あなたはきっと英語ができたらいいなと思ってることでしょう。
で英語を学ぶのはうまく行ってますか?
万一進まないとして、その捗らないワケが意外な誤解だとしたら…どんな誤解か知りたいですよね。
あなたも見たかもしれない最近の映画に跳びます。
TopGun Maverickの最初の方。Maverick(=Tom Cruise)が「教官になれ」という命令に反発するシーン。そのセリフ。
M.(=Maverick): I’ m a pilot. That’s what I am, who I am. I can’t teach it.
(拙訳 自分はパイロット。それが私、自分という人間。それを教えることはできない)
短い割に意味深なセリフ。そこで私がM.の代弁w。
M.:操縦技術やテクニックなら教えられる。だがパイロットとしてどうあるべきか、その姿勢やあり方が大事。…でもそれは自分は教えられない…
<授業崩壊で発見したこと>
私にそんな気持ちが分かるワケ。それは実は私もM.に似たようなことを思っていたから。
飛行機の操縦技術やテクニックに当たるのは、私にとっては英語w。英語の知識が教えられ、生徒がそれを学ぶ…長い間そう考えてました。
でもある時、伝えるべきは教える私自身の英語への姿勢や態度。それこそ伝えるべき大事なことだと気づいたんです。
それは、当時流行の言葉で「授業崩壊」、授業が荒れて英語どころでなくなった時。
行き詰り、ふと思いついたのが、自分が英語を学ぶ姿を生徒にはっきり示すこと。
そこで英検1級の受験を生徒に公言。皆も一緒に学ぼう、と呼びかけたんです。
これ詳しくは↓ ↓ ↓のインタビューの後半でお話させて頂きました。
https://worldlife.jp/archives/2378
(端折るがw)結局無事合格。
生徒も感化されたか次第に落ち着いていった。という次第。
つまり、英語を教えにくくなり、自分の姿勢や態度を(/で)教えた…というわけ。
M.も結局パイロットとしての姿勢やあり方は、実際の大活躍の中で後輩に伝わったでしょう。何を教えるべきかとか悩む姿、Tom Cruiseって私似…これって強引過ぎ?
<習った中身は覚えてないのに…>
冗談はさておき。繰り返しになりますが、普通は「学ぶ」=情報やデータの受け取りとされます。
でも情報やデータと共に、伝える人の態度や考え方もいつの間にか伝わるのが意外に大事そう。
あなたも昔の恩師で思い出すのは、教壇上の姿とか、何気ない一言ではありませんか。習った中身は全く忘れているのに…
今あなたが記事を読んでいるような時も、もし大差ないとすれば…
記事で大事なのは情報データだけではありません。それより書き手の英語への姿勢や態度・熱意の方が大事。そこから学べることも多いのでは。
あなたの側の誤解はないでしょうか。情報データだけに注目しないでください。あなたに私の英語熱が伝われば英語の学びがより進むかも…私はそう祈っています。
追伸:
ただあなたの手本としては、私よりず~っと適役が。その方の著書がごく最近復刻。昔私を照らした彼の炎は今なお燃えているはず。
◯種田 輝豊 20ヵ国語ペラペラ ――私の外国語学習法 (ちくま文庫) 文庫
https://www.amazon.co.jp/dp/4480438181
私立学校に英語教師として勤務中、40代半ばに差し掛かったころ、荒れたクラスを立て直す策として、生徒に公言して英検1級に挑戦することを思い立つ。同様の挑戦を繰り返し、退職までに英検一級(検定連合会長賞)、TOEIC満点、国連英検SA級、フランス語一級、スペイン語一級(文科大臣賞)、ドイツ語一級、放送大学大学院修士号などの成果を得る。
アメリカで生徒への対応法を学ぶ為に研修(地銀の助成金)。最新の心理学に触れた。4都県での全発表、勤務校での教員への研修を英語で行う。現在も特別選抜クラスの授業を全て英語で行っている。「どうやって単語を覚えればいいですか?」という良くある質問に答える為、印欧祖語からの派生に基づく「生徒には見せたくない語源英単語集」を執筆中。完成間近。常日頃洋書の読破で様々な思考にふれているが、そうして得た発想の一つを生かして書いた論文がコロナ対策論文として最近入賞。賞品の牛肉に舌鼓をうっている。元英検面接委員