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電車で英語リスニング力UP

World Lifeな生活
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前回お話したのは電車であなたの英語をアップデイトする方法でした。

実は電車の中では,ヒアリングも同時に鍛えることが出来るのです。

今日は電車のなかで,ヒアリングを鍛える方法を紹介します。

それは,車内放送です。

例えば車内に張り出してある注意事項を英語で流したり、

‟The doors on the left side will open.” 
「左側の扉が開きます」

と、ドアの上の液晶に流れるテロップにも,英語の音声がリンクして流れます。

このような英語のアナウンスは他にもある。

<え~!こんな表現するんだ>

都内の私鉄で,電車に急ブレーキがかかった時のこと。ガタン!という感じで衝撃があり電車が止まると同時に,車内放送で「急停車します。ご注意ください」と。

引き続き英語で,
“Attention please, the emergency brakes have been applied !”

「アッテンション・プリーズ」なかなか日常生活では聞かないですよね。
男性の少し低めの声で,抑揚を押さえた英語だったように記憶しています。

次の瞬間、急停車の衝撃から身を守るために手すりをしっかり握りしめていました。
日本語に反応したのだろうか,それとも英語だろうか?

車内放送の男性外国人の声は,今でも頭に残っている。実に落ち着いた声だった。
人工音声は、感情表現も調整できるところまで来ている。すごい音声技術の進歩だ。

“Brakes have been applied”は,急停車しますという意味ではなく,「ブレーキがかかっている」という状態を英語の現在完了で説明しています。英語ならではの,表現です。

最近は,アッテンション・プリーズ がコーション・プリーズ(Caution please)に代わったと聞くが,まだ車内で聞いたことはない。事故を待ち望むわけではないが,好奇心は止まない。笑

交通公共機関の英語車内放送は,当初は,表現がぎこちないとか,日本人的英語だという批判があったが,実は「なるほど!」という表現もたくさんある。

東海道新幹線の「間もなく新大阪駅に到着します」もそのうちの一つ。
“We will be arriving at Shin-Osaka Terminal in a few minutes”

ターミナルとステーションって違うの?という疑問。ターミナル(terminal)は終着駅という意味で,東京発新大阪行きの電車では,新大阪が終着駅になります。これ外国人には大事な情報です。

“We will be arriving at”というフレーズに注目。
「到着します」なら “we will arrive”で問題ありません。

“will be arriving at”とwill+現在進行形になっているのはなぜか?
現在進行形は、実は「予定通りに,確実に,間違いなく到着する」を表現しているのです。

なるほど,「良く考えてるな!」と納得する表現です。外国人も安心です。

JR,私鉄各社で工夫をした人工音声での車内放送だが、JR東海の新幹線では、男性の車掌が,新幹線で車内アナウンスを英語で行っている。

“Thank you for using Tokaido Shinkan-sen today!”
「本日は,東海道新幹線をご利用していただき,ありがとうございます!」

という英語のアナウンス。流暢な英語、ではない。カタカナ英語だ。ただ、おどおどしている感じはなく淡々とアナウンスしているところがプロである。

JR東海はじめ、都内の私鉄会社では、車掌が車内放送を一部英語で実施する時代となった。まだまだ、流暢な英語とはいいがたいが、英語の車内放送は普及しそうである。

<英語のヒアリングは,文字情報と音声情報の一致から>

実は、東海道新幹線は,以前から英語の車内放送をしています。Swatchが若いころ、英会話を学習し始めて間もなくの頃は,なかなか聞き取れなかった記憶があります。

ヒアリングは、雑音が入らないところで,ヘッドホンをつけ,雑音のないクリアーな音声で訓練していくと,文字情報と音声情報を一致させるのに役立ちます。

最近の英語の教材は、昔のようにCDやDVDをわざわざ見なくても、簡単に聞いたり見たりできるようになっている。しかも、クリアーな音声で、何回繰り返し聞いてもテープのように音質が劣化しません。

また,ヒアリング初心者には,英文を覚えてから,英語を聞き取る練習をすると効果的。

電車内の注意書きは英語が併記されているので,目で英文を探すことができます。目からの情報収集と音声情報を一致させることで,ヒアリングはがぜん面白くなります。

<騒音のある車内でヒアリング力アップ!>

クリアーな音声は,ヒアリングの基礎的な練習には、非常に重要です。ただ、中級以上になると,雑音が入った,録音状態が良くない教材の方が、英語のヒアリング力が向上するのです。

雑音の入った音声を聞いていると,雑音と英語音の区別ができるようになります。クリアーな音声を聞いたときには,日本語と同じような感じで楽に聞き取りができるのです。

そういった意味で,電車の中は聞き取りの練習には最適です。ガタガタ,ゴーゴーという電車内の雑音とともに,英語で流れる車内放送に耳を傾けてみましょう。

車内放送のヒアリングで役に立つのは、もう一つあります。人工音声が素晴らしいのです。
ネイティブに近い発音に機械的に調整されています。音声技術の進歩は本当にすごい!

東急東横線の乗換案内を例に挙げてみましょう。

“Thank you using Toyoko line! Passengers changing to Yokohama Municipal Subway,
please transfer at next stop”

「東急東横線をご利用いただきありがとうございます。横浜市営地下鉄線は乗り換えのお客様は、次の駅でお乗り換えください」

Yokohama Municipal(地方自治体の)のところ、どう聞いても「ヨコハマ・マニセポ」と聞こえます。「マニシパル」とは聞こえません。それがネイティブ発音!

目的地まで,何度でも聞くことができ,聞くうちに,単語が一つ,また一つと聞き取れるようになってきます。ドキドキする瞬間です。

雑音のある車内で、音を聞き分けようと意識するだけで,ヒアリング力は確実に上がっていきます。

オリンピック・パラリンピックを開催したことで,日本の社会はさらにグローバル化しました。
都内を走る電車の車内放送は,必ず英語バージョンが流れます。

更に,車掌が英語でアナウンスする時代になっています。決してうまくない英語は,普段聞くことのできない「アジア人の英語」を聞くことなのです。これは貴重です。ビジネスでは必須です。

抑揚のないアクセントや発音が不明瞭なカタカナ英語は,更に英語のリスニング能力を高めてくれます。言ってみれば,貴方の耳もグローバル化するのです。

車両という語学ラボで楽しくヒアリング能力をつけて,英語ペラペラ度を上げましょう

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