Hi!
火曜のJiroです。
子供の頃、よく掃除当番などを決めるのに使った「あみだくじ」。
実はこれ仏教の「阿弥陀 / あみだ」と関係があるって知っていますか?
そして、さらには「阿弥陀」が英語と繋がっているんです。
ちょっと意外じゃないですか。
あみだくじと阿弥陀の関係
子どもの頃のあみだくじは、縦と横の線が交互に伸びた、こんな形でしたよね。
でも、江戸時代以前のあみだくじの形は今とは全く違ったようです。
中央に複数の出発点、そこから放射状に線が伸び、外側の「当たり」に辿り着く感じ。
この放射状の形、何かに似ていると思いませんか?
そう、仏像の後ろにある「光背」。
この阿弥陀仏の光背に似ていることから「あみだくじ」という名前がついたと言われます。
もしかしたら「衆生を救う」という阿弥陀仏の御利益も、あみだくじの流行に一役買ったのか。誰もが当たるチャンスがあるので、まさに「みんなを救う」仕組み。
その後、時代とともに形は変わり現在の梯子型 / はしご型に。
阿弥陀と英語の関係
さてその「阿弥陀」という言葉、実は色々な英単語と、遠い親戚のような関係にあるんです。
単語DNAー言葉のご先祖「MED(メド)」
言語学者達は、今から8000〜9000年前、黒海付近で話されていた言葉を「印欧祖語 / いんおうそご」と呼んでいて、これがインドやヨーロッパに広がり古代インドのサンスクリット語、また今の英語・フランス語等々の言語になったと考えられます。
「印欧祖語」は今のインドヨーロッパの御先祖様の言語と言えるでしょう。
そのご先祖単語の一つが、今回の単語DNA
「MED / メド(測る)」
阿弥陀は、サンスクリット語の「アミターバ(測り知れない光)」や「アミターユス(測り知れない時間・命)」から来ています。
アミタの部分を分解すると…
・a- (否定:〜ない)
・mita (測られた) *MED*の変形したもの
つまり、
「a-mita → 測ることができない → 無限の存在」
という意味になります。
仏教では、阿弥陀仏の慈悲は無限で、その功徳は測り知れないとされ、まさに「測れない仏様」ですね。
このMEDは、数千年の時を経て、英語等の言語に入り、英単語に姿を変えていったと考えられます。
英単語へのつながり
この「MED(測る)」がどんな英単語になったのか、身近な例をみてみましょう。
◯1. medicine(医学・薬) – 体を測り、整える
病気は言わば「体のバランスが崩れた状態」。医学とは、その崩れたバランスを測り直し、整える技術。
そこから「MED(測る)」が「医学や薬」になったのです。
例文:
“Sleeping is often the best medicine.”
(寝るのが一番の薬だよ)
◯2. month/moon(月) – 時間を測る天体
夜空を見上げると、月が満ち欠けしています。
昔の人々は、この月の満ち欠けで時間を「測って」いました。
新月から満月また新月への周期が約30日ーこれがmoon(月)の尺度になったのです。
例文:
“There are 12 months in a year.”
(1年には12か月あります)
3. middle(真ん中) – 半分という基準
何かの「真ん中」を示すには、両端を測って初めてわかります。
そこから、その真ん中 = middle も「MED / メド(測る)」が生まれました。
例文:
“He suddenly stopped speaking in the middle of his speech.”
(彼はスピーチの途中で突然話すのをやめた)
私も生徒の私語対策で似たことを時々やりました。効き目は長続きしませんでしたがw
まとめ
一つの古い言葉「MED(測る)」から、多くの英単語へとつながる…。
これって何だか、あみだくじみたいだったのでは。そして、日本の「阿弥陀」も、同じ源流から生まれていた…。
次にあみだくじを引くときがありましたら、この不思議な言葉の繋がりを思い出していただけたら嬉しいです。
これからも色々な単語の思いがけない繋がりを通して、楽しみながら英語を学ぶヒントをお届けしていきます。
次回もお楽しみに。
Jiro
追記:MEDと繋がる他の英単語もいくつか紹介しておきますね。
◯ modern(現代の) – 今という尺度
「今」を測る尺度、それが「現代」。
「今の時代の測り方」「今の基準」という意味から、modernが生まれました。
ちなみに、mode(流行)も同じ語源。「今の測り方」なので、納得ですよね。
◯ must (〜しなければならない) – 基準に合わせる
mustでは「測る」が→「基準」→「守るべき基準」へと発展したようです。
「何かの基準に合わせる = 従わなければならない」という考え方です。
◯ mother (母) – 命を生み出す存在
「測る」は「作り出す」「生み出す」という意味にも発展しました。
そして、命を「生み出す」存在といえば、母です。
私立学校に英語教師として勤務中、40代半ばに差し掛かったころ、荒れたクラスを立て直す策として、生徒に公言して英検1級に挑戦することを思い立つ。同様の挑戦を繰り返し、退職までに英検一級(検定連合会長賞)、TOEIC満点、国連英検SA級、フランス語一級、スペイン語一級(文科大臣賞)、ドイツ語一級、放送大学大学院修士号などの成果を得る。
アメリカで生徒への対応法を学ぶ為に研修(地銀の助成金)。最新の心理学に触れた。4都県での全発表、勤務校での教員への研修を英語で行う。現在も特別選抜クラスの授業を全て英語で行っている。「どうやって単語を覚えればいいですか?」という良くある質問に答える為、印欧祖語からの派生に基づく「生徒には見せたくない語源英単語集」を執筆中。完成間近。常日頃洋書の読破で様々な思考にふれているが、そうして得た発想の一つを生かして書いた論文がコロナ対策論文として最近入賞。賞品の牛肉に舌鼓をうっている。元英検面接委員








