あなたは、街角で外国人に話しかけたくなりませんか。
Swatchは、若いころ六本木に住んでいましたので、道で外国人を見つけると、飛んで行って話しかけていました。
詳しくは「六本木は英会話のフリータウン」
そこで経験したのが、外国人旅行者の意外な反応です。
六本木通りを歩いている外国人に、“Can I help you?”と話しかけると、以外に反応が悪いのです。
”Oh!Yes、please, Could you tell me the way to Tokyo Tower?“
「オ~!是非とも。東京タワーにはどういったらいいの?」と思いきや、まずは、シカト。
再び尋ねると、“No”……“Thank you!”
この間、わかりますか?
アメリカ人(外国人)に,Can I help you?と話しかけると反応が悪いのは,薄々感じていたものの,Can I help you?「手助けすることはできますか?」の何処が問題かは,分かりませんでした。
実はこの表現,アメリカ人にとっては,プライドを傷つけるような表現なのです。
<街角のCan I help you? が敬遠される訳>
アメリカ人は,ある意味自分を大切にし,自律的に生きています。ポジティブな考え方をする人が圧倒的に多いですね。自分の考えをしっかりと主張することは,当たり前のことです。
日本に来てもその考えは変わりません。どこへ行こうが勝手だし,問題はないし,どうにかなる!とアメリカ人は思っています。現地で地理が分からなければ,道に迷うのは当然です。
道に迷ったという認識はあります。道が分からない時,アメリカ人はもろに態度に出ます。その態度は,すぐに道を聞く日本人とは違い、自分で問題を解決しようとします。
まずは,道に迷ったことを仲間とディスカッションを始めます。あ~でもないこ~でもないと大声で話し始めます。日本人は,それを見ると助けを求めていると勘違いします。
そこがポイント。話し合いを始めるということは,自分達で問題を解決しようとしているのです。そこで日本人が Can I help you?とたずねると,「ん?」となるのです。
自分達がトラブっているなどとは,全然思っていません。問題があれば解決すれば良いという考え方。自分が解決できることは,トラブルではないので,他人の助けはいらないのです。
Can I help you? とたずねた時の「間」は,「問題ないよ,助けはいらないよ!」と思っている「間」なのです。人(日本人)に助けてももらわなくても良いと思っているわけです。
そんな時にアメリカ人に言う表現は,単刀直入に‟Are you lost?”「道に迷ったのでですか?」です。アメリカ人は,道に迷ったことは認識しているから,即,答えが返ってきます。
“Yes!We lost the way!”「道に迷ったんです!」正直なものです。
後は,“Where would you go?”「どこへ行きたいんだい」と振れば,会話は成立します。
<“Can I help you?”が有効な電車の中>
電車に乗ると,アメリカ人はだいたい入り口付近に固まっています。ドアの上に行先を示す液晶画面があるからです。必死な形相で見ています。
ローマ字綴りの駅名は,アメリカ人にとっては,読みづらいものです。時間もかかります。スペルを確認しているうちに画面は変わり、新しい情報が掲示されていきます。
これもアメリカ人にとっては、パニックの原因になります。目的地に着くまでにしっかりと降りる駅を確認しなければならない。こういう時にアメリカ人は,「弱腰」です。
先ほどまで行先を大声で議論していた元気はなくなり,不安に駆られます。
知らないところへ電車で連れられて行ってしまうという恐怖心が出てきます。
解決の方法が見つからないアメリカ人は,弱いです。そんなときがチャンスです。“Can I help you?”が有効な表現になります。電車の中では,本当に困っているのです。
“Can I help you?”と話しかけると,単刀直入に駅名をいいます。“Roppongi”(六本木)と返ってきます。とくれば,”Roppongi”と復唱すれば会話が成立します。
<電車の中の会話は情報力と少しばかりの勇気>
電車内でアメリカ人グループが困っいると感じがしたときは,思い切って席を立ちましょう。近くに歩み寄り,とにかく,Can I help you?と声をかけてみましょう。
電車の中の会話で必須なのが,目的地を尋ねるフレーズ。
“Where would you go?” と問えば,” Aoyama”と路線の駅名が返ってきます。
駅名が分かればOKです。
下車するときの表現もまとめて記憶しておきましょう。
“You will get off at Next stop!”
