NHKの夜のニュース(多分)、イギリスではコロナ禍後、ブッククラブが大人気だ、とあったので、えッと。
背景に、社交場だったパブが軒並み閉店。そしてコロナ禍が過ぎ去れば、距離と分断からの反動でリアルな繋がりに大勢殺到。
特にZ世代が、リアルな接触に回帰…と。
(Z世代:2000年から2015年生まれの世代=現在ティーンから25才位までの若者)
疑り深い私は、別の情報源から確認したくなり、The Guardian(英国の大手新聞)を覗いたら、確かにブッククラブは若い世代に人気のよう。
例えば
ーーーーーーー
Victoria Okafor, who co-runs a book club…, said that the heightened interest in reading may be partly due to a generational “shift in hobbies”,
(あるブッククラブの共同主催者O.V.さんの説明「読書熱が高まりは、世代的に趣味の変化があるのかも…)
with nightclubs getting less traction from gen Z” as young people turn to other ways to spend their free time…
(ナイトクラブがZ世代を引き付けにくいのは、若者の自由時間の過ごし方の変化だ」)
ーーーーーーー
でも続けて読むと、NHK Newsの偏りが見えてきました。あくまで私の印象ですが、NHK報道に「あれっ」と感じる点が2つあったんです。
<盛りすぎ>
一つ目は大げさな点。「リアルへの回帰」と言っても、100%対面ではないんですね。というのも、onlineの bookclubも普通みたい。
One in every five book club listings this year is taking place online
(今年5分の1のブッククラブがリモート),
with just under two-thirds free to attend.
(3分の2弱が参加自由)。
しかもリアルな繋がりでも、ドライな感じ。やはり個人主義的なのかも。
結局NHKは、Non-digitalを強調しすぎに私には見えるのです。
<隠(さ)れたモノ>
二つ目は、Z世代の多様性への敏感さが、NHK NEWSには全く見られない点。これは女性・黒人の二つがポイント。
以前集まると言えば、スポーツクラブに男性、というパターンだったのが、今のブッククラブが人気なのは、女性に優しいこと。安心して集まれる感じとも。
さらにブッククラブのテーマに、まさに今のものがあるそうなんです。例えば「フェミニスト」や「黒人作家を読む」。
昔はクラブではそんな本はタブー同然、と。ここにも若い世代の興味・関心が窺われるかも。
結局、繰り返しになりますが、私の印象をまとめると、NHKニュースは、若い世代のリアル志向を誇張し、多様性志向を抜いて報道してると思いました。
<でたらめ?本当?>
The Guardian(英国の大手新聞)との比較だけですが、これは嘘じゃないけど、半分事実みたいな感じで、言わば「半事実」。これって嘘ではないけど、事実の半分が隠されていると思うのです。
情報信ぴょう性と言えば、最近はAIのFakeが槍玉にあがりますね。
では人からの情報はどうでしょう。人からの情報だっていつも何か隠(さ)れることに注意かも。
さて今回のNHKへのいちゃもん、英語記事を読まなければ書けませんでした。やっぱり英語って強力なツール。
あなたも楽しく英語を学んでいけるといいですね。
See you next time
Jiro
追伸
◯今回 NHKのある番組へのいちゃもんでしたが、これはNHKの全否定ではありません。念の為。
好きでよく見る番組もあります。とにかく、何でも鵜呑みにしないことが大事かも。
◯The Guardianの記事
https://www.theguardian.com/books/2024/feb/29/uk-in-the-midst-of-a-boom-in-book-clubs-as-gen-zs-hobbies-change
洋画で字幕を読んで英語を
↓ ↓ ↓
私立学校に英語教師として勤務中、40代半ばに差し掛かったころ、荒れたクラスを立て直す策として、生徒に公言して英検1級に挑戦することを思い立つ。同様の挑戦を繰り返し、退職までに英検一級(検定連合会長賞)、TOEIC満点、国連英検SA級、フランス語一級、スペイン語一級(文科大臣賞)、ドイツ語一級、放送大学大学院修士号などの成果を得る。
アメリカで生徒への対応法を学ぶ為に研修(地銀の助成金)。最新の心理学に触れた。4都県での全発表、勤務校での教員への研修を英語で行う。現在も特別選抜クラスの授業を全て英語で行っている。「どうやって単語を覚えればいいですか?」という良くある質問に答える為、印欧祖語からの派生に基づく「生徒には見せたくない語源英単語集」を執筆中。完成間近。常日頃洋書の読破で様々な思考にふれているが、そうして得た発想の一つを生かして書いた論文がコロナ対策論文として最近入賞。賞品の牛肉に舌鼓をうっている。元英検面接委員