突然ですがあなたには、チャンスを逃がした経験はありますか?
そう訊くのは、私にはチャンスを逃がした経験があるから。
チャンスを逃がした場合、後からチャンスだったと分かるんですよね。
45年前、米国留学帰りの学生を迎える「帰国パーティー」の席上。母校の学長に「芸術学部を作ってください」と私が言った時、チャンスが密かに訪れてたんです。
私の母校には芸術学部がありませんでした。なのに急に一介の学生が、芸術学部を作ってくださいという直訴、あなたにはその「直訴」が突飛に思えるかも。
でも実は大学というものには芸術学部があるべきだと当時は思ってました。芸術系が普通にあった米国大学で学べた私からすると、universityはuniversal(普遍的)なので、日本の大学に芸術系学部がないのは変、一部の学部がどさっと抜けててuniversityとは呼べないワケです。
なので、母校の大学には芸術系を…と学長に直訴しました。
そんな私の直訴に静かに耳を傾けた後「一度話にいらっしゃい。」と学長が言ったのです。それがチャンスだったんですね。
私は学長室へは…行きませんでした。直訴だけで満足してしまったのかも。
そして卒業後行かなかったことを後悔しました。
(色んな話ができたかな。何がアピールできたかなあ…) 時間がたつほど逸した機会が惜しまれました。
幸運の神には前髪しかない、は有名な諺です。
通り過ぎれば後ろ髪がないから掴めない、の意味がだんだん身に染みました。
あなたもここぞと言う時、その場でチャンスを掴めると良いと思います。
ただ…とここでもう一つあなたに聞いて欲しいことが。それは取り逃がすモノより実際は得ているモノの方が多いのでは…ということです。
私の例なら、米国留学そのもの。(しかも円高w)これだけでも幸運。その大きい幸運を凡ミスの嘆き過ぎで、見失ってはいけないなと。
「得たモノ」とは体験できたモノ。溶け込み今は自分の一部…当然のモノ。「得たモノ」って数が多いので、逆に有難みを忘れやすいのかもしれませんね。
あなたもこれからチャンスは逃さずパッと掴めるといいですね。万が一逃がした時は、今まで得たモノに目を向けてみてください。たくさん見つかるはずです。
Count your blessings!
(あなたの恵みを数えなさい~自分がいかに恵まれているかを思い返せ)
See you soon!
Jiro
<英語版>
知ってる内容を英語ルートで理解する。洋画で字幕を読んで英語を聞くように。
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私立学校に英語教師として勤務中、40代半ばに差し掛かったころ、荒れたクラスを立て直す策として、生徒に公言して英検1級に挑戦することを思い立つ。同様の挑戦を繰り返し、退職までに英検一級(検定連合会長賞)、TOEIC満点、国連英検SA級、フランス語一級、スペイン語一級(文科大臣賞)、ドイツ語一級、放送大学大学院修士号などの成果を得る。
アメリカで生徒への対応法を学ぶ為に研修(地銀の助成金)。最新の心理学に触れた。4都県での全発表、勤務校での教員への研修を英語で行う。現在も特別選抜クラスの授業を全て英語で行っている。「どうやって単語を覚えればいいですか?」という良くある質問に答える為、印欧祖語からの派生に基づく「生徒には見せたくない語源英単語集」を執筆中。完成間近。常日頃洋書の読破で様々な思考にふれているが、そうして得た発想の一つを生かして書いた論文がコロナ対策論文として最近入賞。賞品の牛肉に舌鼓をうっている。元英検面接委員