Hey!guys.
月曜日のSwatchです。
今回は、“black coffee”について、思っていることを書いてみました。歴史的に、tea とcoffeeに関連付けて説明してみようと思います。あなたも毎日飲んでいる、コーヒー(coffee)やお茶(tea)についてです。
まずは、紅茶についてお話しします。紅茶は、文字通り「紅いお茶」ということで、見た目の色でその名前が付いています。これは、お茶の文化をもつイギリスのお茶の区分の方法から来ています。
イギリス人は、お茶を淹(い)れたときの「色」を見て、お茶の種類を区分したことが知られています。とすると、紅茶は、“red tea”でしょうか?
<紅茶は、何色でしょうか>
英語で“red tea”というと、南アフリカ産のルイボスティーのことをさします。え?だったら、紅茶は、何色のお茶と言えばいいのでしょうか。
イギリスでは、紅茶のことを、“black tea”と言います。紅茶を飲んだことのあるあなたならわかると思いますが、日本で淹れる紅茶の色は、美しい茶色をしています。
最初に、イギリス人はお茶を淹れたときの色で区分していると書きました。イギリスでは、紅茶を“black tea”と呼んでいます。え?なぜ!!!
実際、イギリスで紅茶をいれると、茶色ではなく、黒ずんだ色になります。イギリス人の色彩感覚が違うのではなく、実際黒く見えるのです。
それは、イギリスの水に原因があります。イギリスの水(欧州全域ですが)は、硬水なんです。硬水を使って、紅茶をいれると、色は黒くなります。その色から、紅茶は“black tea”と呼ばれます。
Swatchが、沖縄の海兵隊の司令部で勤務していたころ、紅茶も飲んでいましたが、初めて官舎で紅茶をいれたとき、お茶の色が真っ黒になってびっくりしたことがあります。
沖縄の水道水は、硬水なんです。紅茶をいれると、黒いお茶になってしまします。
注:お茶を色で区分するという文化は、中国発祥です。お茶の発祥地である中国では、6種類に分類し、色を使った表現で区別しています。
6種類のお茶は、白茶(white tea)・黄茶(yellow tea)・緑茶(green tea)・青茶(oolong tea)・紅茶(black tea)・黒茶(dark tea)です。
お茶の色がそのまま表現されています。 「ウーロン」は色ではありませんが、以前は青茶(blue tea)と呼ばれていましたが、「ウーロン茶」という呼び方が浸透しています。 英語でも、白茶から緑茶までは「色 + 茶」をそのまま訳した表現が使われます
<black coffeeは、砂糖が入っているかもしれない>
さて、お茶は色の違いで分類するということが分かりました。いよいよブラックコーヒーの登場です。英語で“black coffee”というと、やはり、色から呼び名が来ていますが、それはコーヒー豆の種類を表す言葉ではありません。
ブラックコーヒーの場合は、飲み方の呼び名です。つまり、コーヒーをどうやって飲むかということです。コーヒーに、砂糖、ミルク、クリームなどを入れるかどうかを表しています。
料理本やグルメの本人は、よくこのような説明がされています。
ブラックコーヒーとは、「砂糖やミルク/クリームを加えないコーヒーのこと」。
多くの料理本にこのように評価されていますので、それが常識ということになるのでしょうか。
Swatchが英語の勉強を始めた頃、半世紀前は、紅茶、コーヒーは非常に高級な嗜好品でした。
どちらかというと、紅茶の方がよく飲まれていました。リプトンのティーバッグが発売されたころで、気軽に簡単に紅茶を淹れることができるようになったからです。
珈琲は、喫茶店に行かないと飲めませんでした。その頃Swatchが聞いた会話は、「コーヒーは、ブラックで飲むのが大人」というような変な常識でした。今考えると噴飯ものです。
その頃から、ブラックコーヒーは、砂糖、ミルク抜きという考え方をしていました。
英語を勉強すると、英語圏の文化に興味をもちます。ある意味、英語で外国の文化を知るのは、喜びでした。その頃は英国が人気でした。Swatchも、英国の紅茶や珈琲の文化にはまりました。
そんな中で、こんな英語の表現に出会ったのです。
“How do you like to drink coffee?”
