あなたは黄昏流星群というマンガを知っていますか?
週刊誌『ビッグコミックオリジナル』(小学館)に1995年から連載。弘兼憲史の熟年恋愛を描いた劇画。累計2000万部だそう。大体4,5週でワンストーリー完結のようです。
描かれているのが中年~老年なのが面白く40代の頃からよく読んできました。
この私が60代半ばを過ぎても、連載は続いています。
ある時読んだストーリー。60代の主人公がふと年寄り染み過ぎ?と気になりました。
これは実際に生きてる60代じゃない。固定観念stereotypeだ、と思いました。
すると、まてよ固定観念はstereotype…ステレオと何の関係がある?、と気になりだしました。
漫画は中断。すぐ調べてみると…意外な事実が分かったんです。
今回はDNA STER(ステル/固まる) 繋がりで、stereo(立体、ステレオ), start(出発する), starve(餓死する)等を。
<ステレオのホントの意味>
DNA STER(ステル/固まる)
⇒ stereo(スティリオ)音が固まり塊みたいに聞こえる
⇒ ステレオ(方式・効果)
「左右から聞こえる」というようなイメージは誤解を招きそう。
元は音が塊をなしたよう
⇒「立体的に聞こえる」ということらしいんですね。
STER(ステル/固まる) ⇒ stereo<音が固まり立体化>ステレオ(方式・効果)
〇ステレオ、音が固まる
stereotype(ステレオタイプ)は「立体的な…」ではなく、固まった見方、固定観念ほどの意味。ちなみにtypeはギリシャ語から。元はtuposで「型、像、イメージ」の意味。
stereotype「固まった」+type「型・イメージ」⇒ 固定観念
さて「固まる」といっても、コレステロールは
固まってほしくはないですよね。
英語ではCholesterol(コレステロール)=Chole「血液・体液」+sterol「固まったモノ」
そう言えば古代ギリシャの叙事詩に、死体からcholeが流れ出す描写がありましたっけ。身体の怪我などから、だらだら流れ出るようなイメージかも。
後半のsterolの -ol は元々油脂(oil)を表すらしいです。
chole「血液・体液」+sterol「固まったモノ」⇒ cholesterol「コレステロール」
<色々な固まり方>
さて次はちょっと変わった「固まり方」。
STER(固まる)⇒ start<スタート・出発する>母音がaに変化してますが、それよりあなたは「出発」と「固まる」が結びつきます?不思議ですよね。
多分ですがパッと動き出す寸前の一瞬を「固まる…」と表したのかも。
もっと意外な意味がstartにはあります。あなたはstartに「驚く、びくっと体を急に動かす」等の意味があるのを知ってました?
startにDNA <固まる>が見えると、この意味も分かりやすくなりそう。「身を硬直させる感じ」かもしれませんね。
The horse started.
(馬が身をびくっとさせた。)
STER<固まる> ⇒start(硬直⇒)スタート・出発する
STER<固まる> ⇒start(硬直⇒)身をびくっとさせる、驚く
次は…何と死ぬ時の固まり方。
STER<固まる> ⇒ starve(スターヴ/餓死する)飢えて体が硬くなり…死ぬ感じかも。
STER<固まる> ⇒ starve(餓える、餓死する)
ちなみにドイツ語sterben「シュテルベン/死ぬ」にもこのDNAがあります。
DNA STER<固まる> ⇒ ドイツ語sterbenシュテルベン(餓死する⇒)「死ぬ」
元々「飢えて固まり死ぬ」の意味(=英語starve)。
それが広く「死ぬ」意味になったよう。英語のstarveは餓死のまま。
シュテルベンとスターヴ…発音も何だか似てますよね。似てない?w
DNA STER <固まる> ⇒独語 sterbenシュテルベン(餓死する⇒)「死ぬ」
DNA STER <固まる> ⇒英語 starve スターヴ 「餓死する」
DNAは英9000年前に遡るそう。だから英語プラスドイツ語や他の外国語も説明できそうです。
「死ぬ」は英語でdieですが、dieはDNA<STER>とは無関係。念の為です。
さて今回 固定観念から始まったお話。単語の意外な繋がりに(びくっと)驚き、固定観念を壊し、英語の学習の新しいスタートになると良いですね。
See you soon!
Jiro
追記:黄昏流星群の日本語ドラマ+英語字幕
https://www.dailymotion.com/video/x8iyv32
<英語版>
知ってる内容を英語ルートで理解する。洋画で字幕を読んで英語を聞くように。
↓ ↓ ↓
英語版はこちらから☆
私立学校に英語教師として勤務中、40代半ばに差し掛かったころ、荒れたクラスを立て直す策として、生徒に公言して英検1級に挑戦することを思い立つ。同様の挑戦を繰り返し、退職までに英検一級(検定連合会長賞)、TOEIC満点、国連英検SA級、フランス語一級、スペイン語一級(文科大臣賞)、ドイツ語一級、放送大学大学院修士号などの成果を得る。
アメリカで生徒への対応法を学ぶ為に研修(地銀の助成金)。最新の心理学に触れた。4都県での全発表、勤務校での教員への研修を英語で行う。現在も特別選抜クラスの授業を全て英語で行っている。「どうやって単語を覚えればいいですか?」という良くある質問に答える為、印欧祖語からの派生に基づく「生徒には見せたくない語源英単語集」を執筆中。完成間近。常日頃洋書の読破で様々な思考にふれているが、そうして得た発想の一つを生かして書いた論文がコロナ対策論文として最近入賞。賞品の牛肉に舌鼓をうっている。元英検面接委員