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ジェンダーから感じる時代の変化

World Lifeな生活
この記事は約5分で読めます。

英語教材を制作していると
「時代の変化」を感じることがあります。

昨年末,こんなトピックが上がりました。

それは,

「来春に向けて,教材の中の問題のあるイラストを改定する」

というもの。

「何かイラストに不具合でも合ったのかなぁ。」

と思っていると,その内容に思わず時代を感じざるを得なくなりました。

でも,

「それこそ逆に意識しすぎてるんじゃないの?」

とも思えたのですが,さてその内容とは・・・

―男女平等・・・―

みなさん,“gender equality”という言葉を聞いたことがありますか?

「ジェンダー」といえばピンとくる人もいるかもしれません。

最近は日本でも「ジェンダー問題」等,聞くようになりました。

“gender”とは「性別」のこと。
以前は基本的に「男女」とされていましたが,実はジェンダーはこの2つの性だけで分けることはできません。

自分の体の性,自分が認識している性,恋愛対象となる性,自分が表したい性などたくさんあり,

それこそ「顔・体,性格をはじめ,自分と全く同じ人は自分以外いない」

というのと同じように,ジェンダーも多様なのです。

“gender equality”とは,訳せば「男女平等」ですが,
様々な「性」があるように,今では多様な人たちも全て平等に,という意味も込められています。

そのようなことを受けて,その教材に使用しているイラストも変更するというのです。

それは,

女の子が来ている服をピンクからブルーに変更する。
女の子のバッグの色を,赤から黒に変更する。

というもの。

確かに,

「男の子=ブルー」
「女の子=ピンク」

というのは少々頭が硬すぎると思いますし,
その色のイメージにとらわれる必要はありません。

自分の好きな色を着れば良いし,自分の好きな色を持てばいいんです。

そのイラストの色の変更も賛成です。

でも,「型にはめたように全ての女の子のイラストの色を,青や黒にするのもどうなんだろう?」とも思うのです。

だって,逆にそうすることによって今度は,

「女の子=赤・ピンクはダメ」

という変なイメージもつきそうですし,何よりもまた同じように「型」に嵌めてしまうような気がするのです。

それなのに,男の子のイラストには「ピンク」を使っていない。
なんだかちょっと中途半端なジェンダー意識。

そこはやっぱり思うんですよね。

「どんな色だってええやん!」って。

私は自分が執筆する際は,「自由」を意識しています。
服などの色は,青だろうがピンクだろうが「このキャラクターのイメージはこの色」と
自由に考えるようにしています。

―変わる教科書―

文部科学省が認定する教科書のことを,「検定教科書」といいます。

英語の教科書の中には,さまざまなトピックが題材として扱われています。

例えば,

身体に障がいのある方のお話や,手話,ボランティア,人権問題,国際理解,戦争問題,
SDGs等,中学生の英語のレベルに合わせて,とてもすばらしくまとめてあります。

読んでいても,「これなら中学生にもわかりやすい!」と関心することもしばしば。

だけど,ほとんど出てこないのがこのジェンダー問題。

そもそも,日本の学校では「恋愛」に対して厳しい。
未だに「みんな同じが協調性」とでも言うかのような謎校則も多くあります。

「下着の色は白のみ」
「髪の毛の色は黒。地毛が茶色い人は証明書を提出するか,黒に染めること」等。

全員同じじゃないと協調性を養うことができないのだそう。

んなバカな!ww

と思わずツッコんでしまいたくなるような校則,これ今の令和の時代にもまだあるんです。

学校自体がそういう考えが多いからなのか,「ジェンダー」に関してもほとんど扱われていないんですね。

みんな同じなんてあり得なくないっすか?(←若者風)

「世の中には,様々な人がいて,様々な違いがある」

それを子どもの頃から知ることって,とても大切だと思います。

「知ること」で,自分の中にその情報が吸収されていき,
「自分とは違う」人と出会ったときにも,他を受け入れることができると思うんですよね。

そういった「素地」を養うことができるのが子ども時代の教育。

一人ひとり,顔も性格も体重もぜ〜んぶ違うのですから,

「自分と同じ」なんてないんですよ。

容姿も考え方も性も,みんな違う。

そういう内容も教科書に盛り込まれたらいいなぁ,と思うのです。

今後,4年に一度の改定を重ねるたびに少しずつ変わっていくのかもしれませんね。

―変に意識しなくていいー

ジェンダーの話などになると,

「『マイノリティを受け入れろ』感がすごい。」という意見を言う方がいるそうです。

でも,私は「受け入れろ」なんて思いません。

「へぇ,この人はこうなんだ」でいいんです。
基本,スルーでいいと思うんです。

なのに,「げ,気持ち悪い!」とか「あいつ変わってるから無視しよう」とか,
意識してマイナスな道道を起こしていく人いるじゃないですか。

そういうのを無しにして,

「あ,そうなんだ。私はこうだよ。」という世の中になればいいな,と思うんですよね。

まあ,こう思うのは私の両親が身体障がい者だったから。

だから「自分や多くの人とは違う」からと言って,
わざわざネガティブな行動をぶつける必要はないと思うのです。

―なんで「男=青」「女=赤」?―

ところで,「男=青」「女=赤」って,いつからそうなったのでしょうか。

以前見た,NHKの番組。
ほら,あの大きな頭の女の子に叱られる番組です。

その中で解説されていたのですが,

どうやら

1964年に開催された東京オリンピックからなのだそう。
海外では同色が一般的で,男女のマークの違いはそのシルエットだったそう。
であれば,日本は色を変えよう,ということで決まったのだとか。

それから日本では,トイレのマークに「男性=青」「女性=赤」と根付いていったのですね。

今後は日本も同色が一般化されるのかもしれません。

「そんなことしたら,トイレを間違えて入っちゃいそう。」

という意見も聞こえてきそうです。

大丈夫!と自信を持ってCozyが暴露します。

以前,外出先でOPP(お腹ピーピーw)でトイレに行きたくて行きたくてたまらない時がありました。

私の脳内では「緊急事態宣言」が発令。
もう,非常事態です。

その時,トイレを見つけたことで嬉しくて一目散にトイレに向かって走って行きました。

と,その時,その前にいたおばさまが両手を大きく振って

「ここ違う!違うよ!!」と。

それはまるでお相撲の四股を踏むような体制で猛烈に両手でNOサイン。

「え?」とよく見ると,そこには赤い大きなマークで,
「女子トイレ」と書いてありました。

おばさんに感謝して男性用に入り,「Oh,なんてHeaven〜!」と,事なきを得ました。

だから,「色は関係ない」です。

みなさま,お気をつけを。

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