気づけばもう2024年も残すところあと2週間と少し。
できるだけ年内にできることは済ませておきたい!
これって多くの人が思うことだと思います。
あの用事,この用事…
あちらこちらと移動することも多くなるこの時期,
方向音痴の人にとってはちょっとしたストレスになることも。
この「方向音痴」,英語で表現するとどのように言うと思いますか?
一緒に覚えていきましょう。
―「方向音痴」を英語で言うと?―
今は車にはナビがついているし,スマホもあるしで,ナビゲーションシステムというものが当たり前になってきています。
私が運転免許証を取得した時は,ナビなんて標準装備ではなかったので,基本的には道を覚えるか,または感覚で運転していたんですよね。
でも今は,結構ナビに頼りがち。
それに慣れてくると,
「あれ?こっちだったはずだけど…」
なんていうことが多くなってきたような気がするんです。
(歳のせいって言わないで!)
そもそも自分は方向音痴ではないと思っているんです。
ないと思ってはいるんですが,高確率で方向がわからなくなってしまう場所があるんです。
それは…
ショッピングモールなどのトイレ。
ショッピングモールなどにあるトイレって,トイレまでの廊下が長くて,わりと奥まったところにあることが多いじゃないですか。
だからトイレから出てくると,必ずといっていいほど
「あれ,どっちだっけ?」
と売り場の方向がわからなくなってしまうんです。
これって私だけなのでしょうか。
その度に
「方向音痴なのかなぁ」
と思うんですよね。
そんなことが増えてきた気がする今日このごろ,
やっぱり歳のせいでしょうか…
さて,そんな「方向音痴」,英語では
“no sense of direction”
と言います。
“direction”は「方向」,
“no sense”は,
「センスがない」,つまり
「方向(感覚)のセンスがない」
となるんですね。
“I have no sense of direction.”
(私は方向のセンスがまったくない=方向音痴です)
のような文章で表現することができます。
また, “no sense” の部分を
“little sense”にして,
“I have little sense of direction”
とすると,
「私は方向のセンスがほとんどない=方向音痴です」
と表すこともできます。
“a little”(少し)という表現が日本ではよく知られていますが, “a” をつけずに
“little”にすることで
「ほとんどない」
という意味となりますので,あわせて覚えておくと便利ですね。
― “sense of ~”で表現を覚えよう!―
この “sense of 〜”という表現,実は覚えておくといろいろな言い換えができます。
例えば,
“sense of humor”(ユーモアのセンス)
のように,
“sense of” のあとにいろいろな名詞をつけることで,
「〜のセンス,〜感」
と表現することができます。
“sense of direction”(方向感覚のセンス)
“sense of justice”(正義のセンス=正義感)
“sense of achievement”(達成のセンス=達成感)
“sense of money”(お金のセンス=金銭感覚)
また先述した “no sense of direction”のように,
“sense”の前に “no”をつければ「〜のセンス(感覚)がない」
“little” をつけると「〜のセンス(感覚)がほとんどない」
の他に,
“good” をつければその「センス(感覚)が良い」と表現することができますし,
“strong” をつけると「強い感覚を持っている」のように表すことができます。
“She has a good sense of money.”
(私は金銭感覚に優れている)
“My friend has a strong sense of justice.”
(私の友人は強い正義感を持っている)
のような感じです。
これらもあわせて覚えておきましょう。
―「センスがいい!」って“Good sense!”ではない!―
服のセンスがよい人を見た時など,あなたは英語でどのように言いますか。
日本語の「センスがイイね!」という感覚で,
“Good sense!”のように言いたくなりませんか。
でもこれ,実はとても伝わりづらい英語表現なんです。
先述したように,
「センスがいい」を表す場合は,
“have a good sense of ~” と表現するのが基本。
なのでファッション的に「センスがいいね!」と言いたい場合は
“You have a good sense of fashion.”のように “of”のあとに具体的に “fashion” を入れる必要があります。
直訳的には,「ファッション感覚がいいね」という感じでしょうか。
そこを
“Good sense!”
とすると「何の感覚がいいのかな?」と
よくわからなくなってしまうんですね。
ですので “You have a good sense of fashion.”のように, “sense of fashion”とはっきりと伝える必要があるのです。
でも,よく使われる表現は
“Good taste!”
というフレーズ。
“taste”は「味」という意味ですが,
「好み」
という意味もあります。
食べ物だけではなく,音楽やファッションなどの「好み」に使うことができます。
“Good taste!”
“You have a good taste!
にすることで,
「いい好みしてるね=センスいいね」
と表現することができるのです。
“taste”はそのままでOKだけど “sense”はうしろに “of fashion”などつける必要があるんですね。
不思議ですが,これも言語の魅力の一つ。
そのまま覚えて使って身につけちゃいましょう!
さあ,これから年末年始にかけて何かと移動も多くなると思います。
くれぐれも方向を見失わないでくださいね!
それではまた来週〜♪
英語教材開発・制作者
米国留学から帰国後、幼児・児童英語教師を経て、中学・高校英語、受験英語、時事英語等多岐にわたる指導を行い英語教師経験を積む。また、ホテル勤務での実践英語経験を積んだり、カナダにて現地の子どもたちの英語教育にも携わりながら、CertTEYL(世界での児童英語講師認定コース)の認定を受ける。さらに、青山学院大学でTutoringの研究員としても活動。英語講師養成のeラーニングコースの日本での立ち上げメンバーとなる。「現場での経験を教材に活かしたい!」と、現在は英語教材開発会社にて日々教材開発に勤しむ。高校入試用のリスニングトレーニング教材(塾・学校向け)は累計10万部以上のベストセラーとなる。英語教材開発の傍ら、全国の英語教師への研修なども行う。また、土堂小学校(広島県尾道市)での英語指導や、初の民間校長として一躍時の人となった藤原校長(当時:杉並区立和田中学校)が手掛けた英語コースの指導に2年間携わるなど、英語教育に関する多様な分野で活躍。大の犬好きから、ホリスティックケア・カウンセラーなどペット関連の様々な資格を取得し、ペットライターとしても活動中。