皆様、明けましておめでとうございます。
本年も、少しでも皆様に楽しんでいただける記事を書いていきたいと思いますので、あたたかい目でお付き合いいただけますと幸いです。
さて、2020年の年末、テレビでは様々な特集が組まれておりました。
私は何気なく「警察2〇時」を見ていたところ、
「コンビニ店員からの通報」というものがありました。
その内容は、
「猫が店内に居ついてしまって外に出てくれない!」という、
番組名のイメージからはちょっと離れたかわいらしいもの。
おまわりさんも、「君はどっから来たんだい?」などと話しかけ、結構お茶目。
でも私は思ったのです。
「ああ、やっぱり日本だな。」と。
日本って、ペットや動物に対して基本的にかなり厳しい気がするのです。
ペット同伴可能なお店もあったりはしますが、基本的にはNG。
海外って、ペットに大らかな国も多いんですよね。
中でも台湾へ行ったときには、あまりにも日本とは違う動物への対応にびっくりしました。
「対応」って言うか、「無反応」という方が正しいかもしれません。
だって、コンビニの中に普通に犬が寝ているんですもの!
それを誰も気にしてないんですもの!
最初は、「え?ここの飼い犬?」と思ったのですが、よそのコンビニに行っても犬がいたりするんです。
私が台湾(台北)へ行ったのは6月で、とても暑かったのですがお店の方によると、
「コンビニは涼しくて、特に床が冷たくて気持ちいいのでくつろぎに来ているんです。」
とのこと。
普通に通路とかでドーン!と寝ているんですよ。
びっくりですが、他の人たちは全く気にしている様子はないのです。
そういえば、つい先日、台湾の友人が台湾のニュースを送ってくれました。
そのニュースには、2羽のアヒルがコンビニ店内の冷蔵庫の前にいる写真と、店員が大きく「那是鴨,不是我們養的,牠們來這裡吹冷氣。」と書かれた紙を持っている様子が映し出されていました。
中国語のニュースだったので友人に聞いて説明してもらったところ、
その店員さん曰く、「お客さんから『何で今日はアヒルがいるの?』と何度も何度も聞かれるので、紙に
“那是鴨,不是我們養的,牠們來這裡吹冷氣。(このアヒルたちは店で飼っているわけではありません。彼らはただ涼みに来ているだけです。)”と説明を書いたんです。」
とのこと。
あ、まさに台北のコンビニで店員さんが言っていたことと同じだ!
犬かアヒルかの違いだけだ!(笑)
でもこれ、日本だったら先述のように警察に電話して大事件?になりそうな感じですよね。
実はこのニュース、「アヒルが店内にいた!」ということを報道するのが目的ではなく、
「店員が紙に書いて説明した」
というのがニュースなのだそう。
記事の最後のしめくくりに、「何度も聞かれて疲れるのはわかりますが、辛抱強く、好奇心旺盛なお客様に一つずつ説明してみませんか?」と書かれている。
あらぁ、そっちの方向なのね(笑)
アヒルが店内にいるのはちょっと珍しいのかもしれませんが、やっぱり動物に対して大らかです。
そんな日本とは違う台湾ですが、私が訪れたときに写真を撮るのを忘れてしまっていたのです。
だってあまりにも「普通」に店内にいるのですもの。
なので、こちらもなぜか「普通にしなきゃ!」みたいな変な気持ちになってしまったんですよね(汗)
ということで、今回は台湾の友人たちにお願いして写真を撮ってもらうことに。
「え?それって珍しいことなの?」と聞く友人に、
「日本ではありえないんだよ。」と聞くと驚いていました。
「コンビニの店員さんに、『ペット連れのお客さんが来たら写真を撮っておいて。』ってお願いしておいたよ。」とのこと。
これは、台北市内のとあるファミリーマート(全家便利商店股份)で、
店員さんが「World Lifeの読者の皆様へ」、とのことで撮ってくれたもの。
お客様もご協力くださって感謝!感謝!です。
こちらも、別のコンビニエンスストアのイートインコーナー。
こんな風に気軽に愛犬たちと入れるっていいですよね。
日本では中に入ることはできませんが、入り口にこんなフックが設置されているお店があります。
一見、「ペットにも優しい店」という感じもしますが、愛犬を繋いで一人にさせることになるのですよね。
そこで起こりうる危険性は、
1.「かわいい~!」と撫でようと人が寄って来て、犬がびっくりして噛んでしまう。
2.愛犬がだれかに危害を加えられるかもしれない。
3.愛犬を連れ去られるかもしれない。
などが考えられるからです。
実際に3.の連れ去りはうちの近所のコンビニやスーパーでもありました。
その行く先は、転売だったりすることもあるそう。
そんな危険な状況に我が愛犬がおかれたら・・・考えるだけでも恐ろしくなります。
なので、「優しいフリ」をしたこのリードフックが大嫌いなのです。
