Hi! Jiroです。
あなたは、「お経」なんて、意味も知らない、関心もない、大多数の方の一人でしょうか?
私も以前はそうでした。
でも、最近そのお経の英訳があることを知り、英語でなら、と俄然興味がわき、英訳を買うはめに。
その英訳を持参で出かけたある法事。
英訳をチラ見しながら、皆のお経を聞いたんです。すると不明な意味が一気にクリアに。
(へえ、こんな意味だったんだ)と素朴に感動。
さらに驚きは、お経に英語の単語DNAが見つかったこと。
例えば「ナムアミダブツ」の一節。英語に訳さなくても、ナムアミダブツそのものに、英語と共通のDNAがあるんです。
念仏の「ナム」に見つかる単語DNAは NEM(ネム/分ける・配る)。
今回はDNA繋がりで、 astrónomy, number などについても見てみましょう
さて「ナムアミダブツ」は、お経の大本のサンスクリット語。
「ナム」はお辞儀。「アミダブツ」は浄土真宗の本尊、阿弥陀仏。全体で「阿弥陀仏にお辞儀」みたいな意味。
あなたはアルバイトでティッシュ配りとかしたことありませんか?私は一度あります。
あれって、手渡すたびに、体が前屈みになりません?
単語DNAのNEM(分ける・配る)から「お辞儀」の意味ができたのも似た感じだったのかも。
ただ元のネムがナムに変化してます。
NEM (分ける・配る)→(身体の前傾)→ (お辞儀) nam―サンスクリット語
<astronomy / アストロノミ >
astronomyのnom-にDNAがあります。astro-は「星」。神からの法則=学問みたいな-nomyは他にも。
例えばeconomy(エコノミ/経済学)。ただ元のネムはノムみたいに変化。
NEM (分ける・配る)→(神が人に与える法則 )→ astronomy / アストロノミ (星の法則 →天文学)
<number / ナンバー(数)>
1. 2. 3. …と一つ一つ、一人一人分けていく感じが、数字の意味に繋がるのは自然かも。
数字と言えば、あなたは「No.」って変に思いませんでした?
numberなのに、なぜ「Nu.」でないのかと。
実はNo.はnumberと少し違う、フランス語の nombre / ノンブル 由来だからのようです。
numberのberもフランス語での言いやすさから来ているみたい。
NEM (分ける・配る) →(数字が分配される) →(数) number
今回のお経の内容ですが、「念仏だけで救われる」と平安~鎌倉時代を生きた親鸞が説く内容です。
<どうしてお経にDNAが?>
そもそもお経に英語の単語DNAが見つかるって、どういうことでしょう。
繰り返しですが、ほとんどのお経は、元々古代インドの言葉、サンスクリット語で釈迦が説いたもの。
サンスクリット語は、英語と同じ大きな言語のグループ(印欧語族)の一つ。
単語DNAはそのグループの大本の大本。同じDNAが英語とサンスクリットに見つかるのは当然かもしれません。
さらに言うと、アジアの言語の多くは、サンスクリット語の子孫。
(ヨーロッパだと、フランス語等が昔のラテン語の子孫…というのと似ているかも)
例えばヒンズー語。
「ナマステ」―両手を胸の前で合わせる挨拶―があるのですが…「ナマステ」と聞いて「もしや」と思ったら、あなたは勘が良い。
「ナマステ」の意味も、実は「あなたにお辞儀」のよう。
「ナマ(ス)」はさっきの「ナムアミダブツ」の「ナム」と同じDNAみたい。
結局英語と同じDNAがサンスクリット語にも、ヒンズー語にもまたまた見つかる感じ。
ヒンズー語の使用人口は世界中だと約6億だそう。ちなみに英語の方は約12億。お経から始まったDNAを通したつながりは、英語~サンスクリット語~ヒンズー語と…まさにグローバル。
DNAを生かした英語学習であなたの世界も広がると良いですね。
नमस्ते(ナマステ=See you)
Jiro
追伸:
「ナマステ」は、日中どんな場面でも、わりと広く使える挨拶のようです。
私立学校に英語教師として勤務中、40代半ばに差し掛かったころ、荒れたクラスを立て直す策として、生徒に公言して英検1級に挑戦することを思い立つ。同様の挑戦を繰り返し、退職までに英検一級(検定連合会長賞)、TOEIC満点、国連英検SA級、フランス語一級、スペイン語一級(文科大臣賞)、ドイツ語一級、放送大学大学院修士号などの成果を得る。
アメリカで生徒への対応法を学ぶ為に研修(地銀の助成金)。最新の心理学に触れた。4都県での全発表、勤務校での教員への研修を英語で行う。現在も特別選抜クラスの授業を全て英語で行っている。「どうやって単語を覚えればいいですか?」という良くある質問に答える為、印欧祖語からの派生に基づく「生徒には見せたくない語源英単語集」を執筆中。完成間近。常日頃洋書の読破で様々な思考にふれているが、そうして得た発想の一つを生かして書いた論文がコロナ対策論文として最近入賞。賞品の牛肉に舌鼓をうっている。元英検面接委員