暑い夏は、ビールが美味しいですね。ビールと言えばビアガーデン!
「ビアガーデン」と聞くと、たいてい街中のホテルやデパートのビルの屋上を思い浮かべますよね。お酒を飲むので行くのは当然、夜。仕事帰りにグループで集まってワイワイ飲み食いするイメージじゃないですか?
ところが、ドイツで「ビアガーデン」というと日本のそれとは全く違うんです。
ビールをこよなく愛するドイツ人のビアガーデンとは一体どんな物なのでしょう。
<なごむ~ビアガーデン>
ドイツの夏に欠かせないのが、ビアガーデン(Biergarten(ビアガルテン))。夏というか、温かくなってくると春ごろから既に開き始めます。
ただ、日本のようにビルの屋上にあったり、夜に行くという所ではありません。名前の通り、「ガーデン」、庭のような場所、いえ。ガーデン(庭)よりも、もっと広々とした木々が生い茂る森のような公園の中に「ビアガーデン」はあるんです!
「公園でお酒飲んだりしていいの?」と思うかもしれませんね。オーストラリアでは公共の場ではお酒は飲んではいけない事になっているので、国によって様々なんですね。
ドイツのビアガーデンは、雰囲気もまったく違います。公園の中、木製のテーブルと椅子、パラソルもあったりして、遠くから見るとガーデンカフェのよう。
行くのも昼下がりのまだ明るいうちから。
公園でお茶を楽しむように、ビールを片手におしゃべりを楽しむ。なごむ場所がビアガーデンなんです。外が明るいからなのか、酔っぱらって大声をあげたり、騒いだりする人もなくて穏やか。
小さな子供連れの人たちが多いのにも驚きました。公園なので、近くには遊具もあって子供たちは遊具で遊び、大人たちはそれを眺めながらビールとおしゃべりを楽しむ。
ドイツの夏は日も長く、夜の9時ごろまでは明るいので夜の時間帯でも公園で遊んだり、ビールを楽しむことができるんです。
いい休日の過ごし方だと思いませんか?森の中の公園でゆっくりビールが飲めるなんて最高です♪
<ドイツに行ったらこれ!>
さて、そのビールですが、ドイツには地域によってもそれぞれビールがあり、ラガービール、エールビール、黒ビールなど色も味も様々な種類のビールがあります。
どこのレストランでも5種類位はビールが用意されているので、飲み比べができるのもドイツ旅行の楽しみの一つです。
ドイツビールで私がお勧めしたいのが白ビール。その中でも小麦麦芽を使ったビール「ヴァイツェンビール」です。色も薄く、少し白く濁ったような色をしています。
柔らかな口当たりに、少し酸味を感じる味が飲みやすく、ビールをあまり飲まない女性にも人気でした。
アルコールが苦手な人やビールの苦みが苦手という人にお勧めなのが、「ラドラー」。ビールのレモンソーダ割で軽く、甘みもプラスされいてとても飲みやすいです。
ラドラーはドイツ語では「自転車乗り」の意味。その昔ビールが足りなくなった店の店主がビールにレモネードで割って出したところ、自転車乗りの人たちに大うけ。
サイクリング中の水分補給や糖分補給にいいとよく飲まれるようになったそうです。夏の暑い時期にはピッタリの飲み物です。
そしてドイツでビールのお供と言えば、やっぱり、ソーセージ!
一口にソーセージと言っても色んな種類があって、その数1500種類以上!
小さな町でも国家資格であるマイスターの称号を持ったソーセージ専門店が必ずあり、窓際に色んな種類のソーセージやサラミがぶら下がっています。
日本でもよく知られているフランクフルト(フランクフルターヴルスト)、ハーブが入った白いソーセージ(ヴァイスヴルスト) 、豚の血を使った血のソーセージ(ブルートヴルスト)などなど。私は白ソーセージが香りが良くて柔らかく好きです。
ドイツ料理は、塩辛い物が多くて私にはあまり合わなかったのですが、ソーセージだけはどれも美味しくて食べていました。
そして、ソーセージについてくる物と言えば、「ザワークラウト」。ドイツに行ったら必ず出てくる添え野菜。見た目は千切り大根の煮物のような感じ。
日本語では酢キャベツと訳されますが、キャベツの酢漬けではありません。お酢ではなく、漬物のように塩と香辛料につけて発酵させたもの。酸味もきついし、独特の味と匂いが苦手で私は何度食べても完食する事はできませんでした。
ただ、このザワークラウトは、ビタミンCが豊富で長期保存もできるという、果物や生野菜が手に入りにくかったドイツでは万能野菜として重宝されてきた物。
私が残していると、一緒に食事をしていたドライバーさんに「これは凄く栄養があるから食べた方がいいよ。」と言われる事もしばしば。ドイツ人には欠かせない食べ物なのでしょう。
<ビール、でかっ‼>
さて、ドイツ人はいつもゆっくり穏やかにビールを飲むのかというとそうでもありません。屋内のビアホールに行くと、様子は一変します。
ミュンヘンにある1589年創業の老舗醸造所が経営するホフブロイハウス。ここのビアホールは超巨大!
内部は中世のお城のホールのよう。天井は高くフレスコ画のような絵が施されています。広いホールには長テーブルに長椅子がズラリ。その収容人数は1階だけで1300人!そこが満杯なのです!
入ったとたん、その雰囲気と人の多さ、賑やかさに圧倒されてしまいます。当然隣の席との間もないし、ちょっとでも間が空いていたら「座っていいか」と座ってくる。
席に着くとすぐさまやってくるのが巨大なビールジョッキ!なんと普通のサイズが1リットル!重くて持つのも大変なくらいだが、ドイツ人は軽々と持ち、そして軽々と飲んでいく。ドイツ人が大柄なのがうなずける。
音楽の生演奏もあって、地元の人たちはみんな立ち上がってビールを片手に大盛り上がり♪ここは時期に関係なくいつもオクトーバーフェストのような雰囲気の所なのです。
陽気に酔っぱらった人たちが話しかけてきて、地元の人たちと楽しく触れ合える場所。ドイツに行ったらぜひ足を運んでみて欲しい所です。
ビール好きの人にとっては昼から飲める幸せな国、ドイツ。
話を聞いていたら飲みたくなったかもしれませんね。生ビールは味わえませんが、瓶ビールは日本でも販売されているのでドイツビールを試してみるのもいいですね♪
ラドラーはビールとレモンソーダやレモネードを入れればできるので、家でも作れますよ。夏の昼下がりにピッタリのスキっとする飲み物です。
今週末はドイツ人を真似て、お庭でドイツ式「ビアガーデン」を楽しんでみてはいかが?
中学生時代から英語を話せるようになる事に憧れ、外国語短大へ進学。その後イギリスへ留学するも英語が話せず落ちこぼれの生徒に。英会話のトレーニング(カランメソッド)を受け英会話が上達。帰国後、夢だったツアーコンダクターになる。渡航国約35カ国 年間200日以上を海外で過ごす。その後オーストラリアにワーキングホリデーで渡り、オーストラリアにあるハミルトン島のリゾート会社に就職。その後日本に帰国し、京都のホテルやゲストハウスなどでの経験を経て、地元宮崎にUターン。現在は地元宮崎で、英会話教室及び、単位制、通信制の高校で英会話を教えている。
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