2023年2月のニューヨークの状況ですが、パンデミックがあったことで、正直言って色々と治安なども変わってきました。
夜中の地下鉄は怖い・・・
30年位前はニューヨークの地下鉄は危険と言われて有名でしたが、その後どんどん現代になるにつれて治安は良くなって、夜中に女性だけで乗っている人たちも普通に見られるようになった時期もありました。
しかし、2020年から3年以上にわたって続いたコロナ禍を境に、ホームレスが急増し、精神的にちょっと普通でない(?)人たちが地下鉄に棲みついたり、連続してアジア人に対する暴力的行動やプラットホームでの突き落としで、けが人や亡くなる方が出たりという問題が急増。
私自身、ここのところは、演奏後自宅への帰途、深夜の地下鉄はなるべく乗らないようにしています。
イエローキャブからカーサービスへ
そんなわけで、必要になったのが、カーサービス。
カーサービスを使う以前はイエローキャブを使っていたのですが、昨年12月に、いきなり料金が約20%値上げされ、いつもの演奏先のArturo’sから自宅まで、29ドルぐらい(チップ込み)だったのが、約6-7ドル(1000円ぐらい)高くなってしまったので、比較して安価なカーサービスを利用するようになりました。
料金以外にも、タクシーは、運が悪いと10分以上寒空の下や雨の中で待つこともあるのに対して、カーサービスは、アプリを使った配車サービスで、大概待ち時間はほぼなくノーストレスで車に乗れるので、この寒い季節には、とてもありがたいです。
しかしながら、料金については、イエローキャブの値上げのすぐ後に、カーサービスのドライバーたちもストライキを起こし、賃金の値上げを試み、それが通ったので、結局値段はあまり変わらなくなってしまったんですけどね。
現在使っているカーサービスは4社
カーサービスには、今普通にiPhoneからアプリを使えるもので、Uber、Lyft、Revel、CARmelと4社あります。
演奏の合間の休憩時間に、この4社の値段を比べてチェックしていて、稀に安い値段やプロモーション(特別割引券)が出ていれば、それで予約できるものは、演奏終了時間に合わせて予約しておいたりします。
日や時間によって値段もまちまち
この値段が、各社、日によって随分、波があるんですよ。もちろん、原則は、走行距離と時間に沿って料金は決められているそうですが、場所によってはフラットレート(空港ーマンハッタン間等、その区間内なら、いつも同料金)が適用されたりする場合もあるし、曜日や混んでいる時間帯やエリアなどによって、値段が上がったりもするようなんです。
こちらの値段は、8ドル引きのクーポンが来てたので、それを使うと、この値段になるっていうことでした。今日はこれを使うことになりそうかな。
クーポンは、クーポンコードがメールで送られてきたり、アプリで勝手に適用されていたりと、会社によってまちまちです。
以前、Revelで、”今週だけ5回まで10ドル引き!”という割引がありました。金額に関わらず10ドル引きだったので、ちょっと用事で出かけた時に利用した際は、12ドルが2ドルに!、演奏の後、Arturo’sからの帰りで30ドルが20ドル!と、とってもお得でした☆
RevelはSF映画みたい
UberとLyftは、普通の自家用車保持者のドライバーが、余暇を利用してお客さんを乗せて、すきま時間でお金を稼げるシステム。CARmel とRevel は普通のタクシーと同じで、会社が持っている車を、雇われているドライバーさんが運転するもの。
利用していて面白かったのが、Revel は、全車、EV (電気自動車)のテスラなんです。初めて乗ったRevel のテスラは、屋根が全部透明なガラスになっていて、SF映画みたいな未来の感じがして、なんだか感動しました。
真夜中で車の中からあまりよく写らなかったのですが、こんな感じでした☆
支払い方法
この4社で便利なところは、クレジットカードを最初にアプリに登録しておくので、乗車の料金支払いに関して、キャッシュでの受け渡しが一切ないこと。
コロナ禍になってから、実際に、キャッシュでの支払いと言うのは、どこででもずいぶん減ったように思います。
私はまだ主にはクレジットカードの時代もん(?)ですが、スマホを使ってのキャッシュレスが来ているのだなぁと感じます。コロナで、なるべく他人の触ったものに自分は触りたくない、という人々の感覚が、いっそうキャッシュレスに拍車をかけたような気がします。
今演奏の間の休憩時間に書いているのですが、次の4セット目の演奏が終わり次第、なるべく料金お安めのところ、予約してカーサービスを使って家に帰ります。
今日のアルトロは急に気温がちょっと温かめだったこともあり、いい感じの混み具合。少しずつ、人々が戻ってくるニューヨークです。
凄い掘り出し価格のRevel を発見!!なんと$23.22と、見たこともない安値。なぜだかわからないけれど、とにかくこれにします。今日はすごいラッキーです!気分がいい!
それではまた来週♫
Kayo
平木かよ / Kayo Hiraki
ニューヨーク在住 2017年より、世界屈指の米国グラミー賞の投票権を持つ。同じく米国スタインウェイ・ピアノ公認アーティスト。現在、グリニッジ・ビレッジのジャズの老舗「Arturo’s」のハウス・ピアニストとして、週に5日、自己のトリオで演奏活動を続けて26年目。ニューヨーカーに、スイングの楽しさを届けている。ベースの巨匠、ロン・カーターとのトリオで、ブルーノート・NYへも出演。JALの国際線機内誌でも、海外で活躍する日本人として大きく取り上げられた。また、舞台「ヴィラ・グランデ青山」では山田優がジャズシンガーに扮するシーンでの、ミスティーのピアノ伴奏。カナダ・トロント・リールハート国際映画祭でブロンズメダルを受賞した映画「Birth Day」への挿入曲提供と共に、ピアニスト役で出演。フランス・パリ日本文化会館での館長招聘コンサートや、台湾にて、最大規模を誇る、台中ジャズフェスティバルへの出場など、世界を股にかけるスイング感あふれる彼女のピアノとボーカルには、定評がある。定期的に、くにたち音楽大学ジャズ専修で講義を持つ。