Hello everyone.
Noriです。
今月からテキストでお伝えしている日本人がすごい理由。
今回は、「怒らない」です。
なんでこの話が出てきたかというと、海外の人ってよく怒るんですよ。
車を運転してても、しょっちゅう怒鳴ってるし。街の中でも、住宅地に住んでても、どっかの家から大喧嘩の声がガンガン聞こえてきたりする。ショッピングモールなんかでもよくありますね。
これって、日本人が海外に行くとびっくりすると思うんですよ。中東とかでも結構ありますね。なんか怒鳴り合ってたり。お店とか、いろんなところで、飛行機の中でもありますからね。
で、なんで日本人は怒らないのか。
これは、やっぱりちょっと宗教が関係してるんですよ。
日本は、神道と仏教じゃないですか。
神道の神様って、アマテラス大神様もそうですが、あんまり怒らないんですよね。スサノオ君が大暴れして、むちゃくちゃいたずらしても、「何やってんの!、バカ!」って怒るどころか、「もう嫌だ、こんな弟…私ちょっと隠れるわ…」って、いじけて岩に隠れてこもっちゃったわけですよ。これ、日本初の「引きこもり」ですね(笑)。
その後日本に入ってきた仏教も、ご慈悲とか、優しさを大事にする宗教ですよね。あまりにも優しすぎて、インドからもう追い出されて、今じゃほとんどインド人で仏教やってる人いないっていう(笑)。バングラデシュの方に逃げました。
で、それがタイとか中国を経て、日本に渡ってきたわけですけどね。
まあ、タイに行けば分かります。怒ってるタイ人って、ほぼいないんですよ。ほんとに「微笑みの国」って言われるくらい、みんなニコニコしてる。仏教の国って、優しい人が多いんですよ。
なんでかっていうと、お釈迦様が「怒りの感情っていうのは、よろしくない」って言ったから。
だから、日本人って、怒りの感情を出さないのが美しいっていう価値観があるんですよね。
…まあ、そのせいでフラストレーションが溜まって、いろいろ自分の中で問題になったり、体調悪くなったり、下手したら鬱になったりする人もいるんですけど。
外交問題とかでは、もっと怒ったほうがいいんじゃないかと思いますけどね。言われ放題言われて、「すいません」じゃなくて、「ちょっと待てよ!!」ってガンガン言い返してもいいと思うんです。
まあでも、なんせ日本人って優しいんで、そういうの向いてないんですよね。
怒るの、向いてない。
でも、これって本当にすごいことなんですよ。
怒りの感情を常に出してると、雰囲気悪くなるじゃないですか?
日本って、こんなに発展してて、こんなに人がギュウギュウに詰まってるのに、基本的には平和ですよね。
たとえば、満員電車。たまにトラブルがあるとは言われるけど、毎日毎日ケンカしてるわけじゃないじゃないですか。あれ、海外だったら絶対毎日どこかでケンカになってますよ。車両ごとに。
まあ、そもそもあんなに詰め込むの、海外だと無理です(笑)。
昔の山手線の朝8時台とかね、海外の人、絶対無理ですよ。あんなに詰め込まれたら、暴動起こりますね(笑)。でも、日本人は耐えられるんですよ!
仕事でもね、結構ムチャなこと言われても、怒ることなく、感情を抑えてやるじゃないですか。たぶん、昔から、学校の先輩後輩の関係とかで、そういうの鍛えられてるのもあるのかもしれませんが。
高校野球とか見てても、デッドボール当たっても、「この野郎!」ってならないし。むしろ、ぶつけた方が帽子取って「すみません!」って謝る。あれ、海外じゃないですからね(笑)。
海外だったら、「お前が避けなかったのが悪い!」って言われて、「なんだと!」ってケンカになりますから。向こうの高校生の試合とか見てると、普通に怒鳴り合いになってますよ。
でも、日本ではそんなの見たことないでしょ?
ほんと、日本人ってすごいなーって思います。怒らずに、感情を抑えて、黙々と仕事したり、勉強したり、スポーツに励んだりできる。これって、本当にすばらしい民族ですよね。
というわけで、今回の日本人のすごいところ、「怒らない」についてお話ししました。
それでは、また次回!
See you next time!
昭和37年8月5日、福岡市博多区生まれ。26歳で渡米。飛行学校に入るが英語ができないためアメリカ人の教官から「帰れ」と言われながらも、ノルウェー人の教官に救われ、3ヶ月で英語ペラペラになる。あまりに英語が話せるようになったので、1年後にはアメリカ人を教える飛行教官になる。その後、全日空の同時通訳を務め、武蔵野学院大学准教授、名古屋大学理学部外部講師や、海上自衛隊将官トップマネジメントセミナー講師等も務める。自身が主催した「本城式英会話スクール」の受講生は1万人を超える。生い立ちから、現在に至るまでの詳細、また著書、講演履歴等はこちらから