【World Life】とは?
スポンサーリンク

人魚も驚愕、今の子供の一言

World Lifeな生活
この記事は約4分で読めます。

Hi!
火曜のJiroです。

かなり以前のお話ですが、舞台「人魚姫」の主演を演じていたある女優の方が

「最近人魚姫がやりにくい・・・。もう人魚姫を演じるのは無理なのかもしれない・・・。」

とラジオで発言。

偶然これを聞いていた私は、エッと驚きました。

その女優の方の話によると、

「私が眠ている王子にナイフを振り上げ、殺すかどうか躊躇う、舞台の一番の山場で、客席から子供が『殺せ!!』と…そこから舞台が滅茶苦茶に…」

と理由を語られていました。

人魚姫のお話をご存じない方の為に、かいつまんでご紹介すると、人間になりたい人魚姫が、王子に恋をし、色々あって最後に、魔女が「人間になりたいなら王子を殺せ」とナイフを渡される。王子を殺せば人間になれると、人魚姫が眠る王子にナイフ振り上げるが・・・というのが最後のシーン。

王子を殺さず、自ら泡となり消える人魚姫。

「やっぱり殺せないよね…」と観客が涙し、感動の内に終わるのが元の筋書き。

ところが、この時は「さっさと殺せば」と一部の観客が真逆の反応。張り詰めた雰囲気が一瞬で壊れ、この女優の方も呆然としたようなんです。

舞台の一番の山場が台無し、子供の『殺せ!』の一声…ショックが大きかったでしょうね。

<英語にもう一つの「海」が>

さて「人魚姫」の劇で絡み合っている「海」と「死」のイメージ。この二つ、英語でも意外な繋がりがあるようです。

「海」というと、あなたの頭に浮かぶのは、seaかもしれません。

でも英語に、別の「海」の語源があるのご存じでしょうか。

それは単語DNA のMER / マー(海)。

今日は、MERを語源にもつ、mermaid(人魚)、submarine(潜水艦)、murder(殺人)、mortal(死すべき)の4つを見てみましょう。

<mermaidとsubmarineは由来が一緒>

まずmermaid / マーメイド(人魚) 。

人魚姫のタイトルは、Little Mermaid。このmer-にDNAのMER(マー/海)が。maidは元々未婚の男女を指す広い言葉で、ここでは勿論女性。全体で海の娘。

mer (海)+maid(娘) → 海の娘 → 人魚

次はsubmarine / サブマリーン(潜水艦)。

subは「~の下」。marineは「海の~」の意味。「海の下の~」が「海の下の船」として使われ、「潜水艦」を指すようになったようです。

sub (~の下) + marine(海の)→ submarine「海の下の~」→「海の下の船」→「潜水艦」

<海と死は一つなのか?>

DNAの MER / マー(海)は、実はMER / マー(海と死)と、「死」の意味も持っていたとされます。

MERに二つの意味を持たせる根拠は古代の風習。大昔死者を海に流す習慣があったらしいんですね。そこから 海 → 死 の連想が生まれたと。

「死」と聞くと、あなたは die とか death を思うかもしれませんが、今回話ししたいのは、例えばmurder / マーダー(殺人)や mortal / モータル(死すべき)。

この mur- や mor- の部分に、DNAのMER(海と死)があると。mur や mor が元々のMERの綴りだったなら、分かり易かったんですけどね。
          
     ↗ murder / マーダー(殺人)
MER / マー (海 → 死)
     ↘ mortal / モータル (死すべき)

海に死の影が差すようですね。

<我が子はどうして殺人鬼にならなかった?>

冒頭のお話に戻ると、『殺せ!』と叫んだ子供のことが、人の子のことなんですが、何だかスルーしにくく、とても気になりました。何でそんな声を上げたのでしょう。

テレビ等の影響がよく言われますが、確かに、殴り合い殺し合う場面を我が子がジーッと見つめてたら、末恐ろしく、怖くなりそう。

自分の子育て期を思い返すと、当時もとても心配になり、TVの暴力的シーンを実際に数えてみたことがあります。当時我が子は小1で、そのころ人気のアニメ「ドラゴンボール」。

一回の番組に、殴る蹴る殺人などのシーンが平均40回位かな…週1の放送で一年50週と考えたら、40×50=2000。小学校6年間で×6で12000。他の番組も見ると2,3倍。ゲームやネットも…合計すると3万回から4万回!これじゃ影響ないはずがない、どうしよう・・・

などと思ったりもしましたが、我が子も殺人や暴力事件も起こさずに、無事に大人になりました。

山ほど見た暴力的な映像・・・なぜ無事に育ったのか・・・

おそらく、親世代が持っている暴力反対という気持ちが、いつの間にか子供に伝わり、暴力はよくない、と思う大人になったのかもしれません。

テレビやメディアの影響、心配しすぎる必要ない。影響が大きいのは、あなたの価値観があなたの子供を導く羅針盤になるから。

それではまた次回。

See you again.
Jiro

タイトルとURLをコピーしました