を話せるようになる事に憧れ、外国語短大へ進学。その後イギリスへ留学するも英語が話せず落ちこぼれの生徒に。英会話のトレーニング(カランメソッド)を受け英会話が上達。帰国後、夢だったツアーコンダクターになる。渡航国約35カ国 年間200日以上を海外で過ごす。その後オーストラリアにワーキングホリデーで渡り、オーストラリアにあるハミルトン島のリゾート会社に就職。その後日本に帰国し、京都のホテルやゲストハウスなどでの経験を経て、地元宮崎にUターン。現在は地元宮崎で、英会話教室及び、単位制、通信制の高校で英会話を教えている。
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