(コーヒーには何をいれてのみますか)
“Black coffee without sugar, please”
(ブラックコーヒーで、砂糖抜きでおねがいします)
<black coffeeは、色の区分だけで判断>
“Black coffee without sugar, please”
(ブラックコーヒーで、砂糖抜きでおねがいします)
という表現は、black coffeeの意味を教えてくれました。
つまり、コーヒーのブラック色が変わらなければ、それはブラックコーヒーです。
砂糖をいくら入れても、コーヒーの色は変わらない訳です。
だから、ブラックコーヒーは、砂糖の入ったブラックコーヒーと、砂糖抜きのブラックコーヒーがあるということなのです。
ブラックコーヒーに、クリームをいれると、色は変化しますので、その場合は、ブラックコーヒーとは言わない。英国では、white coffeeと言います。
英語青年のSwatchは、自分しか知らない英語の知識を誇りに思い、会う人ごとに「black coffeeはね、砂糖をいれてもいいんだよ」と話していました。(笑)
当時の大人たちのブラックコーヒーへの勝手な思い入れも、swatchの歴史に刻まれています。
最近では、ブラックコーヒーは、ストレートで飲むという感じで使われています。
私の持っている料理本には、ブラックコーヒーは、「ミルクやクリームを入れたコーヒーを『ホワイト』と呼ぶのに対して生まれた言葉で、本来は砂糖が入っていても『ブラック』と言う。最近では無糖コーヒーを指して使われることも多い。」と説明されています。
それも時代の言葉の変化です。自分の欲しいものが、言葉で説明でき、注文できれば、それで問題はないと思います。
Swatchは、“How do you like to drink a coffee?”とコーヒーをすすめられたときには、ためらいなく
“Black coffee without sugar, please”
(砂糖抜きでおねがいします)と返します。
あなたは、“How do you like to drink a coffee?”とコーヒーをすすめられたときには、どう返答しますか。
英語は、合理的な言葉だとよく言われます。言葉の持つ合理性を楽しむのは、ある意味、英語の学習の中の楽しみの一つでもあります。
執筆家・英語教育・生涯教育実践者
大学から防衛庁・自衛隊に入隊。10年間のサバイバル訓練から人間の生について考え、平和的な生き方を模索し離職を決断する。時を同じくして米国国費留学候補者に選考され、留学を決意。米国陸軍大学機関留学後、平和を構築するのは、戦いを挑むことではなく、平和を希求することから始まると考えなおす。多くの人との交流から、「学習することによって人は成長し、新たなことにチャレンジする機会を与えられること」を実感する。
「人生に失敗はなく、すべてのことには意味があり導かれていく」を信念として、執筆活動を継続している。防衛省関連紙の英会話連載は、1994年1月から掲載を開始し、タモリのトリビアの泉に取り上げられ話題となる。月刊誌には英会話及び米軍情報を掲載し、今年で35年になる。学びによる成長を信念として、生涯学習を実践し、在隊中に放送大学大学院入学し、「防衛省・自衛隊の援護支援態勢についてー米・英・独・仏・韓国陸軍との比較―」で修士号を取得、優秀論文として認められ、それが縁で定年退官後、大規模大学本部キャリアセンターに再就職する。
修士論文で提案した教育の多様化と個人の尊重との考えから、選抜された学生に対してのキャリア教育、アカデミック・アドバイジングを通じて、キャリアセンターに新機軸の支援態勢を作り上げ、国家公務員総合職・地方上級職、公立学校教員合格率を引き上げ高く評価される。特に学生の個性を尊重した親身のアドバイスには、学部からの要求が高く、就職セミナーの講師、英語指導力を活かした公務員志望者TOEIC セミナーなどの講師を務めるなど、大学職員の域にとどまらぬ行動力と企画力で学生支援と教員と職員の協働に新たな方向性をしめした。
生涯教育の実践者として、2020年3月まで東京大学大学院教育研究科大学経営・政策コース博士課程後期に通学し、最年長学生として就学した。博士論文「米軍大学における高等教育制度について」(仮題)を鋭意執筆中である。
ワインをこよなく愛し、コレクターでもある。無農薬・有機栽培・天日干し玄米を中心に、アワ、ヒエ、キビ、黒米、ハト麦、そばを配合した玄米食を中心にした健康管理により、痛風及び高脂質血症を克服し、さらに米軍式のフィットネストレーニング(米陸軍のフィットネストレーナの有資格者)で筋力と体形を維持している。趣味はクラッシック音楽及びバレエ鑑賞。
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