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アメリカ中間選挙

World Lifeな生活
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11月8日(火曜日)、アメリカでは中間選挙が行われました。

アメリカ議会、上院と下院で、それぞれ共和党と民主党のどちらが過半数の議席を取り合うかと言う中間選挙です。トランプ氏が吠え続ける共和党と、おっとりしたバイデンさんの民主党の争いですが、なかなか接戦です。

今この記事を書いている時点で一晩経ちましたが、まだ結果は出ていません。アメリカ全土50からなる州のそれぞれの結果が出てから、となりますから、長ければ2週間ぐらいはかかるそうです。

なぜそんなにかかるのか、以前から疑問に思っていたのですが、今回は少し調べてみました。

下記、国務省出版物から引用させていただきましたが、驚いたことに、ついこの間の2000年まで、あまりちゃんとした統一された選挙の規格が、アメリカには存在していなかったようなのです。各州で、そしてその各エリア(カウンシル)で、それぞれのやり方で行われていたとのこと。

「2002年、連邦議会は2000年選挙の問題点に対応し、新たな問題を未然に防ぐべく米国投票支援法を可決した。まず、連邦政府は、時代遅れになったパンチカード式やレバー式の投票装置を交換する州や地方政府にその資金を提供した。次に、選挙援助委員会を設立し、地方で選挙の技術的援助を行い、選挙管理人による投票装置基準の設定を支援した。

同委員会では、投票装置や投票用紙のデザイン、登録方法、仮投票の方法、不正防止の方法、投票所スタッフの募集と訓練の手順、投票者の教育プログラムについての研究を行
っている。」

「これらの選挙管理人は重要かつ複雑な一連の仕事を行う。」
・選挙日の決定
・候補者の適格性の認定
・有権者の登録と選挙人名簿の作成
・投票設備の選択
・投票用紙の作成
・選挙当日の投票を管理する大量の要員の採用
・開票結果の集計とその認定

これらのことが、各エリアごとにバラバラだったと言うのも驚きですが、今度は、下記の引用は2020年、大統領選挙の際のBBCニュースからです。

概要ですが、人種差別により、黒人が多く住むエリアでは投票所や投票機自体を減らして、なので長蛇の行列になるのは当たり前で、投票のために10時間並ぶエリアもあるそうです。そしてそのための仕事の欠勤による給与のマイナスは、各自が負わねばねばならない。何か間違っているような気がしませんか?黒人が多いジョージア州の記事です。

「【米大統領選2020】 アメリカでは黒人の投票権は抑圧されている?
ジョージア州では期日前投票が始まると、何千人もの有権者が投票するために何時間も待つことになった。有権者がそれだけ熱心なんだという意見もあるが、その逆に投票所が少ない、スタッフが少ない、コンピューターに問題が生じたなどが理由だという批判もある。

長蛇の列が理由で投票をやめる人が実際にどれだけいるのかは、不明だ。しかし、長時間の行列で特に迷惑する人たちが誰なのかは、はっきりしている。」

ここアメリカの、あの2020年の大統領選挙の時には、あまりにも理不尽な方法がいろいろ取られました。不在者投票は郵送されるため、それらが選挙締切日の締め切り時間に間に合わないようにするため、郵便配達人が稼働するのを、いきなり止めた地域があったり、開票直前になってその郵送された封筒に住所氏名が外から見えるように書いてある投票用紙は全て無効、とされたり、まるでニュースを見ていても、子供の喧嘩のように思えたものでした。

民主主義の時代はもう終わる、と言われて久しいですが、私など、歴史小説などが好きなせいかもしれませんが、自分たちの意見を少しでも政治に反映させることのできる民主主義は素晴らしいものだ、と捉えて育ちましたから、独裁制は少し恐ろしいような気もします。

しかし確かにそれぞれの国の繁栄のためには、そろそろ考え直す時期なのかもしれませんね。なんといっても、より良い世界が、未来に訪れますように。現在の子供たちが大人になった時、平和な世界でありますように。心より、祈ります。

ではまた来週
Kayo

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