ISSって知ってますか?国際宇宙ステーション(International Space Station)の略称でISS。これは宇宙空間で最大の建造物。実験棟や太陽電池等からなり、大きさはサッカー場程。
実験棟(experiment module)の一つが日本製。名前がKiboで、大変な今にぴったりですよね。
そんなISS、私先週の夜、目撃することができました。これまでISSの名前は知っていても、66年生きてきた中で目撃したのは初めて。
目撃したのは、もう夜も遅い2時ごろ。その時はふと目が覚めたので、何となく星空でも見えないかな、と思って夜空を見ていた時のことです。
小さな光が北東の空に一つ、でも飛んでいるスピードや、飛行機のように赤色と緑色の光が見えなかったので、飛行機じゃないなと。しかも飛んでいるスピードはかなり速い。
あれ何だろうと気になって、ネットで調べてみるとISSだということが分かったのです。ネットで調べて行く中で、ふと思ったのが、「universe」と「space」の違い。どっちも宇宙を表す単語なのに、なぜこんなに違うのか。そこで今回は、universeとspaceを調べてみることにしました。
でもこの2語全然違う感じですよね。両方とも「宇宙」を表す代表的な語なのに、なぜこんなに違うのでしょう。単語DNAを使うと、違いがはっきりします。「universe」から見てみましょう^
まずuniには「一つに」と言う意味の単語DNAが入っています。
少し細かくなりますが..-verseは、ver + seに分けられます。verは「回転する」の単語DNA 。-seはラテン語の「何度も」という感じの名残。これらを全部足すと「何度も回転して一つになったもの」という意味になります。
uni (一つ) + ver (回転) + se (何度も) = 何度も回転し一つ(になったもの)
この様にuniverseは「ぐるぐる回って一つにまとまった」感じで「宇宙」を表します。
<universeとuniversityの違い>
さて「universe(ユニヴァ―ス/宇宙) 」と、紛らわしいのが「university(ユニヴァ―スィティ/大学)」です。この2語よく似ていますよね。
唯一の違いはuniversityだけに-ityがある点です。この-ityは「集り」とか「共同体」の意味。後ろに「先生や学生の」の語句が省略されているそうです。省略を補って意味を考えると「先生や学生が回転して一つになる共同体」かな。
「回転して…」は少し不自然な感じあるかも。恐らく「色々な人達の交流」を「回転」と言ったのでしょう。
uni (一つ) + verse (何度も回転) + ity(先生や学生の集合)=(色々な先生や学生が交流する)共同体⇒大学
<spaceは広がる希望>
さて「space (スぺイス/宇宙) 」に入っている単語DNAは「広がり」です。この単語DNAは元々sper(スペル)だったそうです。宇宙はまさに大きな「広がり」ですね。
さてこの単語DNA sper(スペル) は「希望」の意味も持つ、という説があります。
例えば「despair (ディスペア/絶望)」。de-は「下に」とか「~がない」の意味。- spairに単語DNA sperがあると考えられます。全体で(希望が下に落ちてなくなり)「絶望」になります。
de- (下に、~がない) + -spair (希望) = 絶望
もう一つの例は、「prosper(プロスパー/繁栄する)」。pro-は「前に」の意味で、次の-sperは「希望が広がる」みたいに考えられます。全体で「前に希望が広がる」感じで「繁栄する」と取れるそうです。ちょっと素敵な語源ですね。
<Kiboは見える時も、見えない時も>
今はコロナのせいで、閉塞感が漂ってますよね。私自身、年齢のこともあり、ほとんど外に出なくなりました。緊急事態宣言や、外出自粛の影響で、きっとあなた自身も閉塞感を感じていると思います。
そんな時は、少し上を見上げて欲しいんです。夜、少し上を見上げると、ISSの【希望:Kibo】が見えます。さらに上には、「希望」を単語DNAに持つ宇宙が広がっています。
昔から空を見上げると元気が出ると言いますが、単語DNAを調べると、思った以上にたくさんの希望がありました。
今、あなたの周囲にも、閉塞感が漂ってるかもしれません。ですが、今この瞬間も【希望:Kibo】はずっとあなたの上にある。
もし今この時代の閉塞感に疲れたら、たまには空を見上げて、夜空に輝く【希望:Kibo】を探してみてはいかがでしょうか。
See you later!
私立学校に英語教師として勤務中、40代半ばに差し掛かったころ、荒れたクラスを立て直す策として、生徒に公言して英検1級に挑戦することを思い立つ。同様の挑戦を繰り返し、退職までに英検一級(検定連合会長賞)、TOEIC満点、国連英検SA級、フランス語一級、スペイン語一級(文科大臣賞)、ドイツ語一級、放送大学大学院修士号などの成果を得る。
アメリカで生徒への対応法を学ぶ為に研修(地銀の助成金)。最新の心理学に触れた。4都県での全発表、勤務校での教員への研修を英語で行う。現在も特別選抜クラスの授業を全て英語で行っている。「どうやって単語を覚えればいいですか?」という良くある質問に答える為、印欧祖語からの派生に基づく「生徒には見せたくない語源英単語集」を執筆中。完成間近。常日頃洋書の読破で様々な思考にふれているが、そうして得た発想の一つを生かして書いた論文がコロナ対策論文として最近入賞。賞品の牛肉に舌鼓をうっている。元英検面接委員