英語には大きく分けると、イギリス英語(British English / Queen’s English)と、アメリカ英語(American English)がありますが、2つの英語の違い、気にした事ありますか?
学校でもテキストでもアメリカ英語が主流の日本。
普通に使っているその英語も、イギリス語圏に行くと、もしかしたら通じなくはないけど、イギリス英語に言い直しをさせられるかもしれませんよ。
<ケチャップでいいやん!>
まずはケチャップ(Ketchup)。英語でも(正確には、アメリカ英語では)Ketchupと言うのですが…。
オーストラリアにいた頃。みんなで食事をしている時、私が「ケチャップとって」と何気なく友達に頼んだところ、「え?ケチャップ?言っとくけど、これはケチャップじゃないからね」とケチャップを持って笑ったんです。
(ケチャップが何を指してるのか分かってるじゃん)と思いながら
私:「えっ?それケチャップでしょ?」
すると
友達:「これはTomato Sauce!」とドヤ顔
そして「アメリカ人はKetchupって言うけど、Ketchupは本当は商品名だから。Tomato sauceって言わないと」と。
その時は(へぇ~。そうなの?)くらいにしか思ってなかった。
そして、その事もすっかり忘れていた頃。
ファストフード店でフライドポテト(これもイギリス英語ではchips アメリカ英語ではFrench fries)にケチャップが欲しいと思い、何も考えず普通に「Ketchupもらえますか?」と聞くと
店員さん:「Ketchupはありません」と。
ファストフード店でケチャップないってどういう事?と思っていると
店員さん:「Tomato sauceはありますけど」と。
そこで、前に友達から言われた事を思い出す!「あ~、そうだった!ここではケチャップじゃなかったんだ!」
私:“Tomato sauce, please”
すると、店員さんはにこやかにTomato sauceを渡してくれた。
それは、どう見ても「ケチャップ」。日本でもよく見る小袋サイズの物だ。でもよく見るとパッケージにはちゃんと”Tomato sauce”と書かれている。
トマトソースというと、パスタのトマトソースなどを思い浮かべがちだが、味もケチャップ味そのまま一緒。逆にトマトソースという方が誤解を与える気がする。
思わず「これ、ケチャップやん!ケチャップでいいやん!なんでトマトソースにこだわるの?」と思ってしまった。
だけど、Ketchupでは本当に出してもらえなかったので、イギリス英語圏に行く時には気を付けましょう!
<アメリカ英語は見逃さない!>
同じように、身近な単語でもイギリス英語とアメリカ英語の違いはたくさんあります。
私の英語教室では時々ネイティブの先生にレッスンをしてもらうのですが、彼はアイルランド人。アイルランドもやはりイギリス英語圏。
そして、彼もやっぱりアメリカ英語は見逃しません。絵カードなどチェックしては、
”American English! We don’t say this!”
と指摘が入ります。
例えば、
飴は、アメリカ英語→candy / イギリス英語→sweets
ズボンは、アメリカ英語→pants / イギリス英語→trousers
スニーカーは、アメリカ英語→sneakers / イギリス英語→trainers
どうですか? アメリカ英語の方は、日本語でもカタカナで日常に使われていて一般的。でも、イギリス英語となると、聞きなれない言葉では?
私自身もtrousersやtrainersは、彼から言われるまで、長らく聞いても使ってもいなかった単語。アメリカ英語を使っていたのです。
私は小さな子供たちに教えるには、分かりやすく入って行きやすい方がいいと思い
「イギリス英語が違うのは分かるけど、絵カードにはcandyって書いてあるから、candyでいいんじゃない?2つ言うと子供たち混乱するんじゃない?」と提案。
しかし彼は、
「いいや。私達はこの言葉は使わない。イギリス英語とアメリカ英語が違う事を教えるのも必要だ」と言って、頑として譲らず。
結局、私が折れて両方の言い方を教える事に。
イギリスもアメリカも知らない幼児は理解できてるのか分かりませんが、小学生になると国も理解できるので単語の違い、発音の違いなど伝えるとちゃんと分かっている様子。
今では私も、アメリカ英語だけを教えるよりもイギリス英語もあって、2つの言い方や発音があるよと伝える事も私の役目かなと思ってきました。
<私たちはそう言わない!>
そう。単語だけでなく、発音やアクセントもイギリス英語とアメリカ英語では違います。そして、この発音やアクセントもイギリス人はアメリカ英語を見逃しません!