「次の駅で降りてください!」
“Two more stops!”
「2番目の駅!」
“I‘ll let you know when you should get off the train!”
「降りるときは教えてあげるよ!」
最後には,決まり文句
”Have a nice trip!”
「良い旅行を」
“Take care!”
「道中気を付けて!」
これで、車内での親切やおもいやりは終わり。
道端で外国人に話かけるのも勇気がいります。親切でCan I help you?と話しかけても、敬遠されることもあります。それは文化の違い。
アメリカ人は,他人に道案内をするために、自分から立ち止まったりはしません。
自律的に動いているアメリカ人に,手助けをするのは「余計なお世話」または,金目当てと思われてしまいます。
電車の中は、刻々と状況が変化します。とにかくどこかの駅で降りなければなりません。どこで降りれば、目的地にたどり着くかを知りたい外国人がいっぱいです。
走行中の電車の中、安心して英会話が練習できます。コツは交通機関の情報と勇気。
アメリカ人(外国人)相手に、電車の中で、英語ペラペラ度を上げましょう。
執筆家・英語教育・生涯教育実践者
大学から防衛庁・自衛隊に入隊。10年間のサバイバル訓練から人間の生について考え、平和的な生き方を模索し離職を決断する。時を同じくして米国国費留学候補者に選考され、留学を決意。米国陸軍大学機関留学後、平和を構築するのは、戦いを挑むことではなく、平和を希求することから始まると考えなおす。多くの人との交流から、「学習することによって人は成長し、新たなことにチャレンジする機会を与えられること」を実感する。
「人生に失敗はなく、すべてのことには意味があり導かれていく」を信念として、執筆活動を継続している。防衛省関連紙の英会話連載は、1994年1月から掲載を開始し、タモリのトリビアの泉に取り上げられ話題となる。月刊誌には英会話及び米軍情報を掲載し、今年で35年になる。学びによる成長を信念として、生涯学習を実践し、在隊中に放送大学大学院入学し、「防衛省・自衛隊の援護支援態勢についてー米・英・独・仏・韓国陸軍との比較―」で修士号を取得、優秀論文として認められ、それが縁で定年退官後、大規模大学本部キャリアセンターに再就職する。
修士論文で提案した教育の多様化と個人の尊重との考えから、選抜された学生に対してのキャリア教育、アカデミック・アドバイジングを通じて、キャリアセンターに新機軸の支援態勢を作り上げ、国家公務員総合職・地方上級職、公立学校教員合格率を引き上げ高く評価される。特に学生の個性を尊重した親身のアドバイスには、学部からの要求が高く、就職セミナーの講師、英語指導力を活かした公務員志望者TOEIC セミナーなどの講師を務めるなど、大学職員の域にとどまらぬ行動力と企画力で学生支援と教員と職員の協働に新たな方向性をしめした。
生涯教育の実践者として、2020年3月まで東京大学大学院教育研究科大学経営・政策コース博士課程後期に通学し、最年長学生として就学した。博士論文「米軍大学における高等教育制度について」(仮題)を鋭意執筆中である。
ワインをこよなく愛し、コレクターでもある。無農薬・有機栽培・天日干し玄米を中心に、アワ、ヒエ、キビ、黒米、ハト麦、そばを配合した玄米食を中心にした健康管理により、痛風及び高脂質血症を克服し、さらに米軍式のフィットネストレーニング(米陸軍のフィットネストレーナの有資格者)で筋力と体形を維持している。趣味はクラッシック音楽及びバレエ鑑賞。
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