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クラスターと雲の共通点

World Lifeな生活
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実は私、昔英語と全く無関係な仕事やりかけたことあるんです。それは浄水器の販売。30年位前のこと。環境に配慮する良い会社だと聞き、参加した製品説明会で社長の話にまず驚きました。

「水はH2Oじゃないんですよ…」会場の参加者は全員狐につままれたような顔。

これってどういう事なのでしょうか?

「水分子一つならH2Oですよ。確かに。でも水道水は水分子が普通10個以上の塊なんです。だから本当なら、H2O、H2O….ってぐしゃっと沢山書かなければならないわけ…この水のクラスターをばらばらにし、家庭で飲む水をもっとおいしく安全にしようと…..」

社長の話通り、その浄水器の水でコーヒー飲むといつもと違う気がしたのも事実。でも正直疑念も。水分子のクラスターって実際に見たの、今の科学で見えるわけ?…疑問が消えないまま、浄水器話に乗らずじまい。いつかクラスターという語も頭に浮かばなくなっていました。

それがこの1,2年。昔出会ったクラスターという言葉が、感染者集団の意味であっと言う間に日常語に。個人的に因縁深く見えるこの言葉。私調べ直してみたくなったんです。

クラスターの単語DNAは「ゲル/くっつっく」

クラスターは英語でcluster。単語DNAという言語起源を遡るツールで調べ、DNAがGEL(ゲル/「くっつく」)と分かりました。「くっつく」なら意味はそのまま。でも実際の英単語への現れ方に意外な点があるんです。

どういうことかというと、このDNAは意味が「くっつく」ですよね。それでよく見ると文字的にも「くっつき」現象みたいなのを起こしながら英単語に現れる感じなんです。

少し細かいですが、最初G・E・L(ゲル)の、L。これがE飛び越してGに「くっつき」G LEに!そして音変化でCLUみたいになったようです。-sterの所は古い名詞形の名残。

GEL➾(LがGにくっつく➾)GLE➾CLU+ster(古代名詞の名残) ➾cluster(クラスター、塊)

「くっつくと」いう意味らしいDNAの動きと言えるかもしれませんね。

cloudはなぜcloudなのか

あなたはきっと好奇心旺盛だろうから、漠然とでもこんな疑問抱いたことあるかもしれませんね。

ある単語はなぜその綴りになってるのか…そんな質問多分誰にも答えてもらえず、諦めてしまってる場合がほとんどでは。変な質問するな、なんて言われたりして…

でも単語DNAは大きな力になります。次に見てみたいcloud(クラウド/雲)と言う単語。どうしてcloudって言うんだろう?という疑問があっても、単語DNAで解決する可能性があるんです。

cloudのcl辺りにGEL(くっつく)のDNAがある、と言う説があります。これなら簡単に解決。つまり水の粒が「くっついて」出来たのが雲と実にシンプル。大昔雲が水か、水に似た何かの塊に見えたのかもしれないって十分考えられますよね。

GEL「くっつく」➾GLE ➾CLE ➾ cloud (水のようなものがくっつき雲)

CLUE「手がかり」にもこのDNAが

あなたはclue (クルー/手がかり) という単語をご存じでしょうか。例えば

We found a promising clue to the mystery.
(我々はその謎を解く有力な手掛かりを見つけた)

等と使われます。

clueも「くっつく」DNAのGELを持っているという説があります。なるほど似た綴り。でも「手
がかり」と「くっつく」では、意味的にすんなり結びつかない感じ…私が納得できたのはclueの
元々の意味が分かった時でした

あなたは毛糸をぐるぐる巻きにした玉を、見た事あるでしょうか。そんな糸玉がClueの元々の意味。つまり毛糸でも何でも、とにかく糸が巻かれ「くっついて」玉になっている物。

次に糸がすっと、ずっとかなり解けた様子をイメージしてください。その解けた糸を辿れば元の糸玉にたどり着ける。そこからclueに手がかりや糸口という意味が出てきたんですね。

GEL➾GLE ➾CLE(糸を巻きくっつける) ➾ clue (手がかり、糸口)

単語は変化しても、DNAは変わらない

繰り返しになりますが、クラスターって現在の意味になって、ものすごく使われてますよね。こういう言葉の激変って実はクラスターだけじゃないんです。例えばcomputer(コンピュータ)という単語も似たような激変を経験しています。

computerは1950年代位までは文字通り「計算する人」。昔人工衛星などの軌道を手作業で計算した人達。そのcomputerが今では地球上のほぼ誰もが知っている言葉になってるのです。

こんな風に、言葉とか使われ方って本当に変わるんですね。こんなに変わると英語も学びにくくならないかって心配かも。でもきっと取り越し苦労。なぜならDNAは大昔の語源。少なくとも今後単語ほど大きく変化しないと考えるのが合理的でしょう。

DNAというとても安定した視点があるといいですね。単語の一貫した見方ができるからです。クラスターが水でも人でも、とにかく「くっついた塊」とDNAから分かれば納得しやすいですよね。

言葉の変化についての心配、とりあえずなさそう…かな?DNAを使い、楽しく英語を学んで行けたらいいですね。

See you soon! 

 

追伸
computerの「計算する」には「枝を摘む」と言うDNAがあるようです。一本一本数えながら枝
切りしていたのか。大昔だから数える枝もそう多くはなかったのでしょう。

 

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