イギリス留学をしていた時。その語学学校では発音を徹底的に直されました。
私は専ら日本語訛りの英語をいつも指摘され、直されていたのですが…。クラスメイトのブラジル人の男の子は、いつもアメリカ英語を直されていたのです!
イギリス英語はtをしっかりと発音する所がアメリカ英語と違います。例えばwaterは、文字で書くのは難しいですが、ウォートァーという感じ。アメリカ英語はあまりtの音は聞こえずウォーラーと言う感じ。
ブラジル人の彼も「ウォーラー」と巻き舌の入った完璧なアメリカ英語でした。すると、先生は
「アメリカ人はそうやって言うけど、私たちは言わないの!Water(ウォートァー)、はい、言ってみて」と何度も直していたんです。
私は内心、(アメリカ英語も間違いじゃないから直さなくてもよくない?)と思ってました。
しかし、この「アメリカ人は〇〇と言うけど、私たちは言わない」のフレーズは、どの先生からも飛び出すお決まりのフレーズ。そして、必ずイギリス英語の発音へと直される。
そこには、「私たちの英語こそが正しく美しい英語。英語はイギリスから始まったのよ。」という、まさにQueen’s English(女王が話す英語)と呼ばれるイギリス英語に対する自信とプライドがビシバシ伝わってくる。
彼らのアメリカ英語を少し下に見る気持ちと、それと同時に、世の中に広く広まっているアメリカ英語に対する対抗心が見え隠れするのだ。
<このジョーク、分かるかな?>
最後に、そのイギリスの語学学校の先生が教えてくれたアメリカ人ネタのジョークを。
“What would you do, if you found space man?”
文字にすると少し文法的におかしなところも出てきますが、そこは気にせず。そして、日本語に訳してしまうと意味がなくなるので、ちょっと自分で考えてみてくださいね。
ヒントは「アメリカ人」が言っていると言う所です。
、、、
、、
、
どうでしょう?
このジョークの意味、分かりましたか?
ちなみに私は
“I would say hello.”
(ハローと言います)
と答えました。
もちろんこれは不正解。
正解の答えは↓↓↓
“You can park, man!” でした。
Did you get it? このジョーク分かりました?
アメリカの人たち、特に若い人が多いと思いますが、彼らは語尾に“~,man.”って付ける事ありますよね。
なので、“What would you do, if you found space man?”は、space man=宇宙人を見つけたらどうしますか?と考えるのはひっかけ。
ではなくて、“What would you do, if you found space, man?” スペース(空いてる所)を見つけたらどうする?と言ってたんですね。
なので、
”You can park, man!” (駐車したらいいじゃん!)となる訳です。分かりました?
イギリス人がちょっとアメリカ人をからかっているようにも取れるこのジョーク。でも、イギリス人が考えそうなジョークだなとも思います。
なので、私はアメリカ人がいる時には使いませんが、それ以外の国の人たちにこのジョークを言うと、みんな騙されるので結構うけます(^^♪ 答えの方をアメリカ人になったつもりで言うのがポイント!
海外で人が集まった時やパーティー(飲み会)などで、時々「知ってるジョークを言おう!」とか「何かジョーク知らない?」と言う話になる時があるので、覚えておくと便利ですよ♪
中学生時代から英語を話せるようになる事に憧れ、外国語短大へ進学。その後イギリスへ留学するも英語が話せず落ちこぼれの生徒に。英会話のトレーニング(カランメソッド)を受け英会話が上達。帰国後、夢だったツアーコンダクターになる。渡航国約35カ国 年間200日以上を海外で過ごす。その後オーストラリアにワーキングホリデーで渡り、オーストラリアにあるハミルトン島のリゾート会社に就職。その後日本に帰国し、京都のホテルやゲストハウスなどでの経験を経て、地元宮崎にUターン。現在は地元宮崎で、英会話教室及び、単位制、通信制の高校で英会話を教えている。
インスタでは海外旅&九州旅のおすすめを案内中!
◯Instagram
http://www.instagram.com/makky_havefun
◯youtube
https://m.youtube.com/channel/UC5k_A0_qMzvzwaCLgTrKXJQ