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Cheapを連発してドン引きされた!?

World Lifeな生活
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Swatchがワイン好きだということは、自己紹介でも書きました。

今回は、海外のワインショップでの体験をお話しします。

海外のリカーショップのワインコーナーで友人とワインを選んでいた時に、友人が“Cheap!”と驚きの声をあげたのです。日本と比べ格段に安かったからです。

店員がそれを聞いて、速足で近づいてきました。店員は私たちの前で立ち止まり、笑顔で

“Thank you, we have good value wines!”
(良いワインをそろえておりますよ)

といって、高級ワインコーナーに案内してくれたのです。

日常のことを英語で話す。フレーズさえ覚えれば、すぐにできます。ただ、それがあなたの世界感に合っているかと言うと疑問です。英単語の使い方、少し注意が必要なんです。

買い物で“That’s cheap!”と言った時に、店員がどのように感じるは想像できますか。
「お安いですね」という感じに伝わったのでしょうか。

<That’s cheap!と言ったらドン引きされた!?.>

Cheap には、「安い」という意味があります。基本的に、いつ使っても問題はありません。
一般的に、値段が安いことを意味する代表的な英単語です。

日常的に良く使うことから、「安い」から派生して、「安っぽい」という意味でも使うようになりました。Cheap wineと表現すると(まあそこそこのワイン)といった感じになります。

日本国内で買う外国のワインは、高級なワインが多く、日本人の多くはそれがワインの平均的な値段だと勘違いしているところがあります。

日本人とは感覚が違うと思いますが、ワインの生産国には、table wineといった言葉があり、値段が手ごろで、日常の食事で楽しむワインがあります。

フランスのワインもイタリアのワインも、10ドル以下で買えました。テーブルワインは、フランスでは、Table de Vin と呼ばれ、生産量の40~50%がテーブルワインです。

イタリアは、Vino da Tavolaと呼び、90%を占めます。スペインは、Vino De Meseと呼び、75%がテーブルワインです。

つまり、それらの国々では、家計に負担がなく、おいしいワインが楽しめるのです。

本題に戻りますが、海外のリカーショップのワインコーナーで友人とワインを選んでいた時に、友人が発した“Cheap!”は、「安い」ではなく「安物」といった感覚で店員には、聞こえたのかもしれません。

多くの日本人がその店を訪れて、“Cheap!”と驚いていたのを、店員は何回も聞いたかもしれません。店にとって、cheap(安物)と言われるのは、あまり歓迎されることではないと思います。

日本人がお土産に高級ワインを買って帰ることが分かっていたのかもしれません。

“Cheap!”が、「安すぎる。もっと高級なワインはないのか?」と聞こえたのかもしれません。

私たちは、すぐさま店員に導かれ、ビンテージワインのコーナーに連れていかれ、次から次に高級ワインを紹介され、購入したのでした。(笑)

ここでひとつ、気づきがありました。それは、英単語の意味だけではなく、生活の水準や年齢によって、“Cheap”は、聞く人に様々な印象を与えるということです。

Swatchがアメリカに留学していた時に、同級生の米軍人とモール(商店街)に買い物に行き、日本で購入したことのある製品を見つけ、“Cheap”を連発したところ、たしなめられた経験があります。

理由は二つ、Cheapの連発は、品質は第二で、とにかく低価格で買おうと考えている人の印象がある。大人は、値札をみるだけではなく、品質をみて考える。そういった時に、その価格がどのような考えでつけられているかを考えて、感想の言葉を選ぶということでした。

<上等で、値段も安い時には、inexpensiveでOK>

全ての言葉には、良し悪しの表現が存在します。同じことを言う場合に、どちら側に立つかによって言葉の選択があります。

価格を表現するのに、「安い」と表現するか「高くない」と表現するかです。

英語でも同様な表現方法があります。安いは、cheapです。値段が高いは、expensive(イクスペンシッヴ)です。Expensiveを否定形にすると、inexpensive(高くない→安い)となります。

ここで、言葉のイメージを考えると面白いです。Expensiveは、「質が高く、価格も高い」を意味します。それを否定形にした場合、それらのイメージはそのまま引き継がれます。

Inexpensiveは、「質が良く、その割に値段が安い」というイメージになります。低価格であれば、“Cheap” を、連発する日本人とは、言葉の選び方では一線を画します。

商品を選ぶときに、まずその商品の質を吟味する感じが伝わってきます。安いから飛びつくという感覚はありません。

“Oh, this is inexpensive!”とつぶやいている人を見ると、しっかりと選んでいる感じが分かりますね。そんな感じの消費者になってみたいと思っています。

<安くはないけど、納得がいくときは、reasonable>

品質が良く、さらに価格が低い商品に出会えた時は、幸せです。消費世界で、日々消費しながら生きている現代人にとっては、生活においても消費は重要なファクターとなって人生を豊かにしてくれます。

日々、節約をしながら生きていくというのも、もちろん「持続可能な社会をめざす」現代人には必要なコンセプトではあります。

その中で、安いものを大量に生産し、必要にないものまでを購入し、便利がっている生活は、そろそろ終わりにしないと、地球が持たないかもしれません。

その中で、出てくる考え方が、質の良いものを買って、長く愛用するという考え方です。

Swatchの自衛隊生活においても、特に訓練で使用した道具や器具のことを見返してみると、少々高いものであっても、強く長持ちする道具は本当に役に立ちました。

数年後に、同じものを購入しようとメーカーに問い合わせても、手に入らなくなっていたことを思い出します。それは時代が、(長く使う)から(買い替える)に変化したからだと思います。

電気製品でも、修理をしながら使うのではなく、保証期限が過ぎれば、本当に企業の計算通りに故障するのです。それはある意味素晴らしい品質管理と技術力です。(笑)

物の購入においては、安くはないけれど(高いと感じるが)納得がいく値段であるときは、reasonableを使って、商品を評価しましょう。

何故この商品の価格が高いのかが、理由があり、その理由を納得できるという感覚です。それをreasonable(説明可能な、納得のいく)な値段で購入する分析力が大事ですね。

<死語かも知れないけど、氏より育ちって大切>

物の値段によって商品を評価するだけではなく、企業努力で品質を維持し価格を下げている商品、質を維持するためにあえて高価格で勝負をする企業など、経営形態は多様です。

世界に供給される商品を、どのようなスタンスで評価し購入するかは、貴方の人生の目的に一致しているはずです。

消費社会に身を置きながら、自分を見失わないようにするためには、日本では死語かも知れませんが、「氏より、育ち」“Nurture is above Nature”が大切だと感じています。

人間形成のためには、家柄よりも育った環境や教育が必要だという意味です.英会話の習得も、自分の生活に合った英語で話すということを考えていく必要があると考えています。

Swatchの英語での経験を通じて、そういったことをお伝えできれば幸甚です。

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