「散歩ついでに買い物を」というのは台湾ではアリかもしれませんが、日本では
「散歩を終えてから」にしましょう。
犬バカである私からのお願いですm(__)m
さて台湾では、コンビニ以外でもカフェなどでも普通に犬と一緒に入っている人もいるそう。
こちらは台北市内のローカルカフェ。
今回お願いした友人の、そのまた友人の方が撮ってくださいました。
それにしても周囲の方々も全く気にされていませんよね。
日本では、衛生面や動物嫌いな方などを考慮しているため、working dogsと呼ばれる介助犬などを除いて動物が店などに入ることは基本的には容認されていません。
それは仕方のないことです。
台湾にもペット禁止の店もあると思います。
でも、人も動物も同じ地球の住人。
そう考えると、動物が大好きな人も、そうではない人も少しずつ歩み寄って、
「人も動物も住みやすい世の中になればいいな」と思うのです。
人間と共生する動物は数多くいます。でもなぜか「人間の方が上」という考えから、それらの動物本来の姿を無視して、私たち人間の生活に合うように無理やりしつけようとする考えが根強く残っています。
しかし、台湾で暮らす動物たちを見ると、「人間も犬や猫たちの本来の生態を知り、よりそいながら暮らしていくことが本来の姿なのではないか」と思うのです。
でも嬉しいことに、日本でもこのような考えを軸に活動されている方々がいらっしゃるのです。
人間の都合の良いように犬を「しつける」のではなく、「犬本来」の「犬らしい行動」ができるように「飼い主をサポートする」団体、日本メンタルドッグコーチ協会の方々です。
その代表理事をされている中西典子さんは、私が最も尊敬する人の一人。
犬も人もお互い全く危害を加えない(猴硐(ホウトン)にて筆者撮影)
犬のプロであり、「よりそイズム®」を提唱している中西さんは、犬の「しつけ」等に関する数多くの書籍を出版し、メディアでも精力的に活動されています。J-WAVEのラジオ番組に出演されたときには、愛犬家で有名なお笑い芸人 アンジャッシュの児島さんに「もっと早く会いたかった!」と言わせたほどの人物です!
もしも皆様や周りの方々の中に、犬のことで心配されたり悩んだりされていらっしゃる方がおられれば、ぜひ、著書「犬とのよりそイズム®」を読まれてはいかがでしょうか。
きっと、「え?これまで思ってきた犬へのしつけが間違っていた!」ということに気づき、愛犬のことがより愛おしくなり、素晴らしく、そして幸せな関係を築くことができると思いますよ。
このように、犬や猫、そしてその他の動物に寄り添いながら
「人と犬(動物)が幸せに暮らせる日本」を、
私たち一人ひとりのから作っていくことができれば、
日本も少しずつ変わっていくのではないかと思うのです。
人も動物も住みやすい街って素敵だと思いませんか?
2020年という年は私個人においても心の折れることが多く、できれば「ナシ」にしてしまいたいくらいの大変な年でした。
同じように感じていらっしゃる方も多いのかもしれません。
だからこそ2021年という年は、少しでも「他の人や動物を思いやれるあたたかい社会」、
そんな世界を自分の周りから作っていきたいな、と思っております。
皆様に少しでも楽しい記事がお届けできるよう、今年も精進してまいりますので
どうぞよろしくお願いいたします。
参考資料/2鴨闖超商吹冷氣!店員紙條遭網歪樓 BC東森新聞
協力/一般社団法人 日本メンタルドッグ協会(https://www.mentaldogcoach.com/)
撮影協力/ Yiwen Liu
英語教材開発・制作者
米国留学から帰国後、幼児・児童英語教師を経て、中学・高校英語、受験英語、時事英語等多岐にわたる指導を行い英語教師経験を積む。また、ホテル勤務での実践英語経験を積んだり、カナダにて現地の子どもたちの英語教育にも携わりながら、CertTEYL(世界での児童英語講師認定コース)の認定を受ける。さらに、青山学院大学でTutoringの研究員としても活動。英語講師養成のeラーニングコースの日本での立ち上げメンバーとなる。「現場での経験を教材に活かしたい!」と、現在は英語教材開発会社にて日々教材開発に勤しむ。高校入試用のリスニングトレーニング教材(塾・学校向け)は累計10万部以上のベストセラーとなる。英語教材開発の傍ら、全国の英語教師への研修なども行う。また、土堂小学校(広島県尾道市)での英語指導や、初の民間校長として一躍時の人となった藤原校長(当時:杉並区立和田中学校)が手掛けた英語コースの指導に2年間携わるなど、英語教育に関する多様な分野で活躍。大の犬好きから、ホリスティックケア・カウンセラーなどペット関連の様々な資格を取得し、ペットライターとしても活動中。